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異世界生活4日目の朝です。今日から修行か!

あれ、まだ5時半だ⋯⋯。

この世界に来て早寝早起きになって来たな。ネットもゲームもないからなぁ。あ、そういえばスマホがあったな!


井戸に行って顔洗って歯磨きしてっと。

スマホ出して⋯⋯あ、使える機能が辞典に書いてあったな。じゃあ1回辞典も確認しよ。

ついでに紅茶も飲も!


テレレレッテッテッテ~♪


え?レベル上がった??

スマホが鳴った?画面を見てみると、

【新しいアプリが追加されました】

⋯⋯なるほど?いや、分からんけど。

とりあえず確認してみよう。

画面をスワイプして⋯⋯あー、何かホーム画面がシンプルになってるー。ウィジェットとかカスタマイズしてたのに⋯⋯。

えーっと、辞典のスマホのところと照らし合わせて機能を確認。


異世界辞典閲覧ってアプリが増えてるな。


こ、これはもしや、辞典に物を触れさせなくてもスマホを触れさせればよくなる?何か触れさせてない物あったかな?

あ、俺の腕時計!じいちゃんの形見分けでもらったアナログの時計。

よし、スマホをソッと。

はい、何も起こりませんでしたー。

えぇ?じゃあ時計を辞典にソッと。


【腕時計】

自動巻きのアナログ時計。


魔導具じゃなかったか。ちょっと期待してたんだけどなぁ。

って壊れたら終わりって事かぁ。うーん、スマホに時計あるし、腕時計はカバンにしまっておこうかな。


結局このアプリは何だ?まぁ開いてみるか。

おぉ!異世界辞典が見れるのか!って閲覧アプリって書いてあったわ!昨日の本も読める!触れさせるのは辞典だけど、スマホで内容確認出来るのめっちゃ便利じゃ~ん♪

これがご都合主義か!?多分!


きっとこの世界、スマホとかないだろうけど、俺のスマホは手帳タイプのケースだから、小さい本でも見てるようにしか見えないでしょ、おそらくは!突っ込まれたら隠そう。


酒場が開く時間だ。ひとまず朝飯食べに行こ。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


朝飯は、パンとハムと謎野菜のサラダとスープ。スープはオニオンスープかな?って味だった。謎野菜も、黄色いレタスっぽい葉物と黒いトマト、水色のパプリカに激ウマドレッシングだった。

ドレッシングはお馴染みノノさんのお手製だそうだ。この村、食事美味すぎ!

そして!何と!朝の酒場は娘さん(40歳)が店番だった。お名前はアンさん。親父さんによく似た明るい人だった。


容器が無かったから、お昼はまた食べにくる事を伝えて宿に帰った。


さて、今日から勉強と訓練だ!ってどこでやるんだろう?

聞きにいくか。


「モックくん、おはよう。勉強ってどこでやるの?」


「おはようございます、シンさん!勉強はこの宿の1階の井戸に行く扉の手前の部屋です!ダムスさんから勉強用の道具が届いてますよ。部屋の机に置いてあります。僕も後から行きますね!」


「ありがとう、じゃあ先に行ってるね」


てなわけで、勉強部屋に。おぉ、これか、勉強道具。

文字が書かれた板と、あー、これ、何だっけ?子どものおもちゃのお絵描きボード?のようなものがあった。

あ、今のうちに辞典に触れさせてみよ!


まぁ結果は、この世界の文字が書かれた板と磁気板だそうだ。

うん、そうだよな。分かってた。


さて、モック君が来て、誰が先生をやるのかと思ったら、


「おっまたせ~ん」


朝からテンション高いっすね!ってそのキャラ続くんですね。


「ジュリアスさんが先生なんですね。よろしくお願いします」


「ジュリアン」


「あ、はい、すみません⋯⋯」


授業?は思いの外分かりやすかった。とは言え、慣れ親しんだ文字とは違うから苦戦はするかも。ありがたかったのは、平仮名みたいに、基本文字が46文字で、濁音にはレ点、半濁音には△、拗音はただ小さく書くだけみたい。

ひとまず基本文字を覚えるか。ここでお絵描きボードの登場。とにかく書いて覚える方式らしい。

モック君は楽しそうに書いて消してを繰り返している。

ジュリアンさんが言う言葉の文字を書く。書けるようになったら、次は文章を書く、といった感じで進めるそうだ。

単語によっては文字の綴りが違うらしい。え、意外に難しいぞ⋯⋯。


んで、この文字板とボードは買い取りだそうだ。

支払いは、「旅に出るまではぁ、素材の買い取りとかでトルネが管理するから、そっちから支払いされるわよん」だと。

右も左も分からないから助かります!!


板とボードをカバンに入れて、昼飯へ。

「午後は1時から始めるそうよぉ。モックと一緒にトルネのお店に行ってねん」


その時に、トルネさんのとこで昼飯用の容器も買おう。ついでに洗う用のスポンジとか売ってるかな。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


今日の昼の酒場には親父さんもアンさんもいなかった。

えーっと、この魔石に魔力を流すんだったかな。


ゴォォォォォォォン!!!


うわっ!何か大きい音だし!びっくりするじゃん!


「おぃぃ!!魔力を流すのはちょっとでいいんだ!」


はい、怒られました。ごめんなさい。

でもですね、言い訳させてください。


魔力ちょっとだけって、どうやるんですかっ!!!


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