表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/322

第三章 霞ヶ丘小女子児童自殺騒動17

 チャプター32 学級閉鎖


 霞ヶ丘小女子児童自殺騒動、そんな敬称を付けられたこの事件は瞬く間に全国へと広がっていった。文字通り、全世界へと。

 テレビ、雑誌、ラジオ、あらゆる媒体に載せられて。

 小学生が教室で教師を大型拳銃でもって殺害した後自殺する。そのセンセーショナルな内容には多くの人の関心が集まった。凡そ二ヶ月は霞ヶ丘小の周囲は騒がしかったろう。あまり見られない小中高エスカレーター式の私立校というのも関心を寄せる要因の一つだった。どのニュースを見ても、『閉鎖的な』という文言が使われた。

 メディアへの応対、鳴り響く電話、元町教師の穴埋め、子供たちの心のケア、保護者への説明等々、様々な対応に追われた学校はまず三年生全体に三日間の休学を通達した。

 そして、件の一年四組は一週間の休学が言い渡された。後日、まずは教師の持ち回り、自主学習を用いながら授業を進めるとの説明が為された。

 一週間後、登校してきた生徒は、四組全体の半分にも満たなかったが、徐々に徐々に、その数も、時間が経つに連れて回復していった。無論、その一つの机は空席のまま。その机を片付けるか否か。教職員たちは満場一致で生徒の心の傷を鑑み撤去しようということになった。

 が、四組全体の総意としてそれはなされない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ