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でも彼はものすごくロマンティックに生まれ付いた人でした



でも彼はものすごくロマンティックに生まれ付いた人でした。微笑ましいくらい。二十才以上年下の私が見て可愛らしく思うほど。


私は何度も何度も、彼と目を合わせるたびに、「アラキさん、神様はアラキさんのことを愛しています」と言っていました。でも実際、彼の耳には、「アラキさん、私はアラキさんの事を愛しています」と聞こえていたと思います。


本当に愛していたのかは、疑問です。たぶん、その時点では、女としてアラキさんを愛していなかったと思います。私の中にいる妖婦が、アラキさんにそう受け止めるよう、仕向けていたのです。囁きかけていたのです。私は恐ろしい女性です。


アラキさんはロマンティックな男性です。やがて、彼の目は、教え導きを憧れる目から、私を愛し求める目に変化してゆくのが分かりました。ものの数週間と経たないうちに、彼を囚人にする事に私は成功しました。最初は手かせ足かせから、最後にはがんじがらめに、彼は自由でなくなって行くようでした。




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