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自分の人生を反省しながら、これからじっくり考えなければならない



話を戻します。当時、私は宗教にのめり込んでいました。少し狂信的でした。生きる事に行き詰って相模原市内のマンガ喫茶に寝泊りしているアラキさんに会いに出かけたのは、そういう私でした。アラキさんを導く使命が与えられたのだと、私は確信して電車に乗りました。


アラキさんは食い入るようにして私の話を聞きました。ほとんど涙ぐみながら聞いていた顔を、今でも昨日のことのように思い出せます。


真剣な面持ちで教えを聞いたアラキさんでしたが、根っから真面目な方なので、おいそれと「信じます」とは言いませんでした。「貴重な話を聞かせてくれてありがとう。自分の人生を反省しながら、これからじっくり考えなければならないようだよ」みたいな返事でした。


一晩かけて語らいました。私の過去をも洗いざらい聞かせました。暗い過去を持つ私が、どうして教えを信じるようになったのか。教えが私にとってどのような意味を持つに至ったか。ファミリーレストランで粘りながら帰りの一番電車を待つ私の話を、アラキさんは瞬きする事も忘れて聞いていました。




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