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どきどきわくわくした非日常的な気分になれる



でもでもそういうアラキさんにしたって、いくぶん芝居がかった恋煩いを演じる事でどきどきわくわくした非日常的な気分になれる、彼なりにその気分を楽しんでいるふうでした。妖婦とロマンティストとコンビを組んでいました。


杉並に越してきて最初は居候みたいにしていました。牧師の手伝いをしていました。牧師は何でも屋さんの副業を持っていたので、同行などしているようでした。日曜日の礼拝式にはあまり顔を出しませんでした。その代わり、よく私と二人で聖書を読むデートをしていました。そういうふうでしたので、教会員も目つけるようになったに違いありません。


じきアラキさんは知的障がい者支援の為のアルバイトを始めました。しばらくすると社員に採用されたので、ご自分で借りたアパートへ移られました。すぐ近く、事業所もアパートも同じ杉並区内でした。それ以来、二人の聖書デートはなくなってしまいましたが、アラキさんは一人でも読むようになりました。日曜日には教会に来るようになりました。




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