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十四年



私がアラキさんに会いに行ってから、既に十四年が経ちました。当然ですが、その間に私達を取り巻く環境の諸々は、大きく様変わりするのを見ました。


アラキさんは敬虔な男性になりました。社会の真面目な一員になりました。それなのに、私は命の教えを捨ててしまいました。旅にも出ました。皮肉な事に、アラキさんが置いたバックパックを、私が拾い上げて背負いました。バックパックの客暮らしをしながら、知らない地を巡り歩きました。何より、私はアラキさんと、わずかの日々でしたが、ただならぬ関係にありました。そのアラキさんも他界しました。


二人の始まりは2008年6月半ばの夕方でした。私から訪ねて行きました。予約はせず、予告もせず、前触れなく、面識もない人に一方的に会いに行きました。アラキさんが寝泊りしている場所に押しかけたのでした。十四年前の夕方です。


今の私もそうですが、私は若い時から強引な性格みたいです。自分で自分の事を考えてみても向こう見ずで猪突猛進なので、他者から見る私は随分だと思います。




http://reviews.bookstudio.com/author2.php?id=10794


亡パートナーが書いてくれたこと、そのあとは私が書きます。

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