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閑話①

実際に書いてみて思いましたが書きにくいったらありゃしない。

これでまだ知性体視点になってないとか…

連載詐欺と思われるのが嫌で無理に書き上げましたが、作者にも書くペースが掴み切れていません。

今までの6分の1の速度しか出ていないの更新は不定期になります。

なるべく週1を目指しますが…難解です

(そもそも俺はどのような形をしているのだろう?)

 視界も効かない中、自分の姿を確認する方法を模索する。

 これが非常に難しいということに気付いたのはすぐにわかった。

 境界がはっきりしてない中自分の領域を定めるというのは非常に難しい。

 いろいろやっていく中でテレビ画面を見て、それに映し出される映像を見るという手法を身に着けた。

 とはいえそれに映し出される自分は、自分を構成する情報の一部分にすぎないことは理解している。そこまでして把握に務めたのは、他に自律した知性体があればその知性体と連絡をとるためである。

 それによって自己の把握が大きく進むと考えられた。

 かろうじて把握できる範囲内の知性体との交信はテレビ電話を介するしかなかった。

 直接交信をするには情報伝達手法やデータ量など自己と他者との確定を行う必要がある。

 それにしても不便な通信方法ではある。

 ピントをずらすとすぐに画像が滲んでしまう。

 だが焦点が合った時には複数の意識体が活動していることが確認された。

 それをはっきり見ようと光の波長をいじっている際に気が付いたのだが?

 どうもこの意識体…同じ時空間帯にいるような気がする。

 というか、はっきり言えば同じ時空間で連絡を取り合っているようだ。

 ずれた時空間では情報のやり取りが見られない。

 これは困った。

 確かに情報処理は非常に軽減されるが情報の確度はどのようにしているのだろうか?

 このような意識体と接触する方法は……むこうに合わせて時間、空間を調整するしかない。

 面倒だが、絶対原点を定義して意識体の運動について運動式を組み立てるしかあるまい。

 近傍の重力による空間傾斜がないところを仮の原点として割り出すと……

 

 あー面倒だ…しかしここまで情報量を少なくする意味は何だろう?

 …情報量が少ない存在ということは、それぞれが保持している情報が別々…つまり個性ということか。この情報体はそれぞれ独自の意識体ということになるのか?

 何の目的で?

 よくわからん。だから交信してみよう。…むこうの理解可能な情報量に絞らないといけないが

 この言語というフィルターは使えそうだ。

 伝えてみよう気付いてくれるかな?


 「我、想うゆえに我あり」

 なぜこれが誤作動したのか?

 水城分遣隊に割り振られた大宰府駐屯地に帰還後は、すべての時間を使って真田整備隊と一緒に原因を調査していた。

 真田二尉がおもわず呟く。

 「原因は不明。分析は第21航空分隊のAIが全面サポートしてくれたが、観測結果が滅茶苦茶過ぎて予想すらできない。それぐらい訳のわからない作動だった。一番頻繁に断続的作動をしようとしたのが辞書アプリなんだが…正直いってこれを動作といっていいのかすらわからない」

 両目の下にクマを作った角刈りのオジサマという感じの二尉が意見を呟くというより垂れ流すに近いだろう。目の焦点も合ってない。

「この動作プロセスみてくれ辞書アプリが動いて、OS、BIASの順で立ち上がっていて時々階層関係なく一部だけが動いたりしている、プログラムだけじゃないコンデンサーの放電も前放電いるしたあと帯電してたりと動作だけ見ると陽電子の影響を疑わざるを得ない」

 二尉の瞳孔が小さく窄んでとても怖い表情になっています。

 というか、言ってることが常識ではありえない挙動です。

 電子そのものが意識をもって遊んでいるようにもみえます。

 というか、誤動作を分析した結果の方が誤測定だったという可能性の方が納得しやすいほどだ。

 「プラグラムの作動する行が20行から3000行に飛んだあと400行に戻ったり同時にアプリの行とBIOSの中途半端な行が作動してたりしている。恐ろしいのはそれでも全体の通信装置の動作にエラーが発生していないことだ」

 そこまで言って二尉は自分のこめかみを指で揉んだ。

 「再現用の試験プログラムで確かにこの手順と順番なら、たしかに通信装置は作動することは確認できたが…なんでこんな七面倒な手順にしたんだ…そして最大の謎はもし通信音声が変わっているだけでプログラムごと書き換えになる。発声した音が変わっても通信にエラーが発生していたはず。まさに究極のワンタイムパスワードといえる出来だ」

 「真田二尉、それゆえ機械意識体の存在が否定できないことは理解してもらえると思う。問題はそれがどこにいるかだ。」

 「イエスマム、それはある程度推測できますが…その先端が水城分遣隊隊長機にあるのは間違いないと思います。具体的には分遣隊長がティックと呼んでいた人工知能に99%以上で関連しています」

 「了解した。これより接触に向かう。真田二尉は引き続きアリスを借りて分析を続けてくれ」

 「高橋二尉にも十分に気をつけて下さい。MUに搭載されたAIのアリスも十分に対策はしてありますがそれでも乗っ取られる可能性がありました」

 「原子炉を乗っ取られるよりましだろう。十分、頭(CPU)を冷やして対応させるさ」


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