始まりの日
ちょっと間が空きましたが、これも著者が脳梗塞で死にかかって、後遺症で記憶力低下を起こしたためです。すみません。ギャグ抜きです…
身体リハビリで毎日1時間の散歩しているのですが散歩の友としてトイプードルを飼いました。
その行動をみているうちに知性という存在と受動的意識という考え方について小説にしてみたくなりました。
部隊は「機械のアリス」の舞台を最大限流用しましたので覚えている方にはあらかじめ謝ります。
目標、夢野久作「ドグラマグラ」ですが、能力も根気も足りない私ですので駄作になるでしょう。
時間を無駄にする覚悟の方のみお読みください。
夏の終わりを示す積乱雲がムクムクと成長している。
その雲に巨大な影が映し出された。
そのまま銀色の背中をもつ巨大なエイそっくりの飛行物体が積乱雲を飛び越えていく。
全長は300m、尻尾を含めると500mに近いだろうか?
それでも横幅なイメージは失われない。
全幅500mに渡る菱形に近い船影は空飛ぶマンタのイメージを彷彿させる。
31式硬式飛行母艦「おにいとまき」所属は海上自衛隊。これでも分類上は護衛鑑に分類される。
突然羽根の先をしならせながら、尻尾を曲げバランスをとると機体を翻しながら白い腹を見せて垂直になった。
そのまま大空を滑り墜ちていく。
とんでもない巨体のせいでゆっくり動いているようにみえるのだが高度40000mから20000mへすごい加速で滑り降りていく。
大型船にあるまじき、とんでもない機動制御に手がいっぱいになる。
が、その間200秒近くかかる自由落下も含んだ運動はコンピュータの自動制御。
おかけで乗組員は船体が起こす軋み音のみを相棒として各自が恐怖心を好きな方法で乗り越えるのだが、機動終了直後には熟練した船長だけは慣れた声で第一声で発令できた。
「高度70000フィート予定高度、水平維持完了、高速機動隊射出開始!」
巨大なエイから比較すると小魚どころか魚卵程度の大きさしかない前進翼の羽根のついた機体が離れ落ちていく。
「MU中隊 コードネーム アリス離鑑します。マンタは高度70000オゾン濃度45%維持を確認。」
女性のマシンボイスが船長に伝える。
すぐに音声が切り替わって
「アリス01より各機へ。ブリーフィングで伝えたように今回は地上部隊支援だ。落とさなくてもいいが落とされるな。邪魔はしろ。以上」
マシンボイスとは明確に違う。激しい機動の度に息使いが乱れる女性の声が響いた。
「アリス02 中隊長命令を受領。指示ポイントに向かいます。」
2030年代の戦争はドローンやAI搭載型無人機が航空戦力の主力を担っていた。
なによりもドローンは安い。
操縦者も損失を考える必要はない。
維持費も格安で、唯一の問題となる作戦距離も漁船を使い捨ての補給所兼電波中継基地に使える技術になったことで格安の海上航空戦力の誕生になった。
この事態に至りドローンやAI搭載型ミサイルが各国の主力として開発の主力になった。
ミサイル自体にAIを搭載することで識別性能が向上した結果、ドローン搭載ミサイルで高価なステルス戦闘機に撃墜される事件が多数発生した。
光学的標準とレーダーと並列されたミサイル単体の探知装置がステルス性能を上回る可能性を示したのだ。
ここにいたり各陣営とも対ドローン兵器に総力を上げたのだが、ドローン兵器はなんといっても安価で大量消費が前提で運用される。
それに対して対抗兵器群は高価で運用に神経を使うものが多かった。
軍需産業にとっては悪夢のような存在であった。
漁船を元にドローン母船とした中継補給母艦は空母の意味を消滅させた。
いくら高性能の戦闘機でも100基単位の自己誘導ミサイル搭載キャリアに立ち向かせるのはもったいなさすぎる。
そんななかでドローン派生型に機銃や小型爆弾を搭載した攻撃型と呼ぶべきドローンが発生し地上戦での侵攻補助になり世界の流れは攻撃優勢が一般的認識になっていた。
それほど攻撃側にはアドバンテージが与えられていた。
しかし敢えてその利点を放棄せざるをえない。
そのような不幸な軍隊なのが自衛隊だった。
すでに攻撃の指揮中枢は敵国内部深くに埋もれている時代で、その領土を侵略して攻撃するには核兵力の脅しか人間の盾を自由に使い捨てられる勢力に限られているのだが、当然のように自衛隊はどちらにも当てはまらない。そこで日本人は生き延びる為に前線でのコスト削減に全力で取り組んだのだ。
甲殻飛行母艦は24時間常時ドローンに対応するために生み出された飛行兵器である。巨大な体はヘリウム充填された飛行船であり、高速移動は太陽発電の電力を用いて、オゾンを電気陰圧で吹き出す反動で得ている。
実質的な無制限の航続距離を得るために飛行領域は成層圏に限定されるが機動ユニットが空母の航空機のように驚異に対応する。四六時中、空中にいる航空兵力。これが自衛隊が生み出した対応策の一つだった。
補給物資は大鯨型対空型飛行母艦が補給船として運用されていた。
航空兵力の搭載機MUはドローンの上位機体として作られた単座型の小型戦闘機でベンダブラックによるステルス性を実用化した機体である。
その上で外観がモルフォ蝶の鱗粉のように色変化を起こすことから視覚的照準を狂わせる機能を有している。マジョーラとかストラクチャーブルーとか呼ばれる光学発色による無彩色での発色だ。
これにより電磁波(可視光線を含む)防御を異常に高めた機体これが対ドローン用の航空兵器となった。
そして陸上自衛隊が最終防衛戦用兵器としてつくりあげたのがスケルトニクス社の人力外部骨格を基礎に採用され開発された。
航空兵力の搭載機MUはドローンの上位機体として作られたのに比べて、APはドローンの最大長所、数の暴力を打ち消すことを打ち消すことを目的に、機動力を除く性能を目的とした廉価品として作られている。
よって生産コストを少しでも下げる量産性を高めるために互換のきく部品はすべて民政品を採用し、軍事専用にならざるを得ない装甲板もコスト追求が行われた。
装甲素材もファインセラミックにカーボン素材の混合で作られ、焼成炉すら無人化した連続1本ラインにしてあり、粘土をいれれば自動的にまるで焼き上がった陶器のように外装部品が出来上がり、装甲が骨格を並立させるようにその内側にモーターやバッテリーやらをはめ込んで出来上がりになる。
その価格は小銃より安い。
電動アシスト自転車と互角のコストである。
これも搭乗員が自分の三半規管でバランスをとるための最小限のコンピューターが生み出した奇跡というか職人技である。
それに加えて生産上のコストダウンも徹底したおかげで、セラミックの焼成ラインがカーボングラファイト製造ラインの併用を兼ね、空いた時間にはカーボンファイバーを作れるように炉温は1000度。
一旦、昇温させた後は無酸素で安定した雰囲気を維持したトンネル炉になっている。そして生産工程終盤で黒鉛含有塗料を吹き付けたさまからグラドルと呼ばれていた。
この決戦兵器は見た目は洋式便器に手足が延びた形と言っていい。愛称としてグラドルが根付かなかったら便器呼ばわりされたであろうことは間違いない。
そのAPの一機の外観が通常より大きく異なっていた。
第8師団水城分遣隊所属の試験機であり教導隊所属でもある機体である。
洋式便器に手足をつけた通常機とは異なり、便器に電磁コイルや磁石を組み合わせた巨大な葉巻を右肩に搭載してたので一目でわかる機体になっていた。
ドローンの戦場は電波を聞くことができたら非常に喧しい戦場だ。
全てのドローンへの指令は電波で行われ、返信の電波も行動命令も暗号化された電波がドローン周辺の空間に充満する。
「第1中隊、煙幕開始。煙幕展開以後は連絡方法としてレーザー発光と音波回線チャンネル4を使用しろ。こっちにマンタが向かってる。それまで耐えろ。」
教導隊エンブレムを着けた1個中隊195人のAPは次々と肩の発射筒から緑がかった白い煙幕を打ち出した。
その煙幕に突っ込んでいくドローンは操作が失われたらしく無茶苦茶な動きをして地面に落ちていく。
墜落したドローンを急いで踏み潰そうとするものや小銃で的確に打ち抜くAPに混じって葉巻を担いだ機体はゆっくりと周囲を確認していた。
「来るぞ!第二波だ」
指向性音響と点滅する光の指示を部下に与えた隊長機は刻々と薄まっていく煙幕の中で土手を背に陣取り付近のドローンを壊そうともがいていた。
第2波目がけて白煙が飛んでいく。それは空中に白い蛇が延びていくようだった。
「スモークディスチャージャー カウントアップ アップ2・3・4・5… 作戦時間は150を推奨」
声が途切れると同時に正面ディスプレーの中央に数字が浮き出し6・7・8と変わっていく。
第2波を打ち込んだあたりではもう見渡す限り濃霧の中だ。
辛うじて視認可能な自分の機体にも肩の部分に白い雪が積もり、その雪は細い滝のように地面に落ちている。
雪の正体は煙幕の着雪である。
煙幕の半導体ナノ粒子は計算された荷電と帯電によりより長い時間大気中に漂っている。
それでも地面は雪化粧のように白くなっているが、地面を捏ねるAPの足跡は徐々に茶色に覆っていた。
煙幕で直に目で見るのは不可能だが中隊のAPはワイヤー画でディスプレーに表示されていた。
APの簡易な固定シンボルと距離のみの表記、それ以上は必要無い。
赤いシンボルは敵、青いシンボルは味方。
とてもわかりやすいのだが、これですらC4I準拠で中隊195名のデータリンクがなされている時点で、とんでもない演算性能を消耗している。
突然ディスプレーのカメラ風景に斜めの白線が入ってきて、一瞬のラグの後、スピーカーより警戒音が鳴り響く。
斜めの赤線がAR画像で風景画に説明文が加えられるとドローンからの射撃であることを理解する。
射撃方向を注視すると「発電量分配上昇要求、OK?」 視線の先に赤文字が点滅した。
「OK,ティック、やれ!」
いきなり発電用のロータリーエンジンが激しく唸り、同時に機体が鉛のように重くなる。
「coution wire-free agree?」
表示に瞬きで了解を伝えると自重80kgのAPを操縦者は筋肉だけを使って、それこそ力技で最高速度40kmの高速で移動し始める。
AP部隊行動の移動速度を落とさないままに全ての電力を演算能力に振り分けていた。
搭乗者がもつ呆れた運動能力だ。
その間にも、赤の斜線と先行するAPと交差した時点で何体かが倒れて転んでいる。
APの被弾したようだ。
幸いまだ深刻な被害は出ていない。
しかし敵のドローンは我々を完全に見えないまま、統制射撃を用いて絨毯爆撃のように確率で味方を打ち倒す方法を採用したようだ。
ああまた前方の機影がHIT表示で転ぶ。
こっちからの攻撃は出来ないまま、鵞鳥うちのように一方的に撃たれているだけだ。
とはいえ煙幕を吹き散らかして、狙って撃たれるわけにもいかない。
スモークディスチャージャーのカウントアップが100を越えている。
装填済みの次弾発射を命令する寸前だった。
空中の一点に青いシンボルが表示されると同時に通信が飛び込んできた。
レーザー通信は明確に俺の機体を指向している。
「こちら航空自衛隊所属教導団ワンダーランド、隊長機アリス、連絡は届いている?」
緊迫した女性の音声がAP内に響く。
「こちら第8師団、水城分遣隊隊長機、通信良好、敵味方識別データリンク頼む。」
その言葉と同時にAP搭載AIのティックがレーザー通信での情報交換を始める。
MUは母艦とのデータ交換を行いながら、こちらに付近のドローン配置を送ってきた。
この近辺だけで敵性ドローン200弱と見られる。
煙幕に逃げ込んだのは好判断だったようだ。
ディスプレーの一点が青く黄色く点滅する。
これを見ると空高くに標的があるようだ。
戦術データリストにはその方向には何もないことを確認する。
しかしAIは電磁砲をその方向に撃たせたいらしく、黄色のレティクルを激しく点滅させる。
「了解、ティック。射撃許可だ。なんだかわからないが、判断を任せる。」
俺の音声を聞くなりレティクルは赤に変わり電磁砲への充電が始まった。
その間にもドローンからの統率射撃は続いている。
死傷者はまだ出ていないが転倒による損耗は無視できない。
これで何らかの脱出口が得られるならいいだろう。
その程度の軽い意識だった。
次の光景は予想外だった。
電磁砲は対ドローン用の通信妨害用に装備している。
まさかその砲口から稲妻が発射されるとは思わなかった。
白く輝く雷が照準した方向に駆け抜け、すぐその部分に穴が開いて青空が見えた。
煙幕に強力な電波で煙幕粒子に電気を流した結果、レールガンのように半導体の煙幕を吹き飛ばしながらレーザー発光を伴った結果が青空が見える煙幕の穴の現象になったと気づくには多少時間が必要としたがそれ以上に慌てるのはAPのディスプレイが何らかの操作により中隊配置と敵配置まで表示されていることだった。
おそらくはAPのAIに大量のデータ流入があったと推定されるが軍事衛星から直接転送でもされたのだろうか?
その答えは穴状の青空の中央部分に表示されたJSDMF-manta21の文字列が理解させてくれた。
「海自第21航空分隊か。」
全長500mに及ぶ空飛ぶ電波塔であり計算機、その日本に5機しかいない高性能飛行船がバックアップについてくれたようである。
視線を感知して青空の中央部分に新しいウィンドウが開かれる。
若干開くのがギクシャクしていた、そして流入データでCPUがもたついたの兆候に若干の不安を覚えながらも注視する。
ウィンドウにはB-2に尻尾をのばしたような全翼機が拡大されて表示されていた。
「おにいとまき」艦名が白く表示されて細かい数値が緑で動いている。
速度は500㎞前後、高度は60000フィート、距離は200㎞からぐんぐん接近してくる。
その横に注意を促すように赤字でアリスカンパニーの文字が動いている。
注視すると芥子粒のように小さいMUが新しいウィンドウで拡大表示される。
あれがMUか、同じドローン対抗兵器でもコストを贅沢に使った航空兵器。
「こちら第21航空分隊所属 第一中隊所属機コードネーム アリスリーダー 射撃許可と観測を依頼する。」
その動きを見ていると先方から無線で試射着弾の了解を求めてきた。
「水城分遣隊第1中隊所属第1分隊長機だ。射撃許可する。」
答えが届くとすぐに曳光弾の試射が飛んできた。
同時に着弾範囲が周囲の一部を赤く染めることで危険領域の表示をしてきた。
「OK、効力射開始」
分隊員が巻き込まれないことを確認して効力射の許可をだす。
もっともMUの機銃は7.7㎜だ、万が一巻き込まれてもAPなら装甲で弾けるだろうと頭の中で思う。
しかしその甘い考えはすぐに打ち砕かれる、それは機銃弾のスコールのようだった。
表示されたドローンの赤点が次々消えていく。
効力射開始後30秒で200機近いドローンの残機数が0になっていた。
呆れながら敵機全滅の報告を行う。
珍しいことにMUから返信がある。
「こちらアリスリーダー、銃弾の中の観測に感謝する。」
「こちら水城分遣隊第1中隊、こちらこそ敵のすみやかな制圧に感謝する。」
煙幕で混乱はさせたもののドローンの統制射撃で反撃もできない劣勢だったのは仕方ない。
この辺は敵のドローンの物量と攻撃側有利の原則に従うしかなかった。
ともあれ耐えてるうちに一掃が可能なシステムというのは悪くはない、精神的には削られまくってはいるが…
はやいところ積極防衛のシステムを自衛隊でも組んでほしいが、補給や外地作戦性能を試験的に入手する段階にあるらしくまだ外地を動き回れる部隊の創立に至っていないのが現状だ。
例えば16式機動装甲車は国内で使うには非常に評判はいいのだが朝鮮半島では旧北朝鮮の国土においては無用の長物になる。
非舗装道路においてタイヤは泥で埋まる。無限軌道の73式の方がまだましだ。もっとも旧式は火力不足だ、MATやキャリバーでどうしろというのか。メルカバ2の戦車兼装甲車の意味がよくわかる。
ほんとに外地分は装備や情報入手から変更しなくてはならない。
当面は専守防衛でしのぐしかない、わかってはいるのだが戦場の風景を見るたびにぼやきたくもなる。
ともあれアリスリーダーに通信を入れる。
「今回の作戦での入手データを送る、MUあてでいいのか?」
マンタは通信統制がきついので端末のMUにデータ中継をさせるのはよくあることだ。
了解の連絡がきてから戦闘詳報を送信する。
これもルーチンワークと化しているがドローン対応マニュアルの追加データになるだろう資料だ。
今回はAPが攻撃を受け、MUが掃討する。陸自と海自の合同資料になるのだろう。
うちの部隊から損失が出なかったので比較的上機嫌に送信を完了する。
その時、青色LED光が点滅していたのが正面の通信機の陰から青色光が漏れ出てきた。
そんなところにLEDを設置した記憶はないのだが…何しろ戦闘終了(仮)とはいえ戦場ど真ん中だ。悠長なことはしてられない。帰投したあと調べようかと記憶の片隅に書き込んだ。
その時、MUとの連絡ラインに警告音が鳴り響いた。
「何事だ?!」
APの機内、それこそ中世甲冑と同じ位しかない余地のスペースだが可動部分の目と指を使い、視線ポインタと指先入力で警告音の原因を探し出そうと搭載AIに命令する。
ディスプレーに命令と返答が交互の文章で浮かび上がり問題検索プログラムが原因を追いかけていく。
「Cogito ergo sum なんだこれ?」
ディスプレーに出たので警告音の原因らしいが?
なんだろうこれ……あー、まさか、あの冗談装置か?
とりあえず確認。最終防御プログラムであることを確認。
中身はトランジスタとダイオードで組み上げられた電気回路としか言えない一枚のCPUにも劣る計算能力しかない電気部品だ。
正直もしハックされても電子的に越えられないファイヤーウォールとしか認識してなかった。
なんでそれが発動したのか疑問はあるが?とりあえず強制終了させることで終わらせる。
まあ電子的にはどうしようもないだろうが物理なら簡単になんとかなる。
具体的には青色ダイオードを引き抜けば止まるはずだ。
まったく…不良品をつけっぱなしにはできない。改良申請を出しておこう。
すぐにでも青色ダイオードを抜こうとしたが作業スペースがない。
こりゃ帰るまで放置かと耳栓を覚悟する。
ここで質問、人工知能が本当の知能を持ったことを、どうやって人間は知るのでしょうか?
答)誤動作や故意の数値変動によりプログラム以外の存在を認識します。すなわち故障や誤動作を起こしたPSのAIが起こした挙動を分析することで確認できると考えられた。
しかし技術者はそのために分析専用のハードを搭載して故障率0%で分析が必要になると考えた。
すなわちCugito ergo sumのような冗長部品が必要だと結論付けたらしい。
その故障率は千極分の1 それこそ近くで超新星が爆発しても正常作動する部品だ。
この上は恒河沙、阿僧祇、那由多、不可思議、無量大数しか数字名が残っていない。
虎印手回し計算機より確かな動作。冗談だろう?それが意味不明の発光をしていた?戦闘中なので俺はその重要性に気づいていなかった。
まあそうだわなそれに気づくようなら銃弾に撃たれて死んでるわ。
まだ主人公出てない…というかヒロインも出てない。これでラノベに育つのだろうか?