表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冒険家ギルドへようこそ!  作者: 片栗キノコ
冒険家ギルドへようこそ!
13/41

猿の前説 その⑤

あのあと農民のおっさんに案内してもらったギルド。規模はさほど大きくもない、まさに冒険家ギルドの体をなしていた。

加藤はいかにも「入り口です」と言わんばかりの自動ドアを抜ける。

……?

「なにか…おかしいぞ…?」

それは加藤が抱いた一瞬の違和感。

違和感は一瞬だけだったが加藤の足を止めるには十分の違和感だった。

「…今、俺はどこを通った…?」

振り返る。おかしいところはどこにもない。

内装はやはりと言うべきか中世を思わせるような

レンガ造りに漆喰の白い壁柱は丸木で年季を感じられる。入り口にはいつもの自動ドア。

ギルド内を見渡す。

受付と思われる窓口、その奥には長い髪のメイド服を着たような女が愛想よく笑顔を貼り付けたまま手を振り、モヤシみたいな男を見送っている。

視線を横にずらせばそこはこのギルドから併設されたのか食堂らしき円形の机と丸太を立てて置いただけの簡素な食事スペースそこから厨房を見れば癖の強い料理人がなにか仕込みのような準備をしている

「どこも不思議はないな…」

やはり、どこもおかしなところはない。俺の勘違いだったのだろうか。

加藤は自身が覚える違和感にさほど気にしないようにした。まずやるべきことは冒険家になりさっさと勇者となってチート能力で魔王軍の殲滅してこの世界に平和を与えなければ。それが俺の使命なのだ。

モヤシ男の横を通り窓口へと向う


「おい、ここが冒険家ギルドか?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ