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君に伝えたいこと  作者: まさのし
3/3

結婚の向こう側

恋人が突然いなくなった日から、一年が過ぎ、主人公の新たな恋が始まったが...

結婚して3ヶ月が過ぎた。

結婚後は俺の仕事が変わった。

結婚前に働いていたプールバーでは、

夕方4時に店に行き、開店準備をして6時open、夜中の2時close。忙しいと朝五時頃まで営業することもあった。

それから帰宅して、就寝は大体昼前という生活だった。

その職場のプールバーが潰れ、俺は塗装工になった。

塗装工の朝は以外に早い。朝五時頃起床し、現場には八時に着くように毎日家を出た。

そして、夜暗くなるまで、一生懸命働いた。

塗装工になるきっかけは、店が潰れて職を探していたときに、たまたま兄と話す機会があった。


「実家が塗装業を営んでいるのだから、親父の手伝いをしながら、手に職でも付けろ!所帯を持ったなら、ちゃんと昼の仕事をして、家庭を守れ!」と、説教に近い説得をされ、仕方なく塗装工になった。


子供の頃は、ペンキの臭いに馴染めず、「こんな臭い仕事には絶対に就かない!」と心に誓っていたはずが、朝から晩まで刷毛を握り、ローラーを転がし、身体にシンナー塗料の匂いが付くまで、汗水垂らして働いていた・・・ 


俺は、俺の求める幸せな家庭を築くために一生懸命働いた。


そんな俺が憧れていた家庭とは、ごく当たり前の普通の家庭だった。


仕事が終わり、自宅に帰ると、玄関に明かりが点いていて、玄関ドアを開けると、明るい声で「お帰りなさい!」

と愛する人の声。

そして、バタバタと駆け寄る俺の子供。

屈託のない笑顔で俺を見つめ、「パパーっ!お帰りーっ!」

と、抱きしめられる。

時間にして十秒...1分とかからない幸せを求めて俺は生きてきた。


そんな家庭が恋しくて俺は結婚をした。


しかし、俺の努力が足りなくて、俺の愛と思いやりが伝わらなくて、籍を入れてから半年で別居、そして、離婚...

共働きで、妻の帰宅が遅く、休みも一緒になる機会がなく、付き合っていた頃より笑顔と会話が無くなっていった。


俺の理想としている家庭を造るにはかなりの時間と努力、そしてお金が必要だと気がついたとき、俺は別れを決めていた。


彼女も、素直にそれに従った。


そして、あっけなく俺の結婚生活はおわった。


半年の同居、そして半年の別居...

そして暑い夏が終わった。


若干二十歳の夏だった...


若さゆえの恋はほろ苦い思い出が残る。

離婚を経験し大人になっていく主人公。

その先にある道は常に蕀の道だった。

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