05-010 国買い物語?
・・・マイズが勝手に喋りまくっせいで、実質的な後編です(苦笑)
短いです(苦笑)
…おい、おいおい、何で気絶してやがんだ?
回復魔法でもかけてやらんといかんか?とか思ったが、ギルド長とマイズの介抱で回復したようだ。
「して、ラーリよ。鑑定は成功したのか?」
「は、はい…鑑定自体は成功したのですが…」
「では、推定資産価値はいかほどだった?」
「そ、それが…桁が桁違いでして…」
「はぁ?」
「概算値ですが、このジュエリー1つで国1ダース程度の価値かと…」
しんと静まり返ってしまった、応接室。
これは所謂、『やらかした』とかってヤツかぁ?
まだ顔色の優れない、ラーリとか言う鑑定士。
それより更に青ざめている、ギルド長。
ただ、宝石鑑定士のマイズだけが、やや上気した面持ちで、激しく頷いている。
暫くして、復活したらしいギルド長が、俺に握手を求めてきた。
「ルイス殿、素晴らしい物を魅せて頂いた。これほどのジュエリーを取り扱う大商会のルイス殿には、是非とも我がギルドに席を置いて頂きたい。どうだろうか?ギルド員ランクはこの支部で可能な最高ランクを約束しよう。もちろん、登録費用や寄付金なぞ無用にございます。ルイス殿に席を置いて頂けるだけで、ウチのギルトのステータスも上がろうと言うもの。是非とも、我がギルドへ…」
………。やらかした!