05-001 湿地帯を行く
いちおー、新章です。
ここ数章、ストーリーがあんまり変わってませんが。(苦笑)
とりあえず、でけー川を下流に向かって直進して行く事にする。
まぁ、高度5,000mくれーじゃねかな。確か旅客機に乗った時の風景と似た感じっぺー。
あん?旅客機は高度12,000くれーの成層圏だろって?
…こまけーこたぁ、いいんだよ。飛行機のパイロットなんざしたコトねーかぁら、テキトーな雰囲気で言ってんだから。
高空を飛んでるのは、最初慌てて地表スレスレを飛んでたんだが、ふと森の方を振り返って確認してみたら、俺の後方は衝撃波で地面が吹き飛んで、えれーコトになっちまってやがった。
アレじゃ俺がどっちへ行ったかバレバレだから、地表に跡が残らねーように高空へ上昇するっきゃなかったんだよ。
こんくれー高空ならバレねーだろ。
ちなみに俺は直進してるけど、下の川はぐにゃぐにゃ派手に蛇行してやがる。
高空に上がったから大体の流れてゆく方向が判ったから、その方向へ直進してるってぇ訳だ。
あの怖ぇー女はエルフっぺー奴だったから飛べねぇだろうから、もし追っかけて来ても引き離せる筈だ。
…飛べねぇよな…なんか不安だ…
そうこうするうちに地平線に水面っぺーのが遠望出来てきた。
下のでけー川は、あの海っぺー奴に流れ込んでるっぺーな。
今度こそ、海だろ~。
んぁ?河口っぺー付近に人工物っぺーのが見えてきたな。
うっし、あの街に逃げ込むとすっか。
人間とかの街なら、エルフから隠れるのにゃ都合良いだろ。
俺は街っぺートコを目指して、一直線に飛行した。