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04-007 や、やべーぞ、こりゃ !
『ギュッジュァジュアジギャギャァー!!!』
うっせぇ~~~っ!
俺が腹の中からミミズ野郎をかっさばいたら、ミミズ野郎がのた打ち廻った悲鳴を上げやがった。
こっちは、テメーの腹ん中居るんだぁ!
テメーの腹ん中に反響して、めっちゃうっせぇんだよっ!!
俺はミミズ野郎の腹ん中から、ミミズ野郎をぶった切り捲ってやった。
『ギャシュギュ ワワワァ……』
おし、静かんなったな。判りゃいいんだよ、判りゃ。
俺がミミズ野郎の腹から出てみると、ぶっ倒れたミミズ野郎が黒煙を上げてやっがった。
まぁ、死人に口無しって、やつか。そらまぁ、静かになるわな。
まぁ、死体に口はあるけどよ。口から黒煙を吐いてやがるけど。
…と、見る間にミミズ野郎の死体は黒煙を上げてながら、消え行きやがる。
こりゃ、あのクソ勇者や黒狼と一緒かぁ?
この魔剣で叩き殺すと、黒い霧になって消えるのかぁ?
コイツの場合にはデカ過ぎたから、黒煙に見えただけだったか。
…って、おいおいおい!
ミミズ野郎と一緒に、オアシスの残骸まて消え初めてねーかぁ?
やべー予感がした俺は、慌てて飛竜に変身して舞い上がった。