04‐001 砂のは臭せえ?
とりあえず、失念したストーリーの代替に、一章追加してみる事にしました。
見渡す限りの、砂、砂、砂。
まぁ振り返えれば鬱蒼とした大森林なんだけどよぉ。
強いて言えば、海岸にある防砂林もこんなそんな感じに近けぇ感じかも知れねぇけど、あれは下草とかも疎らな砂地の林だけど、こっちばガッツリジャングル並みに鬱蒼とした大森林が、まるでスッパリ斬られたみてーに途切れてイキナリ砂漠みてーになってやがる。
なんか、無茶苦茶違和感がある風景だ。
…いや、こんなぐぇーにイキナリ風景が変わるモノを見た覚えは、ねーわけじゃぁねぇ。
だがアレは、ゲームで見た光景で、現実とはちげー作り物だ。
この世界がファンタジーゲームっぺぇのは確かなんだが、ゲームと違ってモンスターぺぇのを殺してもアイテムとかには化けねーし、コインも落とさねーからなぁ。
ガッツリ死体が残るだけだ。
…例外はねぇ訳じゃねー。
前にコブに倒させた自称勇者のクソ野郎とか、話を聞かねー鬼女エルフと出くわす原因になっちまったバカデカい黒狼とかは、黒煙になって文字通り雲散霧消したが、アレはたぶん、この剣のせいだろう。
やっぱり訳わかんねーな、この世界は。
とりあえず鬼女エルフが怖えぇから森には戻りたくねーから、この変な砂漠を越えるしかねーだろなぁ。
砂からの照り返しが暑っちぃから、俺は高度を上げながら砂漠を越える事にした。
まぁ、サブタイトルは、古典名作SFのタイトル『砂の惑星』のモジリです。




