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転成魔王の放浪譚  作者: あんりまんゆ(偽)
第三話 真実への旅
23/50

02-003 自然の摂理

とりあえず、気の向くままに。

バギッ、ズバン!


俺が剣を振るうと、巨大な狼は真っ二つになり、そして灰になって消えていった。

ボスを一撃で倒された狼の群れは、散り散りになって逃げてゆく。

まぁ、逃走時に散り散りになるのは常套手段だ。追撃をされても全滅せずに済む。

いや、追撃はしね~けどな。

肉食獣の存在も自然の摂理だからな。


ただ、あのバカでけぇ狼は頂けなかった。

鹿の群れを面白半分に食い殺してやがったからな。

獲物を絶滅させちまったら、肉食獣も喰うものが無くなって絶滅だ。

そんな道理もわからねぇ奴は…たぶん、イレギュラーな存在だろう。

アレも転成者だった可能性もあるかもな。

ホントのとこはもう判らねぇけど。


助けてやった鹿の群れが、俺を慕って周りに集まって…

…なぁんて訳きゃねぇよな。

当然ながら鹿の群れも、とっくに逃げちまってる。

助けた野生動物が仲間になるとか、そんなんは御伽話の世界だけの話だ。


俺の廻りには、あのでけぇ狼が食い殺した鹿の屍が多数転がっている。

ほっときゃ、死肉喰らいの野生動物が始末するだろうが…。

とりあえず腹の足しに、一匹くれぇ俺が貰ってもかまわねぇだろ。



あ、平原を目指して森の上空を滑空してたら、バカでけぇ狼が森を破壊しながら鹿を食い殺しまくってたから、なんか気にいらねかったから駆除してみただけなんだけどな。

俺はきっと、俺が倒したいものを倒せばいいような気がしてな。

もし…倒しちゃいけないものだった場合は、倒す前にそれが判るような気がするんだよ。



でけぇ狼が破壊して出来た森の空き地で、砕かれた木を適当に積み上げて火炎魔法で焚火にして、血抜きをした鹿肉を焼いていると…

何かが俺を見つめている気配に気が付いた。


さて、どうなるのやら?

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