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転成魔王の放浪譚  作者: あんりまんゆ(偽)
第二話 新たなる国へ
19/50

02-010 退治

2話連続投稿の2話目です。

今回は、順番に読んで下さいね。

僕はゴブリンのコブだ。

僕は今、村長の家の前に居る。

仲間達と、村長の家を囲んでいるんだ。


僕は小さな声で、仲間達に確認する。

「みんな、揃ってるかい?」

…。


大丈夫そうだ。

「じゃぁ、みんなやるよ?せーのっ!」


バン!ガン!バギン!

みんなが一斉に、斧や鎚で村長の家の土台に仕掛けた材木を叩き割った。


バギン、バギバギバキ…グッギャァァン!!

支えを失った村長の家は、下に掘っておいた大穴に落下した。


「みんな、今だっ!」

仲間達が一斉に、大穴の底の村長の家の残骸目掛けて、松明や火矢を撃ち込む。

ボッ!ボン!ゴォォッ!!!

村長の家の残骸が一気に燃え上がる。

大穴の底は業火の海だ。


「やったか?」

誰かの声がしたけど…

「油断しないでっ!」

僕はみんなに注意を促す。

バァーン!バギン!

燃え盛る家の残骸が破裂して、火達磨の男が飛び出してきた。

アイツだっ!


「…よ、よぐもやりやがっだなぁーっ!」

アイツは唸り声を上げながら、剣を抜いた。


火達磨のアイツがこちらへ向かってくる。

…でも、足元がおぼつかないようだ。


効いてるっ!

「みんなぁっ!やるよーっ!」

僕達は一斉に、斧や鎚で殴り掛かり、剣や槍で切り付けた。


「ぐぁっ、ぐぞーっ!」

アイツが暴れ回るが、やはり足元がふらふらだ。


僕は、アイツ隙を見て剣を奪った。

そして奪ったアイツの剣で、アイツの右胸を刺した。


「グッグッギャァァ…」

アイツは悲鳴を上げて倒れた。

…そしてアイツの体は少しづつ灰になって散っていった。


「…や、やっつけたのかな…。やったぁ!」

僕が叫ぶと、みんなが歓声を上げた。

「やったぁ!!」

「勝ったぞぉぉ〜っ」

「う、怨みを晴らしたっ」


泣いている仲間達、笑っている仲間達、抱き合って歓声を上げる仲間達…


やった、やっつけた…

「やったよ、おじさん!」


…おじさんは、どこにも居なかった。

そして、僕がアイツの剣を投げた辺りに一枚の紙が有った。


『がんばれよ、コブ。』

この話、もうちょっと続きます。

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