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偽りの名AtoZ  作者: 砂白ゆとり
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有英虚実ノ攻防戦

帝の軍勢中央本部


神化(エヴォルグ)(ネーム)本拠地へと襲撃したオメガとパルパトを回収したイクサとゼータ。

オメガからあのクリスタルの化け物についておおまかな説明をしてもらった後、この場で戦闘するのは得策では無いと判断したイクサによって撤退、現在は此方に進行してきているクリスタルに化け物をどうするか議論しているところだ。

ちなみにオメガは治療の為に欠席している。

今議論に参加しているのは(コード)りの(ネーム)X イクサ。

(コード)りの(ネーム)Z ゼータ。

(コード)りの(ネーム)T トト。

(コード)りの(ネーム)Y イエスメデス。

(コード)りの(ネーム)W ワイズマン

そして(コード)りの(ネーム)P パルパトが参加している。


『イクサ様そろそろ時間です』

『あぁ・・・パルパト、姫子の事は残念だが仕方のないことだと割り切ってくれ』


イクサの問いかけに無言で俯くパルパト。

葵によって提案された作戦・・・クリスタルの化け物に対して戦闘機、爆撃機による爆破攻撃を行うというものだ。

パルパトがこの作戦に難色を示していた。しかしクリスタルの化け物に取り込まれてしまった姫子。

生きているのかそれとも死んでいるのか分からない状態であり、イクサからしてみれば大勢の命と姫子一人の命を考えれば当然大勢の命を救う事を選ぶ。

パルパトも大勢の命を救う方を選ぶが・・・(オメガならどうするのかな)

パルパトは心の中でオメガの事を考えていた。


『時間ですイクサ様』

『了解した』


最初に戦闘機でのミサイル攻撃、そして爆撃機での爆弾攻撃という手筈であり、イクサは戦闘機の隊長であるゼル・S・フルーロルトに指示を出し、各戦闘機の無線を繋げるよう指示をする。

戦闘機のミサイル攻撃で何が起こるのか確かめる為だ。


『こちら戦闘機部隊隊長ゼル・S・フルーロルト大尉。全機状況報告せよ』

『こちら大椛天聖少尉。機体良好問題無いです』

『こちらジグルド・ヴァグリファーこちらも問題ありません』

『こちらアレス・ナイト・ツパイ問題無いです』

『こちら小野道雫異常無し』


戦闘機部隊の全機の機体状況を確認し、問題無い事を確認したフルーロルトはミサイルでの攻撃開始の指示を求め、イクサが承認する。


『あれが・・・』

『大きいですね』


クリスタルの化け物を目視した事確認したフルーロルトは各部にバラけるように指示し、自身もクリスタルの化け物の周りを旋回して動きを確認する。

やはりクリスタルの化け物はゆっくりではあるが帝の軍勢中央本部へと向けて移動している。

今はまだ機械侵食者(イレギュラー)の侵食区域にいるが、いずれはこちらに来るであろう。

このクリスタルの化け物に意識はあるのか?

五感は存在するのかも定かでない化け物・・・生物なのかそれとも無機物なのか?

様々な疑問があるがフルーロルトは現在の状況をイクサに伝える。


『やはりこちらに来ているのか』

『攻撃を開始するしかないですね・・・これ以上この都市へと攻撃させる分けにいきませんので』

『問題はあの化け物にこちらの攻撃が通用するかという事ですが・・・イクサ様いざとなればアレを使用する許可をお願いしますよ』

『分かっているさワイズマン』


イクサの指示により旋回を止め戦闘機部隊は目標をセンターに捕らえミサイルを発射する。

全5機の戦闘機による10機のミサイルは目標物に着弾し爆炎と黒煙がクリスタルの化け物を覆い尽くす。


『全弾命中!目標に着弾しました』


イクサ達の耳に戦闘機部隊ミサイルがクリスタルの化け物に直撃した事が無線で知らされる。

しかし次の知らせは残念な結果であった。

内容な目標依然として健全、それどころか傷ひとつ1つ付いておらず目標は動きを止めていないという内容だ。

戦闘機部隊が機銃での攻撃を試みるも無意味だと報告をうける。


『イクサ様爆撃機での爆撃の許可をお願いします』

『許可する。戦闘機部隊は爆撃機の援護をしろ』


イクサの指示により爆撃機がクリスタルの化け物に向かって速度を上げて強襲する。

そしてこの爆撃機の投下する爆弾は叡智の光炎・・・(コード)りの(ネーム)B ブライドによって作り上げられた物で通常の爆弾では比較にならない規模の爆発力の爆弾だ。

神化(エヴォルグ)(ネーム)I イルミデンテに技術を奪われ一度はイクサ達に牙をむいた爆弾であり、いくらイクサ達、(コード)りの(ネーム)でも確実に葬る事が出来る破格の兵器だ。

当たればだが・・・


『こちら爆撃機現在進行中。残り5分程で到着します』

『こちら戦闘機部隊援護にはいる』

『了解』


爆撃機と戦闘機部隊が合流しクリスタルの化け物に向けて移動し、爆撃機が叡智の光炎を投下しようとした瞬間・・・爆撃機が光に包まれた。

衝撃によって周りを漂っていた雲も霧散してしまい光が差し込みクリスタルの化け物が光輝いていた。

叡智の光炎の爆発が空中で爆発した為かクリスタルの化け物には無傷であった。

そしてこの惨状を見た戦闘機部隊の隊長であるフルーロルトはその惨状をイクサに伝える。


『どうやら失敗に終わっだ』

『しかし、あのクリスタルの化け物には意識があるのでしょうかね?』

『無意識で爆撃機を破壊したとは思えぬのぉ・・・』


クリスタルの化け物が叡智の光炎を爆破したという事は本能なのか、それとも意識して叡智の光炎を破壊したのかは分からない。

もし意識して破壊したというのならばクリスタルに囚われているヴィゼイアスが殺ったのかもしれない。

爆撃機の同胞と戦闘機部隊の壊滅によりやりきれない思いでいるフルーロルト。

フルーロルトは状況の把握と戦闘機部隊に指示を出す為に少し離れていたので大丈夫だったのだが・・・爆撃機を援護する為に左右に展開していた爆撃機部隊の4機は叡智の光炎の爆発に巻き込まれてしまった。

そして残骸も残さずにこの世界から無くなってしまった。


『しかしクリスタルの化け物が対空への攻撃手段があるのは予想外ですね』

『確かにそうですわね・・・しかも攻撃の方法もイルミデンテと同じ遠距離攻撃』

『あのクリスタルの化け物も状況によって武装を変える事が可能だと思って良さそうですね』

『確かにな・・・もしかすればイルミデンテよりも脅威かもしれないな』


クリスタルの化け物がイルミデンテと同じ能力を持っているとすれば厄介である。

戦闘機のミサイルをかわしたり、撃墜しないのは避ける必要が無いからなのであろう・・・時に生物も自分に影響が無いのであれば何もしない事もある。


『どうしますかイクサ様?』


今の黙っていたフルーロルトがイクサに問いかける。

クリスタルの化け物は未だに進路変えず進んでおり、一人残ったフルーロルトは眼中に無いようで先ほどのように遠距離攻撃をしてくる様子はない。

このまま上空で待機してクリスタルの化け物を観察していても良いのだが・・・戦闘機で観察するのは少々難儀だ。

そもそも戦闘機は高速飛行による強襲等を主軸においているので観察にはむいていない。上空からの観察等をするのは戦闘機よりもヘリコプター等が理想だが・・・この世界にはない。

未来の技術であれば作る事は可能だがイクサの指示により作る事を禁じていたからだ。


『フルーロルト大尉は一度こちらに戻ってください』

『了解した』


フルーロルトが葵の指示により撤退しようと旋回を始めた瞬間・・・クリスタルの化け物が動きだした。

フルーロルトには無関心だと思って油断していたが明らかに、撤退しようとした瞬間に動き出したのだそれはつまり・・・クリスタルの化け物が意思を持っているという可能性が高くなっているということだ。

そしてクリスタルの化け物はフルーロルトに狙いを定め弾丸を発射する。

その弾丸はクリスタル色に輝いていて光を反射しフルーロルトの側面をかすめる。


『こちらにフルーロルト。敵クリスタルの化け物より攻撃を受けている。

敵は単発だがこちらの機体をかすめた』


フルーロルトが無線で状況を知らせている時・・・フルーロルトの機体の側面をかすめた弾丸が上空で形を変えていた。

弾丸の形状がミサイルへと変化しフルーロルトへと襲いかかる。

しかし・・・この変化したミサイルの燃料は一体何処からきているのか?

そもそも全身がクリスタルで覆われているのになぜ炎が出ているのかは疑問だ。

戦闘機の死角である上空での変化、フルーロルトは気がつかずに無線で現在の状況を説明している。

まぁ・・・自分に撃ってきた弾丸がミサイルに変化しているなど夢にも思っていないだろう。普通であれば。

そしてミサイルがフルーロルトの機体を視界に捕らえたその時・・・ミサイルが爆発する。

フルーロルトの機体にぶつかる前にだ。


『な、なんだ!?』

『どうしました?何があったのです』


機体の上空でのの突然の爆発に戸惑いながらも爆風で揺れる機体を制御して辺りの状況を確認すると、地上に人影が見える。

クリスタルの化け物と比べると小さいがそれでも成人男性の3倍異常の大きさの巨人だ。

その巨人は明らかに違い・・・人間とは違い逆間接で右腕だけが地面につく程大きく細長い。腕の先端には爪が猛禽類のようになり黒色の金属質は輝きを放っている。

左腕は右腕と違い太く頑丈そうだ。


『き、機械の化け物が現れました』


フルーロルトは今起きた出来事をイクサに伝えた。しかしイクサからの指示は変わらず、この空域を離脱し帰還するということだ。


『イルミデンテが出てきたようだ』


フルーロルトの話を聞いて先ほどまで自分たちが戦っていたイルミデンテが表に出てきた事を告げる。

当然パルパトはイルミデンテと出会った事を伝えており、イルミデンテがオメガ達協力しようとしていることも教えている。

無論イクサの答えはNoで協力する事は出来ないと言っていた。


『聞コエルカネイクサ』


フルーロルトの無線からイルミデンテの声が聞こえてくる。

どうやらフルーロルトの使っている戦闘機の無線の周波数が解読され、イルミデンテにジャックされたらしい。

今回の作戦に参加すり戦闘機、爆撃機にはワイズマンが開発した無線機が試験的に組み込まれ使用されている。多少ノイズは入るがこの無線機は侵食区域内でも使用可能な最新鋭の無線機だ。

開発者のワイズマン始めとする(コード)りの(ネーム)、戦闘機、爆撃機の搭乗員は知ってはいるが極一部しか知らない内容だ。

当然その知っている人間がバラしたとは考え憎い。

なぜなら戦闘機、爆撃機の搭乗員には出撃の直前に、他のメンバーには会議が始まる直前に教えたのだから。


『何ようだイルミデンテ』

『手ヲ組モウデハナイカ?』

『・・・本気かね?』

『本気サ。ソノ証拠ニコノ戦闘機ノパイロットヲ生キテ帰シテヤル』


そう言うとイルミデンテは瓦礫を飛ばして、クリスタルの化け物が次に砲撃を開始しようとしているのを防ぐ。

フルーロルトは今の状況を説明して助けられた事を伝える。


『イクサ様私は・・・』

『フルーロルト。指令は変わらない本部へと帰還せよ。

そしてイルミデンテ。フルーロルトが無事に帰ってきたら考えてやる』

『了解シタ』


フルーロルトが無事に帰還しイクサ達が次の作戦を考える。

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