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偽りの名AtoZ  作者: 砂白ゆとり
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流動スル金属

『イルミデンテ・・・』

『そうじゃ・・・多分、神化(エヴォルグ)(ネーム)の親玉じゃ』


トトの話ではイルミデンテが神化(エヴォルグ)(ネーム)の親玉でネクロート、後にユセを仲間にしてイクサに挑んだとのことだ。


ユセをどうやって仲間にしたのかは不明だか、記録によると5年前に襲撃した事になっている。


その後は活動をしていなかったので忘れていたらしい・・・どうやらトトは忘れっぽくなってしまっていたようだ。

アークコード・・・隕石落下地点


隕石の落下によって招じた衝撃波によって辺りの建物は原型を留めておるものは殆んどなく、周りは更地になってしまっていた。

到底人が住めない場所にも関わらずに人影が見える。影は3つ。どの人物も顔に仮面を着けており、ある者は背中に大きな銃、ある者は全身が純白の鎧、そしてある者は前の両者程変化はしてはいないが禍々しい程に変化したガントレット、上半身を覆う胸当てには金の装飾がほどこさえれ背中には肥大化した背骨の様になっている。


『やはりこれだけ酷いと人影が見当たりませんね』

『人影どころか生物の気配が感じられませんよ』

『しかし・・・あなた達も知っての通りにあの隕石は生物に変化をもたらす。あなた達もあの実験に携わったのだからわかるでしょ』

『早いところ隕石の回収を始めるとしましょうか』

『そうですね。イルミデンテ辺りの警戒をお願いします。

イクサは私と共について来て下さい』

『了解です』

『イルミデンテしっかり警戒してくれよ』


そう言うと3名は動き出す。

その3名とは後に帝の軍勢と言う組織を造り上げ、最強の(コード)りの(ネーム)と言われる者。

(コード)りの(ネーム)X イクサ。

後に裏切り神化(エヴォルグ)(ネーム)と名乗り換える者。

(コード)りの(ネーム)I イルミデンテ。

そしてこの地に来た最初(ファースト)使徒(コンタクト)を束ねる者。

(コード)りの(ネーム)V ヴィゼイアス。

この3名が現在隕石の落下によって生み出される機械侵食者(イレギュラー)について調査している。


『ヴィゼイアス、イクサどうやら一雨来そうですよ』


周囲を警戒していたイルミデンテが双眼鏡を覗き込みながら答える。

イルミデンテが見ている方向には何時出来たのかは分からないが、黒い雲がこちらに近づいてきているのが見てとれる。

イルミデンテが言っていたように黒い雲が近づいてくるやいなやたちまちスコールの様な雨が降りだした。


『不味いですね。これ程の豪雨とは・・・』

『流石にこの豪雨では運搬に支障が出てしまいかねませんよ』

『ヴィゼイアス。この豪雨が止むまで何処かで雨宿りをしましょう』


ヴィゼイアス、イクサ、イルミデンテ3人は近くの廃病へと雨宿り歩いていく。

廃病の前にはコンクリートで出来た建物がある所々が破壊されていて、いったい元々はどのような建物であったのかまでは分からない。

この建物が隕石の衝撃から廃病を守ったのであろう。廃病はガラスが全て割られて壁も崩壊しているところが多いが、幸いヴィゼイアス達が雨宿りしている区画は壁の一部や、天井の一区画は崩壊を間逃れていた。


『それにしてもこの雨は凄いですね・・・これでは信号弾を撃ったとしても気がつけるかどうか』

『イルミデンテが先ほど確認した時は第1部隊、第2部隊の信号弾は確認出来なかったのですよね』

『はい。どちらの部隊も信号弾は確認出来ていませんね。この雨が止んだらこちらにから確認の信号弾を撃ってみましょうか?』


この後の事を会議しているヴィゼイアス達、未だに降り続いている雨がいつまで続くのかは不明だがどうやら雨があがった後でイルミデンテが信号弾を撃つことになった。

ヴィゼイアス達が話していると前方の方から不思議な音が聞こえてくる。

不思議な音は何かが這いずる様な音なのだが、不思議な事に瓦礫にぶつかる音が聞こえない。瓦礫を避けながら移動しているのかは不明だが何かが此方に近づいてきている雰囲気が感じられる。


『何の音でしょうか?』


そう言うとイルミデンテは双眼鏡を覗き込む。


『何か見えたか?』

『・・・何なのでしょうか?雨を弾いている!?』


イルミデンテが双眼鏡で覗き込む先には半透明な世界が拡がっている。雨のせいで見えずらくなってはいるがその半透明な物質は確実にヴィゼイアス達の方へ近づいてきている。

半透明な物質はかなり巨大で見える範囲だけでも視界に入りきらない程に拡がっている。高さはそれぞれない。

いやそもそもこの半透明な物質には1cm程の高さもないようだ。


『水面が動いている!?』

『何に!?イルミデンテ何が見えるんだ』


イルミデンテは双眼鏡をイクサに投げ渡すと、背中に背負っている銃の拘束を解いて撃てるように構える。

イルミデンテから双眼鏡を受け取ったイクサが覗きこんだ先には、半透明な物質がゆっくりとではあるが此方に近づいて来ている。

やがて半透明な物質は目視可能な距離まで近づいて来てしまっていた。


『こちらも確認しました。しかし・・・何なのでしょうか?』

『どうしますヴィゼイアス。一旦引きますか?』

『とても何か嫌な予感がしますね。近づいてくる前に私が1発撃ってみましょうか?』


イクサがこの場から立ち去る事を、イルミデンテは半透明な物質の排除を提案する。

しかし、どちらの作戦も懸念点が存在する。

この場を立ち去る場合、隕石の落下地点から離れてしまい後日隕石の回収に行こうとした時には、このアークコードの侵食具合が更に酷くなってしまい、居住区にも侵食する可能性がある。

それにこちらに近づいて来ている半透明な物質は何処に行くのか不明だ。

そして排除しようとした場合はあの半透明な物質が何なのか不明な為、こちらが無闇に攻撃した場合どうなるのか分からないからである。



『・・・イルミデンテ発砲を許可します。イクサ援護を』

『了解です』

『了解』


イルミデンテが銃の引き金に手をかける。イルミデンテの持っている銃はレールガンと言われている銃で、イルミデンテの侵食細胞(オラクル)によって弾丸強化して撃ちだす様になっている。

その威力は強化でコンクリートの壁や鉄板では盾にすらならない。しかし欠点として着弾距離があまり無い。


イルミデンテのレールガンが着弾した半透明の物質はやはり液状だったようで、レールガンによってなぎ払われた半透明の物質は再び元に戻っていく。


『あれは液体ですね。どうしますヴィゼイアス?

火炎弾で燃やしてみますか?』

『それとも近づいて調べてみます?』


イルミデンテは火炎弾で燃やすことを、イクサはこの半透明の液体に対して調べる事を提案している。

ちなみにイクサは侵食細胞(オラクル)によって機械侵食者(イレギュラー)が侵食不可の鎧を形成しているので、あの半透明の物質に対して近づく事が可能である。


『あの物質の採取をお願いします。ヴィゼイアスは援護を』

『了解』

『了解です』


イクサは半透明の物質に向かって歩いていき、ヴィゼイアス、イルミデンテは後方で援護をする為に移動する。



最初(ファースト)使徒(コンタクト)捜索班・・・トト・リッチ・ネクロート


『しかし・・・ヴィゼイアス達を探しに行くと言った矢先にこの豪雨とは』

『トトもしかして雨男なんじゃないの?』

『確かに私とリッチ、イエスメデスが行動していた時は雨なんて降ってなかったのに』

『おいおい。儂がグリーゼスと共に行動していた時も雨なんぞ降っとらんかったぞ。まず第一にこの地に来てからは雨なんぞ降っとらん』

『確かに』

『そう言えば・・・』


トトとリッチ、ネクロートが豪雨の中を駆け回っていると、前方左手側から轟音と何かの閃光が目に止まる。

この、人も生物も存在しているかも危うい世界において見慣れた爆音と閃光。

当然トト達はその轟音と閃光がした方向に進んでいく。


『イエスメデスの銃が発砲されたのはこの辺りか?』

『リッチ何か見えます?』


リッチは近くにある瓦礫の上に登って周りを探索していると、ある一ヶ所を指差して先行していく。

その場所は先ほどヴィゼイアス達がいた廃病である。


『・・・って!?』

『リッチ!?何故ここにいるのです?』


気配を察知したヴィゼイアスは気配の元を捜索する為に行動しているとリッチと接触した。

ヴィゼイアスはリッチから大まかな話を聞き終わって数秒後、トトとネクロートと合流してイクサの元に戻っていく。


『それでどうします?儂らが合流したとしてもその半透明な物質を排除できるとは思えませんが』

『まぁ。多分リッチとトトはあまり助けにはならないね。私一人いれば十分かな?』

『確かに私とトトでは手助けにはなりませんが、ここまで来たのですから手ぶらでは帰りたく無いですねー』


トトとネクロート、リッチが言い争っている間にもう少しであの半透明な物質の元に近づいてくる。

3人ともヴィゼイアスの話をここに来る途中で聞いていたので、イクサがその物質が何なのか調査していると言うこも聞いている。

そしてその話を聞くとどうやら、ネクロートの右腕背中に背負っている生物の足の様な機械の一部を使用して半透明な物質を捕獲&保存する事にしたのだ。

ネクロートもパルパトと同じで多少ではあるが自身の侵食細胞(オラクル)を作り替える事が可能なである。パルパト程には作り替える事は不可能だが。


『イクサそちらはどうですか?』


トト達と合流したヴィゼイアスが戻ってくる。そこには何事もない様に半透明な物質の中にいるイクサとそれを傍らで警護しているイルミデンテがそこにいた。


『どうもこうもこの半透明な物質は動いてますね』

『うぇぇぇ・・・この見える範囲にある物の全部がアレですか?』

『多いなぁー』


どうやらイクサが触れている半透明は物質は動いていて、考えられるに自ら移動してここまで来たと言う事になる。しかし未だにこの半透明な物質が何故動くのかは謎ではあるが。


『イクサさん安全ですかー』

『リッチ残念だが未だに分からないよ。君も来てみるかね?』

『遠慮します。ドロドロしたのは苦手で』


イクサとリッチが談笑している間にネクロートは触手の一部を改造して、半透明な物質を入れる様にする。不本意ながらヴィゼイアス達はこの半透明な物質を採取した後は、イルミデンテを護衛にしてネクロートが1度帰還する予定である。

本来のメンバーで行えれば良かったのだがイルミデンテがこの半透明な物質を調べてみたいと言っていて、リッチもすぐ来たのに帰るのはつまらないと言っていてからである。


『完了しました。それでは採取を開始しますね』


ネクロートが半透明な物質を採取していると・・・今までだた動いていただけの半透明な物質がネクロートの触手に触れると、周りの半透明な物質も連動してネクロートの方に近づいてくる。

その動きはまるで餌を見つけた虫の様に的確なルートを通ってやってくる。


『まずい!?』


危険性を感じとったのかトトが反射的に触手の1部を切り落とした。その切り落とされた触手に群がる半透明な物質はやがれ触手を全て食べてしまっていて、イクサが拾い上げようとした頃にはもう姿、形も残ってはいなかった。


『こいつはまさか!?』

侵食細胞(オラクル)を食べている!?』



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