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偽りの名AtoZ  作者: 砂白ゆとり
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VS機械侵食者2

夢見姫子達と別れ、トンボ型の機械侵食者イレギュラーを狩るために外に出たメリー。


トンボ型の機械侵食者イレギュラーをうまく引き離すことができ、廃墟と化したビルに隠れ外の様子を伺っていた・・・


トンボ型の機械侵食者イレギュラーは、自分に攻撃したメリーを探す為か、廃墟街を散策するように飛んでいる。

昆虫の羽音が辺りに響く・・・しかしその羽音は普通ではなかった。


自然界では決して聞くことのない金属音、その羽音の正体は外皮の半分以上が金属と化した超巨大なトンボである。


獲物を探すように空中でホバリングして周りを見渡す。



メリーは廃墟と化したビルの隙間から辺りを見渡していた



『不味いな・・・外に出たのは失敗だったか』


メリーは地下から外に出て戦う方法を選んだ、その理由としては使用武器が弓であるため。


視界に頼るため暗い地下では、不向きと判断して外に出たのだが・・・あまり得策ではなかったようだ。


『ふぅ・・・少し落ち着こう』


メリーは深呼吸して気持ちを落ち着かせる。



トンボ型の機械侵食者イレギュラーは、いまだメリーを探しているのか周りを旋回している。



『ここから狙えるのか・・・』



弓を構え、呼吸を整える。


メリーからトンボ型の機械侵食者イレギュラーの距離は、およそ300m普通の弓では到底届く距離ではない・・・しかしメリーはコードりのネームPの能力者、集中すれば当てることは可能な距離である。



『狩源の矢!』



メリーの放った矢は弓なりの軌道をたどり・・・命中する



しかし当たった場所は4枚の羽根の1枚、当たる直前に気付かれたのか体を左側に移動させかわされたのである。


トンボ型の機械侵食者イレギュラーはふらつきながらも地面に落ちることはなく、矢が飛んできた方向を見据える。




『不味い!!仕留めきれなかった』


廃墟と化したビルに轟音が響きわたる。



『くそ!?何て速さだよ』



轟音の正体はとてつもない速さで、トンボ型の機械侵食者イレギュラーがビルに激突した音である。


衝撃でビルが少しばかり傾き、メリーは壁に寄りかかる。


そればかりかトンボ型の機械侵食者イレギュラーは、ビルにしがみつき羽根を羽ばたかせる。



騒々しい金属音を奏でながら・・・



『う、うるせぇ』



メリーは思わず耳を抑える。



その行動を待っていたのか、トンボ型の機械侵食者イレギュラーは尻尾をビルの根本に叩きつける。



金属で覆われた尻尾は異常な硬度を持っているのか、廃墟と化したビルの柱をいとも容易く崩壊させる。


支柱失ったビルは瞬く間に倒壊し始める。



『あのやろう‼』



メリーは寄りかかっていた壁から離れ、勢いよく外に飛び出す。



間一髪倒壊に巻き込まれなかったが、外に出てしまったため、身を隠せなくなってしまった。


トンボ型の機械侵食者イレギュラーは金属音を響かせながら、驚異的なスピードでメリーに向かって突っ込んでくる。


『危ねぇ!』


メリーはギリギリのところで地面にうつ伏せになりかわす


トンボ型の機械侵食者イレギュラーは再び攻撃するためか、空中旋回して狙いをつける。


『あの速さじゃあ分が悪いなぁ・・・仕方ないぶっ潰してやるよ‼』


メリーは弓構え、力を一点に集中させる。


迫り来るトンボ型の機械侵食者イレギュラー


距離が100m、50m、30m。


まだメリーは弓を構えたまま動かない。


残り10mになろうとするとき・・・矢が放たれる。


『裂牙の矢!』


メリーの放った矢は、右側のまだ大丈夫な方の羽根に命中する。



右側の羽根を全て失ったトンボ型の機械侵食者イレギュラーは、飛行することが出来ずに地面に滑りこむように倒れる。


まだ息があるようで羽根ばたつかせながら、飛び立とうと必死である。


のたうち回っているトンボ型の機械侵食者イレギュラーに向かって、メリーは2度矢を放つ。


『相変わらず蟲型の機械侵食者イレギュラーの生命力はしぶとい』


頭部と腹部に2本の矢が刺さっているにも関わらず、未だ絶命する様子はなく動いている。


機食細胞解除オラクルパージ・・・こいつはもう飛び立つことは出来ないし、オメガ達の援護に向かうか』


メリーは能力を解除し、この場所を後にする。







メリーとトンボ型の機械侵食者イレギュラーの戦いを見つめる影が1つ・・・


オメガ達と同じく奇怪な仮面を着ている。


仮面は右側にIの模様、左側には歯車を3つ噛み合わせた模様があり、下はガスマスク型のである。



『やはり蟲型の機械侵食者イレギュラーは知性が乏しいので、攻撃が単調になりやすいですねぇ。まぁ・・・まだメインイベントが残っているので大丈夫でしょう。』


『きっちりとデータを取らせてもらいますよ。我々、神化エヴォルグネームーの為に・・・』



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