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偽りの名AtoZ  作者: 砂白ゆとり
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偽装機械侵食者

トトの作戦により蠅型の機械侵食者(イレギュラー)を撒くことに成功したオメガ達。


それよりは先に逃げていたネクロートは自分達、神化(エヴォルグ)(ネーム)の仮拠点の1つの廃病にたどりついた。そして広場で何やら細工をしているところにオメガ達もたどりつく。


ネクロートとオメガ達は再び戦火を交える事となるのか否か・・・


『しつこいですね』


オメガ達を撒くために廃病に隠れることにしたネクロートなのだが、予想以上に来るのが早かったのか未だに逃走劇を繰り返している。


『おいおい。いつまでも逃げるつもりなんだ?』


ついに追いついたオメガはネクロートを威嚇するように、近くある柱の一本を大斧で斬り倒して通路を確保する。そこに少し遅れてパルパトと姫子も入ってくる。


『パルパト、(パートナー)きの凶弾(エフェクト)は残りいくつあるんだ?』

『姫子から貰ったのも合わせて6発・・・』

『オメガ様。私はライフル銃の玉が30、対機械侵食者(イレギュラー)型手榴弾が2つ、短刀とナイフそれぞれ1本です』


オメガの隣に歩み寄ってきたパルパトと姫子は小声で話をする。


『何をこそこそと・・・気に入らないですね。私を追い詰めたと思っているのですか?

全くこっちが都合が悪って言っているのにしつこいですね』


追い詰められたからなのかネクロートは先ほどとは口調を変えて、あからさまに敵意を剥き出しにしている。



銃声が響きわたる。

オメガとパルパトが銃声をした方向を見ると姫子がライフル銃を構えて撃っていた。

狙い目はもちろん額なのだが・・・ネクロートは触手の1本を使って弾丸をガードしていた。


『・・・それにそこの女!帝の軍勢風情の武器が私に通用するとでも?

全く不愉快ですね』


そう言うとネクロートは触手を両手をの様に合わせて地面に叩きつける!

地面がひび割れ、崩れ落ちるとネクロートも瓦礫と共に地面の下・・・地下の空間へと落ちていった。


『な!?また地下かよ?』

『オメガ様下がってください』


地下へと続く穴を覗き込んでいるオメガを後ろに下がらせると、姫子はライフル銃で下に何かいないか確認する為に3発程撃つ。


『・・・居ませんね』

『どうするパルパト、姫子?彼奴の後を追うか?』


姫子がライフル銃で狙撃してネクロートが下に居ないのを確認すると、オメガはネクロートを追うことを提案する。


『多分罠だと思う・・・でも彼奴は倒した方がいいと思う』

『私も倒した方がいいと思います。あの神化(エヴォルグ)(ネーム)と名乗る人物は、私たち帝の軍勢や(コード)りの(ネーム)に対して危険です』

『よし。ならまず俺から先には行くぞ』


そう言うとオメガは穴の中に入って行き、姫子はパルパトに抱きつく感じでいっしょに入る。


『オメガこれは・・・?』

『わからねぇ・・・これは一体何なんだ?』


先には降りたオメガは地面を叩いて確認している。地面の下、通常であれば地面なのだが、何故かオメガ達の足元には鉄の感触を伝わってくる。


『鉄・・・?』

『でもちょっとおかしいですよ。私がライフル銃を撃ったときは金属音なんて聞こえませんでしたから』

『確かにそうだな』


暗闇の中でオメガ達が会話をしていると、突然辺りが昼間のように明るくなる。

明かりが差し込む方向、つまり上を見上げるとそこにはオメガ達が落ちてきた穴とオメガ達を照らす照明があった。

そして壁、天井、床の四方を囲むように鉄の壁が広がっている。


『照明・・・しかもこれは未来の技術の』

『あぁ確かにそうだぜ。この世界じゃまだない技術だぜ』

『つまりこの場所はオメガ様達、(コード)りの(ネーム)が作ったのですか?』

オメガ達はこの場所について話し合っている。

オメガ達、(コード)りの(ネーム)は基本的に機械侵食者(イレギュラー)を駆逐する目的でのみ技術提供をしている。例外としてイエスメデスはガンデスニウムを提供をしてはいるが、技術の拡散は時として破滅をもたらすからだ。


『それについては分からない』

『俺とパルパトはこっちに来てからは機械侵食者(イレギュラー)の討伐がメインだったから、この場所が俺達、(コード)りの(ネーム)によって造られたのか、それとも彼奴ら神化(エヴォルグ)(ネーム)が作ったのかは分からないぜ』

『答えを教えてあげましょう』


突如声が聞こえてくる。声の主はオメガ達と先ほど対峙していたネクロートの声だ。


『ネクロート・・・』

『おい!何処に居やがる』

『オメガちゃんとパルパトちゃんを相手にできないのは残念ですが、代わりに超とっておきを用意しました。

我々神化(エヴォルグ)(ネーム)の新たな戦力・・・そに名も偽装機械侵食者(インゼントイレギュラー)R リッチちゃんです』


そう言い終えるとオメガ達が落ちてきた穴が鉄格子の様に閉じ始める。

しかし逃げ道が封じられそうになっているにも関わらずにオメガ達はこの場を動けずにいた。


何故なら部屋の中央部分から巨大なカプセル状の装置が出てきたからだ。そオメガとパルパトは見覚えがある・・・そう、そのカプセル状の装置は以前パルパトが治療の為に使用していたものと同じ物である。


そしてカプセルの中には1人の人間が・・・いや、偽装機械侵食者(インゼントイレギュラー)が眠りから目を覚ます。


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