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偽りの名AtoZ  作者: 砂白ゆとり
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討伐作戦準備

四季葵が提案した機械侵食者(イレギュラー)討伐作戦決行日の3日前。


(コード)りの(ネーム)B ブライドは、自身の結界塔の地下実験室で完成した決戦兵器の再点検をしながらイクサ達を待っている。


実験室の固定電話が鳴り響く・・・どうやら連絡が来たようだ。ブライドほ受話器を取り話はじめる。

『素晴らしい・・・この完成度なら奴らに致命傷を与えることが可能だ』

『あ、ありがとうございますイクサ様』

『ほう・・・これがあの兵器なのかの?』

『は、はい。こ、これが、叡智の光炎です』


本日、(コード)りの(ネーム)B ブライドの守護する結界塔に集合した者達。

(コード)りの(ネーム)X イクサ。

(コード)りの(ネーム)Y イエスメデス。

イクサの秘書である 四季葵達がそれぞれブライドが造りあげた兵器・・・叡智の光炎を見ている。

叡智の光炎と言われる兵器は、透明なカプセル状の入れ物の中に赤黒い球体が入っていて、球体を覆うように真っ赤なゲル状の物質、そしてカプセルを保護する為なのか薄緑色の液体が中に入っている水槽にいれられている。


『作戦決行まであと3日。どういたしますかイクサ様』


四季はスケジュールを確認しながらイクサに問いかける。


『イエスメデス。ガンテスニウムの採掘容量はどうなっているのだ?』

『まぁ・・・誤差の範囲ですね。まさか作戦の前倒しにするつもりですの?』


イクサの問い掛けにイエスメデスが答える。

どうやらイクサは叡智の光炎が完成度したことで機械侵食者(イレギュラー)討伐作戦の前倒しをしようとしているようだ。


『その通りだイエスメデス。叡智の光炎が完成したのなら作戦を早めたほうがいい』

『それに、早く終わった方がイエスメデス様にとっても好都合かと』

『確かにそうですね・・・まぁ、分かりました』


イエスメデスは横目で四季を見つめると納得したのか、それとも説得できないと思ったのか呆れたよう肩をすくめる。


『ご協力感謝しますイエスメデス様』


四季はイエスメデスに対して敬礼する。


『あ、あの。イクサ様僕もついて機械侵食者(イレギュラー)討伐作戦について行っても宜しいしょうか?』


四季の敬礼が終えるやいなや、ブライドがイクサに同行できないか頼んでいる。本来なら結界塔を守護する立場である五行信仰の1人、ブライドが持ち場を離れるのは不可能である。

普通の場合ならば代理で第2守護者に守護してもらえばいいだけのはずなのだが、機械侵食者(イレギュラー)の大規模討伐、しかも今回は殲滅兵器である叡智の光炎を使用してでの討伐作戦なので、結界塔を手薄するのは極力避けたいのだが・・・どうやらブライドは本気のようで瞳に力強い光が見える。


『・・・分かった。しかしお前が持ち場を離れるとなると、ワイズマンが代わりに守護することになるのか?』

『は、はい。僕の代わりはワイズマンに頼みました』

『よいのかイクサよ?ブライドは他の守護者に比べてーーはっきり言って1番弱いのでありますよ。

それに・・・ブライドは対機械侵食者(イレギュラー)用の兵器の開発もかねておりますゆえ、もしお亡くなりでもなられたら妾達の被害はかなりのものかと』


イクサとブライドの会話にイエスメデスが割ってはいる。

イエスメデスの言うことは最もで、ブライドの(コード)りの(ネーム)の中でも最弱と言っても過言ではない。それに今回の討伐作戦に使用する殲滅兵器、叡智の光炎はブライドでなければ造り出すことが出来ないためもしブライドを失ってしまうようなことがあると、帝の軍勢にとってもかなりの打撃である。

四季もイエスメデスの意見に賛成なようで頷いている。


『え、あ、あの・・・』


ブライドが何か言いたそうにもじもじしている。

どうやら反論したいのだがイエスメデスの言っていることは正しく、ブライドは自身が脆弱であることは1番分かっている。


『なので提案いたします。妾、(コード)りの(ネーム)Y イエスメデスはこの討伐作戦に対して(コード)りの(ネーム)G グリーゼスを参加させることを』


『イエスメデス様、本気ですか?』


四季が目を見開いて絶句すしこの場いるイクサ、ブライド両名も目を疑う。

それも当然である、結界塔の守護者が2人も留守にするなど通常であれば信じられないことである。各結界塔には第2守護者はいるものの、先ほどイエスメデスが討伐作戦に参加を提案したグリーゼスにはとある事情により第2守護者がいない。

つまり結界塔の1つに(コード)りの(ネーム)がいない状態となる。


『えぇ。本気ですわよ。グリーゼスの結界塔には妾の部下 (コード)りの(ネーム)L ランテンを派遣いたします。

あの者は少し・・・えぇ、ほんの少しですだけ頼りないと思いますが』


『ランテン様ですか・・・まぁ、あの、確かに頼りないですね』

『葵、顔に出てますよ』


四季はランテンの名を聞いた直後から表情が顔に出てしまったようで、イクサに注意されてしまった。

まぁ、葵が不快になるのも、イエスメデスが頼りないと発言したのも納得がいく。何故なら結界塔水得の第2守護者であるランテンは、つい先日結界塔の一部を破壊してしまったからである。


『まぁ、根は悪い子ではないのですけども、ちょっとドジなだけです。それに実力なら私よりも上ですから』

『ドジで1フロアを破壊されても困るのだが・・・』

『確かに実力なら問題ありませんが、問題はそこではないのですが』


イクサとイエスメデス、四季はそれぞれ同じお互いに考え混む。しかしブライドだけは何の事を言っているのかわからないようで、頭の上にクエスチョンマークが浮かんでいる感じだ。

ブライドはほとんど自身の結界塔から出ることはないので、他の第2守護者の事をほとんど知られていないのである。


『しかし、イエスメデスに我々は借りがある。今回の討伐作戦でチャラにしてはもらえぬか?』

『妾は問題ありませんです。四季さんはどうですの?』

『私はイクサ様が良いならそれでよいですが』


イクサの提案にイエスメデスは納得したようで、次の機械侵食者(イレギュラー)討伐作戦には(コード)りの(ネーム)B ブライド。(コード)りの(ネーム)G グリーゼスが作戦に参加をすることになった。


『納得したようですので妾はグリーゼスに連絡を入れさせてもらいますよ』

『分かった。ブライド様はそれで良いですね』

『え、あ、はい。大丈夫です』

『では今から24時間後に作戦を始めます。私は今回の討伐作戦に参加する者達に伝令をいたします。よろしいですね?』


四季はイクサとイエスメデス、ブライドに対して最終確認をする。

皆納得したようで首を縦に降る。


『それでは今日のところはここで解散いたします』






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