爆炎ト不気味ナ声ノ先ニ
オメガ達が帰ろうとしていると、突然西側の方から大きな爆発が聞こえてくる。
爆発現場に到着するとそこには嘗て機械侵食者に対して有効な武器を開発する研究所、クロノトーン研究所が炎と黒煙を上げなら燃えていた。
何故使われていないクロノトーン研究所で爆発が起きたのか・・・原因を探るため、オメガや帝の軍勢が現場に駆けつける。
オメガと姫子が帰ろうとしていると、西側の方から大きな爆発音が聞こえてくる。
それに伴い大きな火柱と黒煙が上がっているのが見てとれる。
『何だ!?何か爆発したのか?』
オメガは爆発した方向に目線を向ける。
『見えないな・・・姫子少し様子を見てくる』
オメガは持っていた荷物を置くと、爆発音のした西側に向けて走って行く。
『オメガ様気をつけてくださいね。まだ病み上がりなのですから』
『大丈夫だぜ。無理だと思ったら撤退するから』
爆発の10分前フェルデガンテ西側・クロノトーン研究所跡地
元々は対機械侵食者に対して有効な武器の開発をしていた研究所なのだが、20年前の事件で閉鎖になり現在では空き家になっていたのだが・・・
『こいつはどういうことだ?
クロノトーン研究所は現在閉鎖中なはず、なんで爆発が』
爆発現場のクロノトーン研究所に来たオメガ。
研究所は屋根が吹き飛び、周りには炎が黒煙を上げながら燃えている。
一目見ただけで大惨事だということが分かり、研究所の周りには野次馬が集めってきている。
その中に帝の軍勢もおり、どうやら爆発の知らせうけて駆けつけてきたようだ。
『皆様。ここは危険ですので下がっください』
帝の軍勢の1人が周りに近づかないように、野次馬に注意を促している。
しばらくして消防団の連中がクロノトーン研究所に到着すると、迅速に消火作業を開始する。
みるみるうちに炎が消火され、周りには焼け焦げた臭いが充満している。
屋根の上から消火作業を見守っていたオメガは、焼け焦げた研究所の中から何か奇妙な焼死体を発見する。
『これは?鳥の足なのか?』
奇妙な焼死体は鳥の足であった。
焼け焦げていて生前はどのような姿をしていたかまではわからないが、普通の鳥とは決定的に違う部位が1つ・・・鉤爪部分だけが焼け焦げておらず鉄のように輝いている。
『これは機械侵食者の証の侵食部分』
オメガは鳥の足を拾うと観察するように眺めていると、後ろから声が聞こえくる。
『そこにいるのは誰だ!?
ここは帝の軍勢が調査することになった。取材なら後にしてくれたまえ』
オメガは両手を上げ後ろに振り向く。
『邪魔してすまない。
俺の名はオメガ 偽りの名 Oの適合者だ』
オメガは自身が偽りの名 Oの適合者の証である勲章を、声をかけてきた帝の軍勢に見えるようにかざす。
適合者の証である勲章はオメガやパルパト、メリーなど偽りの名であることを示し表している。
オメガは身に付けずに携帯してるが、普通は目立つ場所に付けるのが鉄板である。
『これは失礼しました。私はこの事件を担当することになりました。
名前をスタニコラス・ペティ・エスティです。
早速ですかオメガ様。ここでいったい何を成されていたのですか?』
先ほど声をかけてきた帝の軍勢は、オメガに敬礼をした後に疑問を投げかける。
まだ警戒しているのか軍刀に手をかけたままだが。
『爆発音がしたからこっちに来てみたんだぜ。
この研究所は破棄されたはずだろ?何故爆発したかわかるか』
『何故爆発したのかは今だわかりません。
現在調査中です』
エスティとオメガが話していると足元から何かのうめき声が聞こえくる。
『何だ!?』
『地下から聞こえくるようでね』
エスティは地面の方を指差しながら答える。
『このクロノトーン研究所には地下がありますから、そこから聞こえるのでしょう?』
『破棄されているはずの研究所にうめき声・・・いったいこの研究所はどうなっているんだ?』
『俺はこの研究所の地下が調べてみる。お前はどうするつもりなんだ?』
『私はまだ調査途中ですので、代わりに私の部下も数名ほど同行させます。いいですね』
『問題ない』
オメガは地下へと続く道を探し出すと、エスティの部下数名を引き連れてうめき声の元を探しに行く。
地下へと続く道は薄暗く照明が手持ちのランタンのみであるため、奥ノ部分が見えなくなっており、不気味な雰囲気をかもしだしている。
『暗いな・・・この研究所の見取図はどうなってるんだ』
『このクロノトーン研究所の地下は実験場になっております』
オメガと共に地下に降りてきた帝の軍勢は全員で3人、その内の1人がオメガの質問に答える。
『そういえばこの研究所は機械侵食者に対して有効な武器を開発してるんだったけか。
それでこの地下が実験場になってるわけか・・・』
オメガ達が話ながら奥に進んでいくと、何やら大きな扉が見えてくる。
ところどころ錆び付いてはいるが。
『ここがうめき声が聞こえた場所か?』
『多分そうでしょうね。この扉は爆発させますので下がってもらえますか?』
帝の軍勢の1人が持ち物の中からプラスチック爆弾を取り出す。
『おいおい鍵とかはないのかよ。
爆発現場でさらに爆発ってやばくないか?誘爆しない』
『大丈夫ですよ。
消防団の方々もいますし、この扉を吹き飛ばす程度の爆薬量ですから周りに引火物がなければ大丈夫です』
そう言いながらプラスチック爆薬を扉に取り付け爆発準備に取り掛かる。
『爆破させます!離れてください』
オメガ達は離れて扉が爆破されるのを見守る。
数秒後大きな爆発と共に扉が爆破され、実験場へ行くことが出来るようになっていた。
幸いにも実験場の扉の裏側には引火物が無かったらしく、引火すること無くすんだ。
『オメガ様。扉が開きました』
『よし。お前達は俺の後ろに続け。そして危険だと思ったら撤退してくれ』
『了解しました』
オメガに対してエスティの部下達は敬礼した後、後ろに続いて実験場に入っていく。
不気味なうめき声の正体を見つけに行くために・・・




