嵐ノ前に
パルパトの治療に必要な薬品や、今後に必要な物資を買うために街に来たオメガ達。
必要な物を買い揃え現在休憩中のオメガは、姫子の意外な一面を目にする。
オメガは自身の治療を終え、姫子と共に街へ買い物に出かけていた。
『うーん。次は何を買うんだっけ?』
オメガは甘味処 白鯨で休憩しながら姫子と共に餡蜜を食べていた。
甘味処 白鯨は首都フェルデガンテで人気の甘味処で、オメガ達が食事している本店の他に7店舗展開していて、看板メニューはパフェで、次にクリーム餡蜜等、日々の疲れを癒す為の美味しい料理が自慢と書いてある。
その甘味処 白鯨でオメガと姫子は買い物の途中で休憩しているのだが・・・
『姫子聴いてる?』
『はい?』
姫子は看板メニューのパフェを食べていた・・・しかし横には空になったパフェの器が3つ。
『聴いてますよ。オメガ様』
姫子は4杯目なのだが全然飽きてる様子はなく、とても美味しいそうに食べている。
『それにしてもよく食べるなぁ・・・飽きないのか?』
オメガも自身が注文した餡蜜を食べながら、姫子の方を眺めていた。
『飽きませんよ。
私が食べたのは最初にクリームパフェ、次に苺、そに次は抹茶、そして今食べているにが黒蜜パフェですからそれぞれの味が違うんですよ』
でも全部パフェじゃん・・・多少は違うだろうけど オメガは心の中で思っていた。
『話を戻すぞ。次に買うものは何か教えてくれるか?』
『もう買うものはありませんよオメガ様。
次に必要なのはトトじいの注文でパルパト様の治療の薬品ですね』
姫子はパフェを食べ終えると、リストを書いた紙を見つめる。
『そうか。ってことは総本部に行く必要があるな』
『そろそろ行きますか?』
『そうだな。行こうか』
オメガと姫子は勘定をし終えると、帝の軍勢総本部へと向けて歩き出す。
帝の軍勢総本部・薬品庫
薬品庫には常駐の研究員が最低で3人おり、その他にも警備兵が6人ほどいる。
『私はここで待っております』
オメガ達を案内してくれた帝の軍勢は、薬品庫の前で待機している。
『ここが薬品庫か・・・結構広いな』
薬品庫は意外広く、様々な薬品が棚にところ狭しと並んでいる。
棚も天上まであり、薬品も用途に合わせてかなりの数が陳列している。
『オメガ様ありましたよ』
姫子は1つの液体の入った瓶を手に持っている。
瓶は茶色で中には透明な液体が入っているのがわかる。
『姫子。他の薬品も探してくれないか?』
『分かりました』
姫子がパルパトの治療に必要な薬品を探していると、何やら気になる名前が・・・
『これは!?』
姫子は思わず声を上げてしまった。
その理由は意味不明な文字が羅列してある薬品で、薄緑色の瓶に青と白のカプセルが入っている。
『あのときワイズマン様が私に飲む用に言った薬品・・・何故此処に?』
姫子はワイズマンに出会った時のことを思い出す・・・擦り傷で負傷した姫子に対して痛み止めだと言って渡してくれた薬品に酷似している。
何故意味不明な文字が羅列しているかは不明だが。
『痛み止めではなかったのでしょうか?』
姫子は薬品を手に取り見つめる。
意味不明な文字の一部にはДやЭ等見たことがない模様の様なものが書かれているが、やはり姫子には読むことが出来ない。
『誰かに聴いてみましょう』
姫子は近くで薬品の整理をしていた研究員に話しかける。
どうやら話を聴いていると、機械侵食者達に侵食された場所である原初侵食地での戦闘中に拾ったとのこと。
『この文字はなんと読むのですか?
私には読めないのですが』
『申し訳ございません。
この文字は私達は読めないのです。
ワイズマン様は読むことが可能なのですが。何か問題がありましたでしょうか?』
何故読める文字で書かれた薬品を保管してあるのかっと姫子は心の中で思っていると声が聞こえくる。
『姫子。まだ見つからないのか?』
オメガが姫子の方に歩み寄っていく。
どうやら痺れを切らして姫子を探しに来たようだ。
『分かりました。ありがとうございます』
姫子は研究員にお礼を言うとオメガの方に走って行く。
『オメガ様パルパト様の治療に必要な薬品は揃いました』
『そうか。ならもう帰ろうぜ。
時間的にそろそろ帰らないとトトじいに怒られるぜ』
『そうなのですね。帰りましょう』
オメガと姫子は家に向けて帰って行く。




