VS女王機械蟻
蟻型の機械侵食者の親玉である女王機械蟻の討伐することになったオメガ達。
しかし機械女王蟻の前には50以上にも及ぶ、蟻型の機械侵食者の群れが・・・
それに対抗するためにオメガは、自身の侵食細胞能力のレベル2に上げ戦いに挑む。
オメガは1番最初に飛び出す。
『偽りの名 O 機食細胞解放!能力解放レベル2!』
今まで右肩、右腕のみだった鎧が両足にも装備しており、赤黒い鎧の隙間が赤く点滅している。
『迅鉄加速!薙ぎ払うぜ!』
足鎧の点滅している場所からガスが吹き出る。
それを推進力に女王機械蟻に向かって一直線に突き進んでいくが・・・
蟻型の機械侵食者も女王蟻を守る為に向かってくる。
『どけ!轟鬼蒼鉄斬!』
斧の模様部分が蒼色に変化し脈動を初め、オメガは襲いかかってくる蟻型の機械侵食者に向かって大きく降り下ろすと・・・
巨大な衝撃波を発動させ、女王機械蟻までの道を造りあげる。
『あれはなんなのでしょうか?』
姫子はオメガが発動させた巨大な衝撃波を見てメリーに話しかける。
『あれは轟鬼蒼鉄斬と言って、あの蒼色になった斧の部分から空気を取り込んで、衝撃波を放つことが可能なの。でもあれはレベル2じゃないと使えないからあまり多様出来ないらしいの』
『まだ私の知らないオメガ様が・・・』
姫子は興奮したように瞳を潤わせオメガを見つめる。
その様子をパルパトとメリーは複雑そうに見つめていた。
『そろそろですね。
能力発動!偽りの名 W 機食細胞解放!
パルパト準備をお願いします』
『了解 能力発動!偽りの名 P 機食細胞解放!』
ワイズマンとパルパトは能力を発動させ、オメガ続いて女王機械蟻の巣に飛び込んで行く。
『能力発動!偽りの名 M 機食細胞解放!
私達も準備をしましょう』
『わかりました』
メリーと姫子も準備する。
『よし!だいたい道が出来たぜ』
オメガが通った道は轟鬼蒼鉄斬によって吹き飛ばされ、周りには蟻型の機械侵食者の残骸が散らばっており、姫子達から女王機械蟻までの道が出来上がっていた。
『どうやら準備は出来たようです。パルパト行きますよ』
『了解』
ワイズマンとパルパトはオメガの造り上げた道を颯爽と走り抜け、機械女王蟻の足元までたどり着くとパルパトが翼を広げて飛び立つ。
『束縛の銀巣』
パルパトの両手にある弧弦で、機械女王蟻の6本足と両顎を拘束させることに成功した。
『そう長くはもたない』
『オメガ!頼みますよ』
『了解!準備完了してるぜ』
オメガは機械女王蟻を背にすると斧を水平にして、足場の様に構えるとワイズマンが斧に飛び乗る。
『いっけぇぇ!轟鬼蒼鉄斬・鬼突』
オメガはレベル2の能力である空気圧縮解放能力を付加させ、斧を機械女王蟻に向けて放り投げる。
放り投げられた斧はまるで、弾丸様な速さで機械女王蟻の頭部にぶつかり、斧に乗っていたワイズマンも自身の炸裂釘打機を構える。
『くらいなさい!炸裂釘打機・圧縮解放!!』
ワイズマンは持っている炸裂釘打機を機械女王蟻の頭部に打ちつけると、後方のタンクの部分が赤く点滅し初める。
機械女王蟻は頭部にオメガとワイズマンの攻撃受けてなお倒れる気配がなく、乗っているワイズマンを振り落とそうと頭部を地面に叩きつける。
『きゃぁぁ!?』
『しまった!?』
機械女王蟻を封じていたパルパトなのだが、予想以上の力強さ振り払われしまい地面と激突する。
それに釣られてワイズマンも振り払われ、オメガの斧も地面に落ちる。
『大丈夫か!?』
オメガが斧を拾い上げ近寄ろうとする。
『私は大丈夫です。しかしパルパトが・・・』
『パルパト・・・』
機械女王蟻に振り払われ地面に激突したパルパトは、辛うじて自身の翼で致命的にならないように庇ったものの、衝撃で左側の翼が折れ曲がっていた。
機食細胞で造り上げたパルパトの翼にはもちろん神経が繋がっているため、その痛みは骨折と同等であり苦痛を伴うものである。
幸いなことに意識はまだ失っておらず、苦しそうではあるがまだ動けている。
『オメガ、目的は果たしました。早くこの場から立ち去りましょう』
『わかったぜ』
オメガはパルパトをおんぶすると走りだす。
『ごめん』
パルパトがオメガの背中に顔を埋め恥ずかしそうに言う。
『問題ない。ワイズマン、メリー援護を頼むぜ』
『了解です』
ワイズマンはオメガの斧を背中に担ぐと、襲いかかろうとしていた蟻型の機械侵食者にナイフ投げる。
『どうやら戻ってくるみたいだ』
メリーは援護射撃で蟻型の機械侵食者を迎撃しながら答える。
『パルパト様が怪我をされているのでしょうか?』
姫子は心配そうにパルパトを見ているが、その声は少しばかり不快そうに聴こえる。
オメガ達は姫子達の元に戻って来る頃には、女王機械蟻は自身を拘束していた弧弦を手下の蟻型の機械侵食者に噛みちぎらせ、活動できるようになっていた。
『まずいぞ!あいつパルパトの拘束を解きやがった』
『姫子ちゃんよろしく頼むよ』
『了解です』
姫子はやはり少しばかり不快そうな声で答える。
炸裂粘液水晶を放り投げるとメリーが射ぬき、女王機械蟻の巣の入り口を塞ぐことに成功した。
『爆発まで時間がありません。早くこの場所を脱出しましょう』
全員出口に向かって走り出す。




