手紙。ピタ・ロイ
親愛なるみんなへ
こんにちは。今日の空は雲に覆われていて僕にとってはとても良い天気です。
こんな日は家でゆったりしているに限りますね。いや、僕は元々、外に出るのはあまり好きではないのだから、家にいたいという気持に晴れも曇りもありませんね。
さあ、本題なのですが、僕は先日。凌辱の国へ行ってきました。ええ、あんまり僕の行く所では無いです。僕なら夢と希望の国みたいな所の方があっているよね?
行ってみた感想は……。うん。僕には難しかった。
ちょっと真面目な話になっちゃうけどいいかな?
あそこは男が自らの欲を発散されるためだけの場所。それだけのために女は全裸で鎖に繋がれている。その状況をどう思うのか。最初は恐ろしいし女性がかわいそうだと思った。
けれど、その考えは変わったのだ。
その理由はね。女性達の顔なのだ。
幸せそうなのだ。いや、あの表情は正気とは思えない。けれど幸せそうに笑っていたんのだ。
僕は恐怖を覚えた。この場所にではなくて、この女性達に。
いや、根本から考えを変えるべきだね。あれは女性では無い。人間でもない。
あれはただの性処理道具さ。感情も何も持たない。ただ犯されているだけの物だ。
厳しい言い方だけど、そう認識しないといけないと思うのだ。
あれを人間の女性だなんて言われた日には、僕は絶望で死んでしまうよ。
あそこにいるのはただの道具と、道具を使いに来る人間。ただそれだけなのだ。
こう考えると、あそこは理にかなっていると思えるね。
けれど、凌辱の国、という名前はおかしい気がする。
性処理道具を犯した所で、それは凌辱とは言えないから。そうだな……。
自慰の国で良いと思うな。あれはセクロスとは言えないね。道具とやるのはただの自慰さ。
うーん。ちょっと調子が悪い。あれから数日が経ったけど、どうも調子が優れないのだ。
やっぱりあの時に……。いや、何でも無い。
ま、僕はしばらくここで休むことにするよ。気が向いたら行く事にする。
みんなが何処にいるかは分からないけど、楽しんでいるといいな。僕も色々と勉強は出来た気がするよ。
けれど、なんであんな国が出来たのだろう? ここの歴史なんかには詳しくないからなあ。
ま、そこらへんはいいか。昔の事をしっても無駄な知識が増えるだけだからね。そんな暇があるなら、僕はふかふかのベットで深い眠りに落ちていたいな。
それじゃあみんな。さようなら。
ピタ・ロイ