エイプリルフール 作者: 夏ノ花/Nobana 掲載日:2026/04/02 車窓はまるで絵画のよう。 車内が額縁で、切り取られている。 あの雲一つ。 僕は朝の電車に揺られて考える。 僕は虚言癖である。 悪く言えば目立ちたがり、良く言えば自分を大事にしている。 皆には幽霊が見えるとか、前世の記憶があるとか豪語している。 正直もう辞めたい、綻びが出そうになると苦しくなる。 怖い。 しかし一度走り出したら後戻りはできない。電車のように。 僕は学校の最寄駅を無視する。いや足を動かせなかった。 車窓から見える絵には嘘はない。