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そば食いねぇのアルゴリズム… シブがき隊がいなくなった国

作者: 徒然生成
掲載日:2025/10/11

✦そば食いねぇのアルゴリズム

 ― シブがき隊がいなくなった国 ―



---


◆江戸の笑い◆


むかしむかし、江戸の町で、

そばといえば皿に盛るのが当たり前じゃった。


ところがある日、一軒の店が竹ザルに盛って出したところ――

これが大当たり。


冷たくてのど越しがよく、見た目も粋。

「ザルそばってぇのは風流だねぇ」と評判になり、

江戸中がザルそばに夢中になった。


やがて人はザルを見るだけで腹が鳴るようになり、

見るたびに値が上がる。

まるで相場のように、上へ上へ。


これを人は“ザル相場”と呼んだ。


そんな噂を聞きつけて、一人の大名が言うた。

「その“ザル”というもの、我が屋敷にも献上せい!」


ところが家来が耳の遠い男で、

さるを献上せい」と聞き違えた。


翌日、屋敷に届いたのは立派なニホンザル。


大名は首をかしげて言った。

「これが流行りの器か?」


家来は真顔で答える。

「いえ、動きます…」


大名はしばらく考えて笑った。

「なるほど、“景気が動く”とはこのことか!」


こうして江戸ではこう囁かれるようになった。


『ザルを見れば腹が鳴り、猿を見れば銭が動く』


――これが、のちに語られる

ザルのアルゴリズムの始まりであった。



---


◆令和の風刺◆


時は流れて令和の世。


AI研究所に勤める一匹の猿、名をサル吉という。

百年前、宮崎で芋を洗っていた猿の末裔だ。


サル吉は人間のスマホを覗き込み、ふと気づいた。

「人間って、見るだけで株を上げてんじゃねぇか!

 ご先祖の芋洗いより楽だな。」


アプリ《ZARU100》の中には、秘密の仕掛けがあった。

人が“おいしそう”と思う画像を見るほど、

株とゴールドが上がる。

――それが現代版のザル相場。


サル吉はひらめいた。

「ザルを見ると上がる。なら、逆をやりゃいい。」


彼は群れを集めてこう叫んだ。

「全員、“公明党 離脱”で検索開始だ!」


スマホを握る猿たち。

バナナ片手にスクロール、スクロール…


すると、株価がスルスルと下がり始めた。


「ギャッハッハ! ザル相場、今度はこっちのもんだ!」


サル吉は下がったところで買い込み…

人間が上がるニュースを見たら売る…

それを繰り返して大金持ちになった。


竹のザルに小判を入れて、チャリンチャリン。

サル吉は笑った。


『人は俺らを“猿真似”言うけどよ、

 こっちから見りゃ、人間の方が“人真似”だぜ。』



---


◆あとがき◆


“シブがき隊”がいなくなった国で、

みんなが「そば食いねぇ」と言われるままにスマホを覗き込み、

流行の味を追いかけている。


でもな、

そばは誰かに食わされるもんじゃねぇ。

自分の手で打って、自分の汗で味わうもんだ。


お金を追うより、まず心を整えよう!

株価より、自分の体温を上げよう!

そして、自分の整った心で世界を温めよう!


スマホの向こうにある本当の“ザル”は、

あなたの心そのものかもしれない。


――他人のアルゴリズムに流されるより、

 自分のリズムで生きてみよう。


笑われてもええ。

その一歩が、きっと世界を変える。


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