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魔女日記『Day1,きょうからにっきをかくらしい』


はろー、もしくはぼんじゅーる。

わたしだ。めありーだ。ふらんすうまれにほんそだちのめあり、あさひめめありろくさいじである。


なんでも、きょうからにっきをかかなくてはならないらしい。

あまり、こういうのはかいたことがないので、おもいついたことをつらねることになってしまうけれど、いいのだろうか?


まぁ、でも。

とりあえず、むかしよんだおかあさまのにっきをさんこうにかいていくことにする。


だから、たいとるもレミさまにたのんで、"まじょにっき"にしてもらった。


むかし、おかあさまがつけていたたいとるだ。

なつかしい。いまでも、めをつぶればあたまのなかにそのないようがうかんでくるようだ。


だから、わたしもこうせいにつづくまじょ......


魔女?のためにしるすことにする。



これは、わたし、

めありーがにほんにおいて、だい魔女になるまでのきせきをしるしたにっきちょうである。



こうせにてどのようなあつかいをされているかはわからないけど、れきしになののこるまどうしょにでもなってくれていたらさいわいだ。



               l'écriture,Mearī Bernard


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 ふぅ、まぁこんなものだろうか。

持っていたえんぴつという道具を置いて一息つく。


この国の文字や文法の練習も兼ねて、1時間ほど日記とやらを書いてみた。

......が、これが中々に書くのが難しい。


 部屋にある表や本などで見比べながら書いたのだけれど、この国の言語は不思議な事が多いと思う。

文字の種類は多いし、読み方は沢山あるし、文法の構造に特別な例外が多すぎるのだ。



......それでも、なぜか覚えている文字があったり、ここはこう書いた方がいいかもな、と思っていた文が正しかったり。


私の頭のほうが、不思議なことでいっぱいなのだが。




「はぁ、私の身体、一体どうなってるんだろう......?」



───まぁ、しかし。

今は、神様からのギフトってことで納得するしかない。


幸いなことに、必死に覚えた英国言語は覚えているし、母国語であるフランス語も未だ使えるようだ。


それと照らし合わせて日本語を勉強していけば、きっとこの国の言語をマスターする日も遠くないだろう。


この国にいる以上は必要だろうし、早く覚えなければ......



「うん、そうだね。それがいい。

今のじょうたいだと、この部屋にある難しい本も読めないし。」


......そのためにも、日記はかける時に書いた方がいいか。

面倒臭いと思っていたけど、これはむしろ僥倖だったのかもしれない。



 毎日は無理かもしれないけれど。

できる限り......1週間に1回は書くことにしようか。



 そんなことを考えながら。

私は日記帳をパタンと閉じ、椅子からおりる。



そして、私専用のふわふわのベットにダイブした。




「あー、ふかふかだ......。

明日から、幼稚園......頑張るぞ〜......」




 そうして、その腑抜けた掛け声と共に。

私はゆっくりと、ゆっくりと......自らの夢の世界へと旅立つのだった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

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