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2045.  作者: みつ
3/11

3

井出は本当に、すぐ僕の家に来た。

彼を僕の部屋に案内し、

テキトーに座ってもらい、

僕はコーヒーを二人分作り、

彼と、それを部屋で、

座って飲む。


なにか、

井出が早めに会いたい、というから、

彼は今夜、急な何か予定が入ったのだろう…とか思いながらもストレートに、そこを聞いてみると、

彼は、

「おまえと直に話すのが待ちきれなくて。」みたいなことを言うから、

僕は、

「なにか、あったの?」と彼に聞いた。


彼は少しの沈黙後に、

「…川中、御前は己の暮らしをどう思う?」

と、聞いてきたから、

僕は、

「僕より幸せな男を僕は知らない!」

と言った。

井出は笑う。

僕も笑う。

二人で笑った。

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