表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
沖縄・台湾侵攻2025 Easy Mode 完全版 Ver2.1  作者: しののめ八雲
エピローグ
221/221

あとがき3

◯人物描写について


本作品は、戦闘パートがメインの作品です。同時に世界観に現実味を持たせるため、周辺の人々をかなり描きました。


その中で、苦労したのは自衛官の描写です。筆者は自衛隊の中の人であったことはなく、周辺にも、知り合いにも居ません。

必然、今まで溜め込んだオタク知識の延長、想像で書きました。


特に、幹部自衛官、統幕長のような人々の会話は、想像が及びません。

本作品で、統幕の影が薄いのは、このためです。

このため、他作品と比べて、描写が物足りないと感じる部分があるかもです。ひとえに作者の実力不足です。


本作品は、よく言えば群像劇となっていて、ワンエピソードのみの登場人物が、非常に多いです。

あれこれ、詰め込みたいエピソードを、無闇やたらと追加した結果でもあります。

その中で、膨らませることの出来た人物が、堀部や、京村、防衛大臣、新垣といった面々です。



自衛官でいえば、橋本三佐は空戦パートで大活躍させるつもりで、序盤から登場させました。

しかし、見せ場はあったものの、自衛隊サイドの主人公、というほどの活躍をさせてあげることは、できませんでした。

正直、企画倒れだな、と思っています。


むしろ、当初の構想に全く無かった、石橋と白神のコンビの方が、生き生きと書けていると思います。どこで、違いが生まれたかといえば、八木母子と関わることで、人間味を感じるエピソードが増えたせいだと思います。


〇中国の描写について

はっきり言って、勉強不足です。基本的な事柄についてさえ、中学生レベルの理解に達してないと思います。(一度、中国に旅行に行ったことはあるのですが)

故に、中国軍ウォッチャーの方々から見れば、吹き飯ものの描写が多数だと思います。


◯アホの子かわいい

本作品の主人公と言える真紀子。プロローグ、エピローグも彼女視点で、彼女に始まり、彼女で終わる形になっています。


しかし、プロットの段階では、彼女は影も形もありませんでした。


花も最初は、自衛隊の行動をSNSに投稿する、ハタ迷惑なモブキャラ扱いでした。

ヘイトを集めて、せいぜい派手に死にさらす予定で、仮に名前「花子」としていて、「花」と言う名前は、いい加減なネーミングの名残です。


しかし、花の行動に説得力を持たせようとすると、意外にバックグラウンドを解像度をあげて書く必要が出てきました。


まず、単独犯で、一般人の若い女が、自衛隊の脅威となるほどの行動を果たしてやりきれるものだろうか?

という疑問が、書くにあたって湧きました。このため、背後に中国の息のかかった学生組織が必要になり、SONが登場します。


次に、そんな怪しい組織にほいほい入っていくなんて、いったいどんな連中だよ?という疑問が湧きます。

闇バイト、ネットトラブル、SNSでしょーもない活動をしている若者を参考に、SONのメンバーを作りました。花は典型例な上に、下手に行動力がある設定にしました。


ここで、ようやく花が形になりましたが、また別の疑問が湧きました。

そんな怪しげな組織に我が子が入れ込んでるのに、家族は何も言わないもんだろうか?特に父親は?

SONは、組織的に家族を疎遠に仕向ける、ということにしました。

さらに花の場合、母子家庭で、彼女のわがままに母は押し切られがち、という設定にしました。それで、母子家庭になり、母が押しの弱い性格になった経緯を考え、真紀子が誕生しました。


真紀子は花を失うことが決まっているのですが、一生懸命取り戻そうとするけど、ギリギリ取り戻せない展開にしました。


中国側の不正規戦に対して、日米の特殊部隊の動きも表現したかったので、石橋、白神のペアが誕生しました。

必然的にSONのサボタージュを阻止する過程で、花と接点が生まれます。

彼らも、必死で任務を果たすけど、やはりギリギリのところで花を救うことができない形にしました。


ここで、問題が生まれます。

真紀子、石橋、白神が、こんなに一生懸命なのに、花の性格、行動がアレなのってどうよ?


真紀子誕生により、背伸びして、もう一つの主題「戦争の勝ち負けに関係ない、家族を失う痛み」を書くことにしたので、なおさらです。


というわけで、一度書き切った物語に修正を加え、花の性格を直してゆきました。

(真紀子に言い過ぎた、と後悔したりする)


ここまで手直しすると、花はプロットの段階では、死んだとて「ザマァ」としか思わない奴だったのが、不思議と愛着が湧いてきました。


結局、花のキャラはアホの子で素直でも無いけれども、誰しも若い時に犯しがちな失敗に、運の悪さが加わった程度に落ち着いてしまった感があります。


さらに、愛着があるあまり、現在進行中の次回作「Hard Mord」では、蘇って主役になっています。

反面、細部を書くうちに、悪役を悪役として書き切れないという課題がありました。

この反省から「Hard Mord」では、しっかりした悪役を登場させています。


八木親子に関しては、どうにかこうにか、血肉を与えられたような気がしています。


◯今後の展開について。

感想の中に、戦争犯罪や利敵行為を働いたキャラを裁く過程を見たい、というリクエストがありました。


とりあえず、日本は法治国家ですので、別の感想にあった「リンチを希望します」というのは、私の中で論外オブ論外です。


リクエストに応えたい気持ちはありました。では、法に基づいて、どう裁くのか?

ここで、急に法律の問題に出くわすことになりました。

いくらかは、書いてみたつもりですが、しっかり書くためには、かなり勉強が必要と感じています。

また、自衛隊が法的根拠に基づいて動くと作中で言及しておきながら、正直法律の部分は全然分かっていません。


これは稲葉義泰先生あたりの本をしっかり勉強してからじゃないと、書けないなあ。と思っています。


なので、今後は誤字脱字をふくめ、手直ししたらVer2.0としていったん完結させます。


そのあとで、勉強して戦後処理編をVer3.0として追加するつもりです。


以上、最後になりましたが、長くて至らぬ作品を読んで頂き、本当にありがとうございました!


皆さんのご多幸と、健康を祈念して終わります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ