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第壱話 ある日、森の中で

前回のあらすじ:ある王国の国王と女王の愛する娘が消えました。ま、是非も無いヨネ!(CV釘宮)  

 

茶番が嫌いな人、すいません。とりあえず今回から話を進めようと思います。

−−助けを求める声を残し、少女は消えてしまった−−






「あれ?ここは····」 目を覚ました時、少女は暗い森の中にいた。「そういえば私、確か···」






−−待ってくれ、行かないでくれ−− 最後に聞いた両親の声。私があの装置に触らなければ、こんな事には。


(お父様、お母様···ごめんなさい)そう考えると思わず涙が出てしまいそうになる。でも悲しんでいる場合じゃない。

(お母様が言ってた「もし何処かに迷った時は誰かに道を尋ねなさい」って。) 少女は立ち上がり決心した。

 (まずは人を見つけましょう。その為にはここから歩かなきゃ!) こうしてお姫様の冒険が始まったのであった。



(どうしよう、人が見つからない···。このままだとここから出られない!)何時間も歩きお腹が空いたのかも分からない中、少女の不安は次第に大きくなっていった。その時、奥の茂みから人の声がした。

(やったわ!人がいる!)だが様子がおかしい。そう思った少女は近くの茂みに隠れて様子を伺った。どうやら男達の声ともう一人女性の声がする。


「お願いします!やめてください!」 「ゴチャゴチャとうるせえんだよ!!オラ!」 見てみれば男達5人が寄ってたかって女性一人を(なぶ)っていた。 

 

(こんなの酷すぎる!止めなきゃ! )少女がそう思い、止めようとしたその時、







グオオォォォォォ





                −森に咆哮が響き渡った−

「何だ、今のは!?」  「何かが吠えたみてえだが···」 「オイ、さっさとずらかろうぜ!」 「女はどうする?」

仲間達の会話を聞きながら一人の男は昔、亡き母に教えられた事を思い出していた。




[あの森には近づくな、あの森に入って生きて帰ってきた者はいない。だからあの森は〈帰らずの森〉と言われている

そしてもう一つ、あの森に入ってはいけない理由がある。それは···]



こちらに近づいて来る重い足音。そして咆哮をあげた者が姿を現す。


金色が少し混ざった茶色と黒い体毛に覆われた体、手足は太くたくましくその口には鋭い歯が揃っている。 そしてその目は紅く、その体はとても大きく背中には人間達に付けられたであろう、様々な傷がある。


「たかが獣が怖がらせやがって!!」「オイ、何やってんだ!?」男の一人がその『獣』に向かって行った瞬間、




速く、そして重い一撃が一人の人間目掛けて入った。





(え。) 気がついた時、自分の首が体から離れている事に気づいた。











  

その獣はこちらを睨み、立ち上がると、もう一度咆哮を上げた。 

  この時、その場にいた者達にはこう聞こえた。





−−"生きては帰さない"と言っているかの様に−−




〔それはあの森には〈王〉がいるからだ〕








続く



森のKUMASANは強いのだ。


ちなみにどうでも良い情報ですがこの怪物の元ネタは「三毛別熊事件(実話)」に出てくる「魔獣」と呼ばれられ人々から恐れられたヒグマです。気になる人は調べて見て下さい。(ただしグロ注意!)


最後に、今回も読んでいただきありがとうございます。m(_ _)m 毎度の事ですが楽しんで頂けたのならありがたいです。


ではまた次回!



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