プロローグ1
初めまして。初投稿ですがよろしくお願いします。 ご意見、感想大歓迎です。
いきなりだが皆さんは「魔王」をご存じだろうか?
RPGや他のゲームではもちろん、聖書や沢山の書物にも記されている者である。
ある世界では全てを支配し勇者が立ち向かわなければならない相手であったり、ある所では働いていたり、勇者と一緒だったりとまあ、いろんな「魔王」がいるのである。他にも様々な方々がいるが多いので割愛させて頂きます。
さて、この物語でも「魔王」が主人公だが果たして····
剣と剣のぶつかり合う音が血みどろの戦場で響き、そして何かが切れる音がした。
敵を斬る度に自分がまだ存在していることを実感する。自分はまだ生きていると―
だが。
刹那、何処からか声がした。
「今から此処は俺のモノだ。」
そう聞こえるや否や視界は白くなり--
さっきまで戦場だった地に降り立った影が一つ。
片方の翼は白く、もう片方の翼は黒く額には二本の角に灰色の髪。体は筋骨隆々。
《それ》は周りの者達に向けてこう言った
「死にたくないならさっさと失せろ」
《それ》の言う通りに逃げた者達、そして《それ》についての話を聞いた者達は皆口々に言い、そして畏敬の念を込めてこう呼んだ
--《《魔王》》と--
―とある酒場―
「何だったんだ!?あの化け物は!」そう言いながら男はジョッキに注がれた酒を飲み干す。
「珍しく飲んでどうしたんだ、お前?」その男の友人は言った。
「珍しくも何もいきなり表れて周りの奴らを一瞬で消したんだぞ!」酒の影響もあるのか興奮しながら男は言った。
「確かにあれは驚く間もなかったな」友人は《あの時の事》を思い出しながら言った。
〜回想〜
俺達が敵の国の雑兵共と戦っていた時、背後から白い光が差し、あまりの眩しさに思わず目を閉じ目を開けると·······背後には誰もいなかった、いやもしくは消されたという表現が正しいか。何故ならそこには死体も無くそのかわりに
一つだけ大きな影があった。
そして〈それ〉は俺達に向かって一言こう言った。
「死にたくないならさっさと失せろ」と。
その後何処をどうやって家に帰ったのか分からない。だが明確に分かった事があった。
もし〈あれ〉に名前を付けるなら何が良いかと聞かれたら戦場にいた俺達はこう言うだろう。
−−−〘魔王〙と−−−
〜〜回想終了〜〜
翌日、俺達はこの前の戦いで亡くなった者達の追悼の儀式に参加した。そこでは戦場で亡くなった者達の友人や家族らしき人達が悲しみ、そして泣いていた。
「何でアイツが死ななくちゃいけなかったんだ!!」「私の息子はまだ若かったのに何で、何で·····!」 泣く声と共に悲しみと悔しさが混じった言葉が聞こえてきた。確かにそうだ。ある日いきなり自分の息子や友人に向かって「我が国の兵隊になれ」=「国の名誉の為に(という建前で)死ね」と言われて嬉しいと思う者がいるだろうか?多分いるかもしれないが····。 儀式が終わった後俺達はいつもの酒場に着いた。こいつらと歩いているといつの間にか此処に着く。
「どうだ、今日も寄っていくか?」友人は言う。「ああ、そうするか」俺はいつものように答える、そしていつものように友人達や酒場仲間達と話し合ったり、酒を飲む。
−−確かに他の奴らからして見ればくだらない、つまらないと思うかも知れない。だけど、このくだらないけど面白い日常こそが俺の人生なのだ−−
そうやって俺達が楽しく話し合っていると、
「大変だ、また魔王が出たらしい!しかも今度はこの国の近くだそうだ!!」息を切らしながら酒場の隣の情報屋が急いで駆け込んで来た
「何だって!?」「この近くには奴の領域は無かった筈だろ!」様々な声が飛び交う中、情報屋は息を整え冷静に言った。 「いや、この前の場所に城を造り始めたらしい。」
−−その言葉を聞いた瞬間、その場にいた奴らは俺も含めて黙ったのだった−−
ぶっちゃけ小説書くの難しい\(^o^)/ あとプロローグは二部構成にしようと思います。
では次回!