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異種異能混合戦いきなり決勝です!許してください!

作者: つくも

初投稿なのでお手柔らかにお願いします

「我が呼び声に呼応せよ、紅角の吸血鬼(ヴァルコラキ)」青い髪の少女が詠唱を終える。土の地面が青白く輝き始め、やがて奇妙な模様が浮かぶ。

「開け、禁忌の門(アビスゲート)

光がより一層輝きを増し、砂塵を巻き上げ始め、やがて人形の影が浮かんできた。スタジアムで見ている観客が怒号にも似た歓声を上げる。

「五月蝿い」二本の角を持ち、赤く光る目をした吸血鬼は低く、通る声で言い放った。スタジアムに戦慄が走り、みんな次々に少女と対峙している黒装束の彼女に目を向ける。

深々とフードを被った彼女の口元は笑っているようにも見えた。

吸血鬼のプレッシャーにも動じずむしろ余裕があるようにも見える彼女は何者なのだろうか。

吸血鬼はゆっくりと黒ずくめの彼女へと近づき投槍を出現させ、投げた。

しかし、彼女は避ける素振りを見せずに自分へ向かって飛んでくる槍を見つめている。

彼女に当たると思われたその刹那、槍が急激に速度を失い、落ちた。

その物理法則を無視した光景にどよめきの声が次々に上がった。

吸血鬼は少し驚くような素振りを見せたが、すぐに無表情に戻った。得体の知れない能力に警戒しつつ、遠距離からの攻撃を仕掛け続ける。しかし飛ばした岩は爆散し、槍も届かない。青髪の少女は「そんなのずるいよ!チートだよチート!」と、怒りの声をあげている。かわいい。

「ヴァルキー君やっちゃえ!」いつ付けたのかわからないあだ名で吸血鬼を呼び、「この者に風の加護があらんことを」さっきまでとはまるでテイストの違う詠唱を終えた。

すると、吸血鬼を中心に赤い魔法陣が展開される。光が収まると吸血鬼の右手が淡い緑に発光していた。

吸血鬼は不敵な笑みを浮かべ右手を前に突き出すと、風の刃が彼女へ向かう。

黒ずくめの女は驚くほど素早い動きでそれをかわす。

彼女はフードを脱ぐと、紫の長い髪が風にたなびいた。

「うーん!合格ってところかな?でも、詰めが甘いよ」そう言って吸血鬼へ距離を詰めた、吸血鬼は軽い動作で間合いをとる。

彼女は視線を変え、青髪の少女の後ろへ回り込み、肩を掴んだ。「はいっ!私の勝ちー」

「うえぇ!?」間抜けな声を上げて青髪少女は地面にへたり込む。

スタジアムには歓声の嵐。

吸血鬼は面白くなさそうに開門陣を展開し、姿を消していった。

学園内トップクラスの2人による体育祭の異種異能混合戦決勝は黒装束の少女の勝利で幕を閉じた。

後日学園長から聞いた話によると、黒装束の少女の能力は「あらゆる圧力をあやつるもの」だという。

ちなみに、青髪の少女は「使い魔を一体だけ出せる」という能力らしい。それを当の本人は能力名を「暗黒の総統(ダークネス・テラー)」と名乗っているという。

悪そうなモンスターしか戦いに出さないこだわりがあるが、眠る時には動物を召喚して一緒に寝ているらしい。かわいい。

設定ガバガバでごめんなさい

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― 新着の感想 ―
[良い点]  戦闘シーンがとても想像しやすく、良かったです [一言]  青い髪の女の子がかわいい
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