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「蒲田に来たのは、餃子を食べたいと」ジョナサンはにこにこ。
「ああ、にーハオね。やってるかなあ」と、ななは
駅前からすぐの、コンビニのそばにある
ラーメン屋さんの方へ。
「アメリカでも有名なの?」と、にこにこしながら
ジョナサンを見上げる。
「はい。変わった食べ物だって。中国の
人が作ってるって」と、ジョナサンは
ネットで見た情報を。
「そうなの。でも、お店出したのは中国から
帰って来た日本の人なの。
中国の人たちが助けてくれて、お店を
出せて。そのお返しに、って
中国からの学生さんとかの働き口に、って。
助け合いね」と、ななは
知っている事をジョナサンに言う。
「はい。助け合い、いいですね。」
と、ジョナサンは科学の子供達らしく
平和的なものの考え方をする。
その、平準で客観的なところを
加藤に似ていると、ななは感じて
ますます、ジョナサンに興味を持つ。
ななに、あんまり興味をもたないところも
ジョナサンは加藤に似ているのかも(笑)。
科学者、加藤は
職業柄なのか、あまり感情的になる事はないけれど
そんなところが似ているのだろうか。