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遥のいない教室

「遥、今日も来てないや…」

遥は何故かあの日以来学校を休むようになった。

「私のせいだ…」

涙目になり私は机に伏せようとしたその時だった…

「なーに彼氏と喧嘩か??」

私の額をツイッと誰かが押した。

「瞬…」

額を抑えながら顔を上げると、そこにはちんまりとした幼馴染の須藤 瞬すどうしゅんが立っていた。

「瞬…チビ…だなぁ、んぐ!?」

ふと…出てしまい私は慌てて口を抑えた。

「なっ…んだと?!せっかく人が心配してやってるっていうのに…」

案の定怒った。チビは地雷なんだった…。

「はぁ…そんなことより、なんで遥は来なくなったんだ?」

瞬は一息ついて話を切り替え、本題を切り出した。

「私にも分からない、だけど…私のせいだ」あの時の遥の言葉が耳にリピートされる。

すると、私の頬に何か温かいものが伝った。

「夏輝…お前泣いてるのか?」

瞬は私の涙を拭った。

ぼやけた視界に瞬が覗き込む。

「あ、あれ?可笑しいな…泣いてなんかないんだけどな?」

笑って誤魔化すほど比例するように涙が零れ落ちた。隠しきれてなどいないのに…

「あんま自分追い詰めんなよな、まあ俺がなんかできる訳じゃねえがよ…」

瞬は慰めるように笑みを浮かべ私の頭をそっと優しく撫でてくれた。

「ありがとう…瞬大好き」

満面の笑みを瞬に向けた。

こういうとき本当に瞬は頼りになる。

「…っ…お、おーよ…」瞬は何故か赤面して照れくさそうにそっぽを向いた。

「あ、もう次の授業!!移動しなくちゃ…じゃあお先に!!」

私は瞬に満面の笑みで手を振る。

「あ…ちょっ……くそ」

瞬は自分の髪をくしゃっと乱し下を向いた。

「幼なじみって分かってても期待しちゃうじゃん馬鹿夏輝…」

ボソッと瞬はそう呟いたが周囲の声にかき消され夏輝の耳には届かなかった。


颯爽と瞬を置いてった夏輝は別室へと浮かれた気分で向かった。


悲しい顔をした瞬など気にもとめずに…

ついに動き出す三角関係…瞬は一体どうするのか。書くのが楽しみです。次話おたのしみに

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