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プロローグ

「でーきたっ!喜んでくれるかな?」

今日は私の恋人、佐藤さとう はるの誕生日。

「なつ姉、味見させてよーっ」

私は荒井あらい 夏輝なつき、そしてこの生意気な奴は私の弟、荒井あらい 晃輝こうき

「だーめ!これは遥にあげるんだから」

晃輝の手に握られたハートのチョコをバシッと取り返す。

「ちぇっ、なつ姉のケチ」

誕生日プレゼントに私は張り切って手作りチョコを作っているところだった。

私は割となんでもできる方だけど、遥に最高の物を食べてもらいたくて頑張って練習した。

チョコペンでデコって綺麗なラッピングを施して・・・

「よーし!チョコ完成、割といい出来じゃん?」

華やかな赤いラッピングをまとった誕生日プレゼントを何度も見つめては自分の出来栄えに感動していた。

「あぁ。もうこんな時間、デートに遅れちゃうよ!!」

急いで二階に駆け上がり鏡で身支度を整える。

お父さんの形見の星のピンで前髪を横に留めて、にかっとほほ笑む。

「準備完了っと」

階段を駆け下りお気に入りの靴をはく。

「行ってきまーす!晃輝、鍵はちゃんと掛けといてね―」

私は大きな声でさけぶ。

「・・わかってるよ」

すこし、間が空いてから間抜けな返事がかえってきた。

ドアをあけて玄関を出る。

「いいお天気っ」

そんなことをつぶやいて駅に向かって走り出した。




この時の私は今日が最悪な誕生日になるなんて・・・私は知る由もなかった。




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