表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/12

ワンコは今日も酒を思う

光田、大夢に食われた~。

ああ、なんで私、あのウサギと

同棲してるんだろう?


「ねー、光田君と同棲してるんだって?」

腐女子の真理ちゃんがロッカーで聞いてきた。

どこで聞いた~?

「どっちが攻めなの?」

真理ちゃんが聞いた。

「大夢...って私は女だ。」

私は言った。

「へー、下克上攻めなんだ。」

真理ちゃんが言った。

下克上攻めってなんだよ。

「いいね、ガルフィードさんは夜のマスコットが付き合い悪いっていってたけど。」

真理ちゃんが言った。

夜のマスコットってなにさ。


『最近、酒の臭いがしないな、五穂♪その代わりに男の臭いがするが。』

五郎が嬉しそうに言った。

「悪かったね、淫乱ワンコで。」

私は言った。

大夢が離してくれないんだよ。


酒飲みたいな、カンチュウハイ。


『淫乱ワンコかいいな、さっさと卵を産め、お前の子供がみたい。』

五郎が嬉しそうに言った。

「子供?それより五郎が誰かと卵作んなよ。」

騎士竜の卵は貴重だ。

『セレンがいいな。』

五郎がうっとりした。

セレンねガルフィードさんの愛竜の。


「今日は櫻川市か...。」

一大商業都市だよね。

高級住宅街とかオフィス街があったり。

「光田君が多いよね、そこ。」

井上さんが言った。

「ああ、そうかも...後閑商事の社長に指名で...。」

大夢が変態いってたな。

その日激しくてきつかったよ。

そのあと優しくしたって遅いんだよ。

あの肉食系ウサギめ。

「会社がついに乗り出したみたいだね。」

井上さんが微笑んだ。

ああ、カッコいい。

「五穂、彼氏は僕ですよ。」

大夢がウサギ姿で行った。

お仕置きとかいいそうだなこいつ。

あのさ、お仕置きはいいけど、

酒のみたいんだよね。

「あー、犬神君、後閑商事の社長宅は光田君といって、荷物多いから手伝ってね。」

高田主任が含みのある笑みで言った。

「はい。」

つまり、櫻川市担当は今日は二人か頑張ろうかね。


『ついたぞ、淫乱ワンコ。』

吾郎が言った。

「淫乱言うなよ。」

私は言った。

『早く、母ワンコになれ。』

五郎が言った。

こいつはよー、そんなにガキが好きか?


櫻川市の営業所は大きい。

「おはようございます、今日はよろしくお願いします。」

私は言った。

「おはようございます、お願いです。」

テンション低く巨大ウサギが言った。

おい、大夢

朝からテンション低くてどうする。

「光田さん、犬神さん今日はよろしくお願いします。」

営業所にさく赤い花

麗しきオカマ、

翼人のはるかさんが微笑んだ。

相変わらず綺麗だ。


「こんにちはー、ドラゴン急便でーす、お荷物お届けに参りましたー。」

例の後閑社長宅にきている。

「おや、光田さんじゃないんですか?私は光田さん指定なのに。」

そういってお客は出てきた。

光田は荷物を持っているので人型だ。

「光田さんもきたんですね♪」

グレーの前髪をあげた、

ビジネスマンっぽい髪形の男が言った。

「お荷物が多いので二人です。」

私が対応した。

「そう、中に運んでください。」

後閑社長が言った。


「光田さん、この間の事考えておいてくれましたか?」

後閑社長がさりげなさを装って光田の

腰を撫でた。

「僕は、秘書資格持ってませんから。」

光田がひきつった笑みを浮かべた。

セクハラね。

「いいっていったじゃないですか、一緒に暮らしましょう。」

ねっとりとした視線が光田絡み付く。

腐女子真理ちゃんなら大好物なんだろうね。


「一緒に暮らしてるんです。」

言いたかないが、撃退しろって言われたしな。

私は自分の荷物を置いて、

なおも光田の腰を撫でてる

後閑社長の腕をつかんで言った。


「離したまえ...一緒にくらしてる?同居人か?」

後閑社長が現実逃避したので言った。

「同棲です、結婚を前提にした。」

と言うことにしておこう。

「五穂さん。」

なんか光田がウルウルしてる。

ウソも方便。


本気にするんじゃないよ。


「....判子だ、ふーん、まあ、光田さんが男の子と同棲はいい傾向だ、君がセメだろうし。」

後閑社長が言った。

おい、どいつもこいつも

なんで男の子とか言うのさ。

「ありがとうごさいました。」

光田はそういって一刻も早く去りたい風だった。

「ありがとうごさいましたー、あー私、女なんで、光田がセメでーす。」

私はニコニコ言った。

あー恥ずかしいよー。


「光田さん、やっぱり、女なぞ早々わかれなさー。」

後閑社長がいってる。

「またのご利用をお待ちしてます。」

私は大夢の手を握って退避した。


「五穂さん、僕は情けない男ですね。」

大夢が言った。

「適所適材だよ。」

私は言った。

大夢が微笑んだ。


「今日の仕事終わり。」

大夢が来る前に酒の確保するかな♪

『五穂、お疲れ。』

五郎が帰ってきたセレンに気をとられながら言った。

「おお、いつ、酒のもうぜ。」

ガルフィードさんが言った。

「五穂は行きません。」

大夢が帰ってきた。

「昼のマスコット、夜のマスコットを奪うな。」

ガルフィードさんが言った。

「今日はダメです。」

大夢が言った。

なんでさー、酒ー。


大夢と帰ってきた。

私は酒の期待が破れてすねてた。

大夢は出掛けてる。


「...五穂、ワイン買ってきました。」

大夢が帰ってきた。

えー?ワイン?なんでさ。

のんでいいの?

「いいの?」

急に嬉しくなった。

ああ、酒ー。

「ええ、婚約祝いです、今夜も楽しみましょうね。」

...婚約祝い?

「結婚を前提にお付き合いしてるんですよね♪」

光田がいって私を抱き込んだ。


え?まて光田!誤解だ!

ウソも方便っていうだろー。

あー、押し倒すなー。

せめて酒のんでからにしろよー。

この淫乱ウサギー。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ