飲み過ぎワンコ注意報
飲み屋にいって
飲んでどこが悪い!
居酒屋摩訶不思議に繰り出した。
「五穂ちゃん何にする?」
なんで腐女子な真理ちゃんまでついてきてるんだろう?
いいけどさ。
「カルアミルクがいい。」
私は言った。
「僕はトマトジュースお願いします。」
光田が言った。
「ブラッティーマリーじゃなくていいの?」
ブラッティーマリーはカクテルです。
「お酒のまないから。」
光田は言った。
飲まぬならくんなー。
「そう、じゃあ井上さんは?」
真理ちゃんが聞いた。
「生ビールをピッチャーで。」
ああ、さすが、井上さんは
酒のめるよね。
でも、こう言うとこあんましでないから
光田狙い~?
くすん、酒早く~。
「オレものむからグラスは2つでな。」
ガルフィードさんが言った。
まあ、ガルフォードさんビール好きだし。
「私は日本酒の弾にしようっと。」
真理ちゃんは腐女子のくせに酒豪です。
全国の腐女子様ごめんなさい。
真理ちゃんが皆さまの上品に
妄想するイメージを崩してるんです。
「お摘まみはジャーキーはパスっと。」
ああ、真理ちゃん私はそれ好き。
「五穂ちゃんはどうせお酒飲んでジャーキーだべて夕飯だべずに寝るんでしょう?ダメよ。」
なんか単身赴任の親父みたいな扱いされた。
え?今の単身赴任の親父は自分で料理できるって、それは失礼いたしました。
「唐揚げとポテトとお造りセット、ミモザサラダにピザ、焼き鳥、枝豆あとお新香?とりあえずそれでいいかしら?」
真理ちゃんが言った。
「うん、いいよ、後はおいおい追加で。」
井上さんが言った。
ちぇ、井上さんの隣光田だよ。
「いつ、最近は実家の方はどうだ?」
ガルフィードさんが言った。
「別に普通ですよ...あー、見合い写真みせられました。」
私は言った。
九の一族の数字名持ちだったな。
「え?見合いするんですか?」
人型でなぜか参加の光田が言った。
「しないよ、別に。」
大方、数字名持ちどうしをくっつけて
数字名持ち量産計画なんだろうけどね。
「ま、ほっときゃいい。」
ガルフィードさんは言った。
ガルフィードさんは私の事情を知っている。
「お待たせしました。」
お酒と料理が来たようだ。
「こんどはカンパリソーダがいいな。」
私は言った。
大分のんだせいかコップが持ちづらい。
「だめ、もうワンコ化してるじゃない。」
真理ちゃんが言った。
あー、だからもちづらかったのか~。
「もう一杯だけー、ストローでのむから。」
私は言った。
「...もう一杯だけよ。」
真理ちゃんが言った。
ありがとう♪真理ちゃん。
「ガルフィードさん、唐揚げ食べたい~。」
私は自分で届かなくなったので
ガルフォードさんにおねだりした。
「よしよし、あーん。」
ガルフィードさんが口に箸で入れてくれた。
「おいしー。」
いつもジャーキーだからよけいかな?
「焼き鳥食べますか?」
光田がとってくれた。
「食べる。」
気が利くな光田♪
「串から外さんでも、いつは食えるぞ。」
ガルフィードさんが言った。
光田が串から外して
あーんしようとしてたから。
「よいどれワンコは甘やかしちゃいけません。」
真理ちゃんが笑いながら言った。
「串、お皿に置いてくれれば大丈夫。」
私は言った。
光田は渋々置いた。
私に食べさせて笑い者にしたかったんかい。
私は両手?で押さえてたべた。
美味しいな、こんどはね。
「井上さん、ピザちょうだい。」
可愛いかわからないけど、小首を傾げた。
「いつ、オレをこえて井上におねだりたぁどういうりょうけんだ。」
ガルフィードさんがお怒りだ?
「いいじゃないですか、はい、犬神さん。」
井上さんがお皿にのせてくれた。
あーんがいいのに。
「食べづらくないですか?」
光田がピザを小さくちぎってあーんした。
私、誕生日席にいます、誕生日じゃないけどね。
「よいどれワンコ良かったわね。」
真理ちゃんが笑いながら言った。
えーん、井上さんがいいよー。
「私は確かに小さいですけどれっきとした守護戦士なんですよ!」
隣のテーブルから聞こえてきた。
「ミリちゃん、そうだけど、君ちいさいしさ、それに今、本性のワンコ姿もみても小さすぎだし。」
隣もワンコなんだ。
「トイレ行って来ます。」
さっきの声の主が言って席をたった。
わー、私より小さい黒ワンコだ。
もしかして一族の五の一族以外の人かな?
「ミリちゃん、私がついてくよ。」
隣のせきの女の人が言った。
「ありがとう、セイラさん。」
その黒ワンコさんが言った。
「私もトイレいきたい。」
真理ちゃんにお願いした。
「わかったよ。」
真理ちゃんが私を抱き上げてたった。
居酒屋摩訶不思議のトイレ店舗が広いから遠いんだよね。
「お帰りーなんか飲む?」
あれ?お酒さっきので打ち止めなんじゃあ。
「チャイナブルーがいいな。」
でも、のめるんならなんでもいいや。
「了解っと。」
あれ?あの人誰?
「チーズトマトベーコン串だよ。」
あれ?頼んだっけ?
「手羽先揚げ食べたい。」
私はおねだりした。
「うーん、ミリちゃん可愛い。」
ミリちゃん?
わかんないけど、
チーズトマトベーコン串おいしい、。
「すみません、ワンコ違います。」
あ、光田が黒ワンコ抱えてる。
「...え?ああ、ミリちゃん大きくなったと思ったんだよね。」
え?ここ違うの?
「気がつかなかったのか...こりゃお開きだな。」
ガルフィードさんが言った。
「うん、そうだね。」
井上さんが言った。
「じゃあ、じゃんけんぽんね。」
真理ちゃんが言った。
なにするんだろう?
「じゃあ、私勝ったからよいどれワンコ送って行くね♪」
そういって真理ちゃんは
市販のペットバッグに
ドラゴン急便の販売促進用の
キャラクター、どら急
(三等身のデフォルメした竜)
のスタンプを押したものをだした。
『よいどれワンコ配達用』って
書いてある。
よいどれワンコ配達って何?
いつも思うんだけどさ。
「五穂ちゃん入れるよ。」
私はペットバッグに入れられた。
なんか眠くなってきたな。
明日もよいどれワンコって
五郎に言われるんだろうな。
まあ、いいけどね。