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エピローグ やさぐれワンコは今日も一杯?

ああ、五の一族の当主になろわー。

大夢との結婚は控えてるわー。

世の中ままならないよ。


「摩訶不思議カクテルください。」

結婚式がもうすぐなので会社の仲間と

居酒屋『摩訶不思議』にのみに来ました。


「五穂、飲み過ぎじゃないか?」

後輩で飲み友達のハロルド・セーライトが言った。

「いいの、いいの、そういえば婚約したんだよね、おめでとう。」

私が言うとハロルドは幸せそうに笑った。

「ありがとう、婚約者の千陽チハルは可愛いんだぞ。」

ハロルドがにやけた…金髪碧眼の美形のくせにだいなしだよ。

「今度つれてきてよ。」

真理ちゃんが言った。

「そうだよ、一緒にのみに行こうよ。」

私は言った。

「千陽と酒か...。」

ハル(ハロルド)が首をかしげた。

飲むか飲まないかわかんないんかい。

「強要しちゃダメだよ、五穂。」

大夢がニンジンジュースを飲みながら言った。

しっかり何杯飲んでるかチェックされてるよ、えーん。

「五穂、唐揚げ食うか?」

ガルフィードさんがあーんしてくれた。

「シャケのチャンチャン焼きも美味しいよ。」

井上さんもあーんしてくれた。

「五穂、ポテトフライです。」

大夢もあーんしてくれた。


なに?逆ハーレム?


「ああ、また、ワンコ状態...今度ので終りね。」

万里ちゃんが言った。

「じゃあモスコミュールね。」

私は言った。

「よいどれワンコ宅配便袋は...いらないか、婚約者いるし。」

ガルフィードさんが残念そうに言った。


ま、どうせ大夢が抱いてかえるよ。


「五穂、飲み過ぎです、あとでお仕置きです。」

大夢がなんかいってるけど。

今、飲めればいいや。



「五郎、おはよう。」

今日も眩しいな。

『よいどれワンコ、酒臭いぞ。』

五郎が言った。

「うるさいなぁ...セレンにふられた癖に。」

私は言った。

『ああ、ななに求婚された…五穂~どうしたらいいんだー。』

五郎が言った。

なな?大夢の愛竜じゃないか…。

「…まあ、お互い頑張ろうよ。」

私は言った。


今日は平山神社地域の配達だ。

この辺には平山神社をはじめ土地神様のお社が沢山ある。


「来月、ここで挙式だよ。」

私は平山神社の社殿をみながら呟いた。


…最近大夢に慣れてきたよ。

好きっていえば好きだから良いよね。

当主の仕事の手伝ってくれるし…。

酒さえ自由にのませてくれればなぁ。


社務所はこっちか…。


「こんにちは、ドラゴン急便です、お荷物お届けにまいりましたー。」

私は元気に声をかけた。

「はーい。」


皆様、宅配便はぜひドラゴン急便をご使用ください。

早い、丁寧、誠実、親切をモットーに営業しております。

やさぐれワンコはじめ可愛い配達員が対応しております。

皆様のご利用心よりお待ち申し上げております。

ご愛読ありがとうございました。

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