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魔力量が半端ないっす  作者: 九条
第1章 miaka~転生~
7/51

ケーキがウマかったです

うーん、話が性急すぎるような?

で、私の部屋のベランダ(二階)で倒れていた少女ですが‥‥‥無事回復しました!


回復した少女の話によると


少女はセリア・ロリエというらしい。

名前から分かる通り、セリアは没落貴族の子供で生まれた頃は商人をやっていてまだ裕福だったが、つい最近に大損をして借金の形に売られたらしい。

売られた所は運良く(?)も酒屋の売り子だったが、そこは裏で怪しい粉を売っていたらしく、秘密を知ったセリアは消されかけたところを、バーデル家に保護されたらしい。


うんまぁ、ありふれた話じゃないけど全くない話でもないよね。

残念なことだけどこの世界ではよくある話といえばよくある話なのだ。

むしろ酒屋だったのはラッキーなぐらいだ。普通は娼婦や奴隷にさせられる。



そんなある意味ラッキーで、ある意味アンラッキーなセリアは話を聞いたお父様達に引き取られることになった。

私はセリアを発見?した張本人でもあるのでお母様に抱っこされて聞いていました☆


うん、まあ何が言いたいかというと


姉ちゃんゲットだZE!!



私の姉となったセリ姉(セリアだからですけど何か?)だが、どうやら助けられた時のことをボンヤリとだが覚えてるらしい。


つまり、私の魔力量チートも軽くバレてるわけで。

ヤバいかなぁとも思ったけどセリ姉は何か言うような気は無さそうだし。


むしろ恩人だからかもしれないけど、溺愛してる的な?

だったら口止めしなくてもいいよね?









セリ姉が家族になってから7ヶ月ちょっとの今日。

今日は私の誕生日だ。一歳の。


長かった‥‥‥‥長かったよ!


普通の赤ちゃんよりも成長を少し早めにしながらも(じゃなきゃその内演技がバレる。主にセリ姉に)、やっとここまで来た。


まだここまでしか来ていないとも言うけど。


一歳になるまでに歩くのと「あー」とか「うー」みたいのは勿論、「ママ」、「パパ」ぐらいの簡単な単語は言えるようにしておいた。舌足らずだけどね?


だから、ある意味今日から何か出来るようにしておこう、ということはないのだ。 だけど、記念日って大事だよね。


つまり、今日という日を楽しみにしていたのだ。


メイドさんに誕生日だからといつもより少し気合いの入った服を着せられる。うれしい。


そのままメイドさんに連れられ、皆の待っている食堂へ向かう。

考えてみればこの世界では初めての誕生日だ。


どんなことをするんだろ?


食堂の扉を開けてもらったとたん、


ポンッ、パンパンパンッ


そんな音がして、小さな色とりどりの火花が飛び散った。

きっとお父様の魔法だろう。火花なのに熱くないし。

それにしても驚いたわー(=_=;)



私がポカンとしてたのに気がついたのか、お母様とセリ姉にどつかれお父様が気まずげに頬を掻く。


メイドさんに起きるを手伝ってもらい立ち上がると(実は腰が抜けていた)、私は食堂を見回した。


まず大きなテーブルには沢山の料理が乗っていた。私が赤ちゃんだからか、料理には赤ちゃんでも食べれるような物が多い。

食堂には装飾もされていた。なんとなく部屋全体がパステルカラーで統一されている。まるで大きな子供部屋だ。

私の部屋は少し大人になった時まで想定されているのか、ザ・子供部屋というよりも日本でいう小中学生の部屋といったほうがシックリくる感じだ。

だからかもしれないけど。



で、食堂にいるのはお父様、お母様、セリ姉、ナギさん率いるメイドさん達。

さっきも言った通り、お父様は気まずげ。お母様とセリ姉はちょっと呆れた表情だ。

うん、これを見れば分かる通りセリ姉はもう完璧に我が家に馴染んでいた。嬉しいことにね。



やっと皆で席に着く。

あ、私は専用の椅子だけど。

料理はもう運ばれてるから、お父様が音頭?(ってこの世界でも言うかな?)を取って食べ始めた。


「それじゃあ、ミアカの誕生日を祝して乾杯!」


ん?


言ってることはこの場として間違ってないけど、なんかオカシくね?

宴会風味っていうか‥‥‥‥

オジサン臭いっていうか‥‥‥‥



「お父様オジサン臭い。」

言われたッ。お父様にツッコンだ猛者(セリ姉)がいたッ。

ありがとう!言ってくれて、私の代わりに。


あ、お父様が落ち込んでる‥‥‥‥


しーらないっ♪


と、いうわけでお父様のことは全員(メイドさんも)ガンムシして食べ始めた。


ん〜〜、オイシ〜!


赤ちゃんだからスプーン、フォーク使いがたどたどしいのは許してほしい。

ああ、うちのコックさんは腕がいいなぁ


もうそろそろお腹がいっぱいになる時、アレが運ばれてきた。

そう、ご存知の通り誕生日ケーキである!


やっぱり此方にもあるんだね〜

でも形がちょっと歪なような‥‥‥‥??


不思議に思って周りを見てみると、お母様とお父様はニコニコしていたがセリ姉の様子が可笑しい。

なんだかソワソワしてるような?


するとお母様がセリ姉に話しかけた。

「セリアちゃん、ケーキ上手に出来てるわ。美味しそうね〜。ミアカちゃんのために頑張って作ったんでしょ?妹想いね〜。」


「お母様っ。そんなことどうでもいいでしょっ。さ、食べて食べて。」


へぇ〜、このケーキセリ姉が作ったんだ。そう思うと歪な形が愛おしくも感じる。

セリ姉、お母様に言われて照れてる。かわい〜。


セリ姉の手作りケーキはメチャクチャ旨かったっす。


来年も食べれるかな?(ワクワク)


次はセリア目線になるかも??

・ ・ ・

(あくまでも可能性)

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