"Social play"
「こういう感じで……」
おずおずとした素足の足底が、仰向けになった僕の胸に優しく載せられる
カーテンを閉めて居るので、部屋は昏く
背に伝わる畳の感覚と、君の息遣い、それ以外は衣服を通した相互の接触以外には、一切が途絶されて居る
その為か、君の足の汗ばみ方、手触り、華奢な癖に足底が薄く、大きいところ……そうした情報が衣服越しとは思えない程に、意識に伝わってくる
「…………合ってるの?」
実のところ、全然不足して居る
僕は君の、闇の中でも透き通るような白い足首を乱暴に掴むと、自らの喉の上に載せた
「こっちにして」
苛立ったような自分の声
もしかすれば、焦る様な衝動の中で、僕は本当に苛立っているかも知れなかった
「えっ……」
「で、でも…」
可哀想になる程に、君が狼狽する
僕は爪が食い込むくらい足首を握り締めると、「いいからやって」とだけ伝えた
次の刹那には
急に海底まで引き摺り込まれる様な衝撃と共に、窒息の苦悶が僕の意識の中で乱反射する
きっと加減が解らないのだろう
喉仏の辺りを、君の柔らかな踵が壊しそうな程に潰して居る
視界がきらきらして居て視る事が出来なかったが、君があの優しそうな顔で、眉を下げた表情をしながら僕を壊そうとして居るのかと思うと、達しながら死んでしまいそうだった
「………ねぇ!」
「ねえ!死なないで!!」
君が僕の頬を叩き、呼び掛ける声がする
死にこそしなかったが、どうやら僕は本当に気絶してしまって居たようだった
「すっごい良かった……」
冷たさを感じて手を伸ばす
本当に達してしまったらしく、ズボンの中が濡れてしまって居た
「もう、やらないからね」
君が本当に怒った様子で言う
「死んだかと思ったんだから」
「よし」
「じゃあ……」
「………『死なない事』をやろう」
上躰を起こし、君の両肩に触れる
「君は才能が有る」
「『さっきくらい痛そうだけど、死なないようなこと』を考えて、試しに僕にやってみるんだ」
君は「死なないこと……」と小さく口の中で呟いたあと、決意に満ちた眼で僕を視て「解った」「やってみる」と答えた
その決意のままに、君が暗闇の中で机をごそごそする気配がする
直ぐに君は、一本のボールペンを逆手に持って、仰向けの僕に走り寄って来た
「こ、これっ……!!」
「これでっ!眼っ…眼を……突こうかなーって………!!」
それが駄目な事は常識でわかれよ!と、僕は君の頬を引っぱたく
しかし、直ぐに君を抱き締めて、頭を優しく何度も叩きながら
「でも考えてくれたんだね」
「ありがとう」
と感謝を伝えると、戸惑う君に口付けた




