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颯太と6つの宝石/A○tR○i○er2Remake  作者: R.K
第1章 シルティ大森林編
8/10

2.ラングスバーン国-2-

【まえがき】

1.ラングスバーン国-1-の続きです。

よろしくお願いします。

2025/01/13

夕食のテーブル番号訂正。

<下準備と冒険者ギルド>



 次の日の朝、起きた颯太は、服を着替え顔を洗って1Fに降った。


「おはようございます。朝食は出来てますので、大部屋にいらしてください。」


「おはよう、リオさん。了解した、ありがとう。」


 大部屋に向かうと、コックのローグが朝食を皿に盛り、ミヤが各テーブルに運んでいた。


「おはよう、ローグさん、ミヤちゃん」


「フウタさん、おはようございます。朝食はもう置いてありますので、6番テーブルへどうぞ。」


 この宿の食事部屋になる大部屋には、10個のテーブルが置かれている。泊まる部屋も全部で10個で、10グループまで対応出来るようになっている。案内された6番テーブルに座る。今日のメニューは、ハムエッグ、サラダ、スープ、ライスとなっている。ハムエッグは、塩胡椒で味付けされているようだった。ただ、日本人としては、醤油が欲しくなるなぁ。さりげなく、女将のリオさんに、醤油とか味噌という名前の調味料を知らないか?と聞いてみたら、以前、海洋都市ハクレーンから来たお客さんが、そんな名前の調味料の話をしていたという。ハクレーンに行くことがあったら、聞いてみるとしよう。



「おはようございます…。」


 小声で挨拶してくる、ミヤちゃん。


「ミヤちゃん、おはよう。」


 小動物的な可愛さを持つ、ミヤちゃんを撫でたくなる気持ちを抑え、挨拶をする。


「昨日は、よく寝れたかい?」


 料理を出し終わった、ローグさんが聞いてきた。


「ああ、おかげさまでしっかり寝れたよ。」


「それは、良かった。」


 朝食を、30分くらいで食べ終わった颯太は、一度部屋に戻り、出かける準備をして、宿の入口にやってきた。


「これからちょっと、出かけてくる。夕方までには戻れると思う。」


「分かりました、気をつけて行ってらっしゃいね。」


「行ってらっしゃい…。」


 リオとミヤに見送られ、颯太は、中央にある噴水まで歩いて行った。


(えっと、冒険者ギルドを東と見て、南の方角だったよな…。)


 南の方角にあるいて行くと、武器の看板があるお店に辿り着く。


(武器屋ダントに間違いなさそうだ。)


 扉を開けると、50代ぐらいの白髪混ざりの堅いがいい男性がいた。


「いらっしゃい、武器屋ダントの店主ダントだ、裏で鍛治屋も兼用している。どんな武器が欲しいんだ?」


「使い勝手が良くて、丈夫な片手剣を探している。少し値が張っても構わない。あと、盾もお願いしたい。」


「兄ちゃんの背の高さだと、バスターソードは長いだろうからロングソードだな。そうだな、ちょっと待っててくれ。」


 ダントは、店内からいくつか良さそうな物をカウンターに持ってきた。


「3つ程ある、手に持っても構わないぞ」


 1本づつ、鞘から抜き出し、手で振って確かめる。


「それぞれいくらだ?」


「手前のから、50zl、75zl、100zlだ。」


「1番手前が50zlで、3つ目が倍の価格がするのは、何故だ?」


「手前のは鋳造で、最後のは鍛造で作られた剣だからだ、どちらも丈夫だか、性能的には、3つ目が一番いい。」


「剣は、3つ目をもらおう。」


「ほいよ、後は、盾だったな。」


店内を見歩き、2つの盾をカウンターに持ってきた。


「軽いがちょっと小ぶりのやつと、標準サイズの盾だ。」


(聖なる盾は、標準サイズだったな。。。)


「大きいほうで、合計いくらだ?」


「150zlだな。」


 巾着袋から、金貨1枚と銀貨5枚を取り出し、ダントに渡す。


「毎度あり。剣が切れなくなったらまた来てくれ、研ぎ直ししてやるからよ。」


「あぁ、用事ができたらまたくるよ。」


 武器屋を出た颯太は、近くにある防具屋を探して歩き出す。リルファが言ったように、武器屋、防具屋、道具屋、魔法屋は割と近くに隣接しているようだ。防具屋の扉を開けると、丸メガネをかけていて40代くらいの男性が居た。


「いらっしゃい、防具屋ガルムにようこそ。店主のガルムだ、よろしく。」


「軽いグローブと一体型の小手と履きやすい靴を探している。靴は、たくさん歩いても疲れにくいのを」


「んっと、まずは、一体型の小手だね。これとこれだね。革手袋に薄めの鉄を貼り合わせたやつと、鉄とアルミの合金で作られたやつだ。それぞれ、50zlと75zlだ。」


「50zlのやつの方で」


「次は靴だね、足のサイズを測らせてもらってもいいかい?」


「あぁ」


 元の靴を脱ぎ、サイズを測ってもらう。


「こんなのでどうかな?魔物の柔らかい皮に薄い鉄を付けて、底には、厚めだけど柔らかい木板を入れて、地面に接する部分には、丈夫な、魔物の皮を使ってるんだ。」


「良さそうだな、履いてみてもいいか?」


「もちろん」


「履き心地も悪くないな。2つでいくらだ?」


「100zlだよ。」


巾着袋から、金貨1枚をガルムに渡す。


「毎度あり、君がさっきまで履いていた靴は、こちらでは見たことがないね。軽めだけど、普段履くには良さそうだね。作り方は、難しくなさそう。魔物の硬い皮や木板を用いれば、似たのは作れそうだ。勉強になったよ。」


「そうか、また、用ができたら来る」


「はーい、またね。」


 防具屋の扉を開け、次の目的地の道具屋に向かう。道具屋の扉を開けると、若そうな店主が声をかけてきた。


「いらっしゃい、ようこそ、道具屋ナハトへ。店主のナハトだ、何をお探しだい?」


「野営に使うテント、魔力回復薬、体力回復薬、料理用の鍋と料理道具、調味料、火つけやに使う道具なんかを探している。」


「テントは、左のコーナーから選んでくれ。体力回復薬はあるが、魔力回復薬は、魔法屋だね。料理鍋は、1人用?2-

3人用?調味料は、正面のコーナーから選んでくれ。着火道具は、右のコーナーの奥だ。」


「鍋は、2-3人用の蓋付きのを頼む。体力回復薬は、テントとかを選んだ後だな。少し見てくるから待っててくれ」


(まずは、テントからだな。)


 あったのは、地球にあるようなワンポールテントだ。支柱は、細い支柱と太めの支柱を繋ぎ合わせて1本にしてある。太い支柱には、細い支柱がはまるように深い溝が掘られていた。


 本体の方は、厚手の布に、植物の特殊な絞り汁を塗って乾かした物。絞り汁は、水気を弾く作用がある物のようだ。


 颯太は、良さそうな物を選び、その横にある寝具を見る。軽そうで、持ち運びが良い物を選んで、カウンターに持っていく。続いて、着火道具を見に、反対側のコーナーへ。


 火晶石という物を組み込んだ着火道具、上記の物に、持ちがいいようにEクラス魔石を組み合わせたものが主流のようだ。着火しやすいように、油を含ませて、乾燥された藁。細かく割られた木材を紐で一纏めにされた薪。それらをいくつか選んでカウンターに持っていく。


 次は、調味料コーナーへ足を運ぶ。

袋に入った塩と胡椒。匂い消しや香をつけるための乾燥したハーブ類が入った 袋。辛味を加えるスパイスの入った袋。いくつか選んでカウンターに持っていった。


「待たせたな。」


 店主は、奥から鍋を2つ持ってきて、待っていた。


「炒め物用の鍋と煮込みやスープにも使える鍋と長めの箸と食べる用の箸、料理を盛る深めの木製のスプーン、木製の皿もいくつか用意した。後、獲物を捌いたり切ったりするナイフもいくつか持ってきた。水入れ袋も使うだろうから、大中小用意したよ。」


「深めの鍋と長めの箸、短めの箸、食べるようのスプーン、盛り付けのスプーン、深めの皿と浅めの皿で頼む。ナイフは、この短いやつで。水入れ袋は、3つともだ。」


「体力回復薬は、初級、中級、上級があって、回復量の差しか違いがない。初級が25%、中級が35%、上級が50%だ。価格は、下から5zl、10zl、15zlだ。」


「中級を2本、上級を2本頂こう。全部でいくらだ?」


「全部含めて、300zlだ。」


 巾着袋から、金貨3枚をナハトに渡す。


「まいどあり。何か欲しくなったら、またおいで。」


「ああ、また来る。」


(魔法屋には、いく予定が無かったが、魔力回復薬は欲しいし、薬関係でいいのがあるかもな。。。)


 道具屋を出て、すぐ側の魔法屋に入った。


「いらっしゃい。魔法屋のアルエットよ、よろしくね。何かお探し?」


「魔力回復薬と毒消し薬、怪我をした時の消毒薬、応急手当てをする道具か欲しい。」


「あいよ、魔法回復薬は、初級、中級、上級で回復量が違う。初級25%、中級35%、上級は50%。下から、5zl、10zl、15zlよ。」


「中級を2本、上級を2本頂こう。」


「50zlだね。毒消し薬は、軽い毒なら消せる薬が5zl、強めの毒を消せるのが10zlだね。全部の毒を消せるわけじゃないからね。」


「了解した、2本ずつ頂こう。」


「あいよ。消毒薬と手当ては、この箱のをつかうといいよ。箱が50zlだから、合計で130zlだね。」


 巾着袋から、金貨1枚と銀貨3枚をアルエットに渡す。


「まいどあり。またおいで。」


 外に出て、今日買った物を確認する。ロングソードに標準サイズの盾、小手と靴、テントと寝具、着火道具、着火に使う藁、薪、調味料では、塩と胡椒、煮込みに使う乾燥ハーブど、辛味スパイス。箸が2つに、深めの煮込み鍋、スプーンが2つと皿が2つ、解体と調理兼用のナイフ、水入れ袋が3つ、体力回復薬の中級3本に上級2本、魔法回復薬が中級3本、上級2本、毒消しが2種類で6本、消毒薬と救急箱。全てをアイテムボックスにしまってある。


 かかった金額は、武器屋150zl、防具屋100zl、道具屋300zl、魔法屋130zl。合計680zl。金貨6枚、銀貨8枚だ。


(結構かかったな、初期は仕方ないとしても、節約しなきゃな。)


 4店舗寄ったところで、時間はお昼前だった。側に、食料店やパン屋、食べるお店もあるようだ。


(商店街みたいな感じだな、腹も減ったし見に行こう。)


 すぐ側にある食料店に寄る、乾燥させ魔物の肉を5つを10zlで購入する。


 次は、パン屋で日持ちが良さそうな硬いパンを5つを10zlで購入。


 最後に、お昼なのだが。煮込み料理のお店により、5zl支払う。スパイスが良く効いていて、美味しい料理だった。


 食べ終わった後、少し休んでから。冒険者ギルドに入った。

 

「いらっしゃいませ、あっ、昨日はありがとうございました。」


 受付嬢リルファが、声をかけてきた。


「あぁ、昨日のヤツは、あれからどうした?」


「今朝きて、酔っ払った勢いで絡んで済まなかったと謝っていきましたよ。こちらもなんとも無かったので。今は、奥に居ます。」


 リルファと話してたところ、昨日の男も颯太に気づき、こちらに寄ってきた。


「昨日は、済まんかった。酔いすぎてたみたいでよ、申し訳ねぇ。俺の名は、ガシス。ランクEの冒険者だ。」


「気にしないで大丈夫だ、しかし、あんま酔いすぎるなよ、迷惑する人もいるんだから。」


「あぁ、気をつけるよ。しかし、あんた強いんだな。投げられるとは思わなかったよ。」


「力は、ある方だからな。俺の名は、フウタだ。」


「フウタか、よろしくな。」


「依頼を探すんで、またな。」


「おう、またな。」


 ガシスと話し終えた後、ランクEの依頼を見にいく。いくつかある中で、メルティ大森林近くの森の依頼を探し出す。


(これなんかいいな、ホーンラビット5匹を血抜きした状態で、納品。期限は、受けてから4日。報酬は75zl。初めてには、いいだろう。)


 依頼書を取り、受付カウンターに持っていく。


「はい、ホーンラビットの納品ね、5匹で75zl。期限は、4日後よ。いいかしら?」


「大丈夫だ。」


 ギルドカードを受付に出す。


「はい、依頼受け完了よ。」


「あぁ、それと、ロープとスキル玉は、冒険者ギルドで扱ってるのか?道具屋で見つからなかったのでな。」


「えぇ、こちらで扱ってるわ。ロープは、5mで10zl、スキル玉は、1つ20zl〜扱ってるわ。」


「見せてくれるか?」


「ランクEで扱ってるのは、スラッシュLV1、シールドバッシュLV1、ヘイトLV1よ。上級のLV2は、威力や作用時間が長くなったりするわ、Dクラスの冒険者が使用するわ。覚え方は、玉を持って魔力(MP)込めれば覚えられるわ。」


「LV1、3種貰おうか。」


「合計で、70zlよ」


 巾着袋から、銀貨7枚取り出し、リルファに渡した。


「はーい、確かに頂いたわ。もう行くの?」


「いや、明日から行こうと思ってる。」


「そうなのね、買い物とからは済んだの?」


「全て済ませた。今日は、これで、失礼する。」


「はーい、納期には、気をつけてね。」


「ああ、またな。」


 冒険者ギルドを出て、春風の宿に向かう。扉を開けて、中に入る。


「あっ…、おかえりなさい。」


「ただいま、ミヤちゃん」


「うん…。」


「あらっ、おかえりなさい。夕食ちょっとまってね。」


「先に部屋に戻って、お風呂済ませてからまたくる。」


「わかりました、夕食準備できましたら、呼びに行かせていただきますね。」


「了解した、では、また後で。」


部屋に戻り、お風呂を沸かす。ゆっくり浸かって、身体を洗い、温たたまった後、身体を拭いて、着替えた後、お風呂場を後にする。部屋でくつろいでいると、扉をノックする音がした。


「フウタさん、夕食が出来ました。」


「あぁ、今、降りるよ。」


 大部屋まで行くと、テーブルには、たくさんの料理が並べられていた。


「今朝と同じ、6番テーブルへどうぞ。」


 軽く頷き、6番テーブルに向かう。席につく。


(さて、夕食の献立はと。ふむ、今日は川魚のフライか。)


 テーブルには、川魚のフライ、芋類の煮物、サラダ、ライス、スープが並べられている。1つ1つ味わっていると、ミヤが冷えたエールを持ってきた。


「エールです…。」


「あぁ、ありがとう。うん、今日のエールも美味しいよ。ミヤちゃん」


「ありがとうございます…。」


 少し照れながら、お辞儀をするミヤ。


 しばらくして、夕食を食べ終わった颯太は、リオとローグに声をかける。


「夕食、美味しかったです。」


「えぇ、喜んでもらったようで良かったわ。」


「手間ひまかけて作ったかいがあったよ。」


「ご馳走様でした。」


 お礼を伝え、自分の部屋に戻る。アイテムボックスから、スキル玉を取り出した。


(えっと、手に持って魔力(MP)を込めるのだったな。)


 魔力(MP)を込めると、スキル玉が光って、消えていった。ステータスプレートを確認したところ、確かに技能スキルが追加されていた。残り2つも同じように使う。室内で使うわけにはいかないので、明日の朝に確認してみることにした。


(明日は、本番だ。早めに寝よう。)


 蝋燭を消し、布団に入る。こうして夜は、更けていった。

【あとがき】

お読みにいただき、誠にありがとうございます。

マイペース投稿になりそうですが、

頑張って投稿していきたいと思います。

応援よろしくお願いします。

カクヨムでも連載しています。

誤字脱字がありましたら、

コメントにてお知らせください。

自分のほうでも、シナリオ内容を

訂正させていただく場合がございます。

ご了承ください。

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