狂気な鉱山
63話 狂気の鉱山
デカいネズミが崖の上に着くと。ライフルを持った男がいた。
デカいのの綱を撃ったのはこの男だろう。
「そいつの主人はあの幌馬車のなかに?」
「ローラ・レイは怪しい神父に捕まってる、早く助けてないと、奴らに生贄にされてしまう」
ガタガタ
大きな男の馬車が来た。
大男の肩に花柄のポンチョを着た少女が座っている。
「メロディ、この娘になにか着る物はないか?」
「ん〜ん。わたしのだと小さいし、ダイゴのじゃ大きいわねぇ」
「あの、その荷台の黒い星形の柄の毛布くれないか」
大男が毛布を取り馬車から降りてあたしに毛布をかけた。
「ありがとう」
そしてデカいネズミにナニかを食べさせて頭をなでた。
「怖かっただろうねジローさん」
大男は体に合わない優しい言葉をかけた。
デカいネズミ、こいつはジローっていうのか。
「やはり、ローラ・レイが捕まっている。あんた、奴らはこれから何処に行くとか聞かなかったか?」
「奴らは、銀山へ行くと……ここから遠くないような事を言ってた。だとすると……」
「わかるか、あんた?」
「多分。あ、あたしはリリス・リー」
「ビリー・ワイルドだ、大きいのがダイゴでその上のがメロディ」
「よろしく、リリス・リー」
銀山に向かうニ頭の馬。
「ねえ銀山と言ったら、あたしたちが派手にやったハーバード社の鉱山あと地かしら?」
「博士は銀山としか言ってなかったのか?」
「ええ、軽装で出ていったから、近くよ」
銀山坑道前。
「博士、この坑道の奥で見つけたんだ」
やせたヒゲだらけの男がランプを持ち坑道に入った。
後について行ったのは、パパとわたしと、新しい助手の二人。急いで来たので馴染みの助手はあきらめた。
奥まで行くと人がひとりくらい入れる穴があった。
案内のヒゲ男が先に入り、中からランプを回し合図した。
皆が入り驚いたのは、洞窟の周りが氷でおおわれていた。寒かった。
あわてて出てきたから、いつもの軽装だ。
「旦那、こいつです」
氷の壁から巨大な顔が出ていた。
大きな耳に大きな長い牙。その真ん中からたれさがる長い鼻? コレは。
「素晴らしい、完璧な形で残った古代象の氷漬けだ。見事だ」
「で、しょう旦那」
ヒゲ男がニヤニヤしながら言った。
「約束の二倍出そう」
「博士コレをどうやって」
「化石とは違うからのぉ。一度戻って準備をして出直すとしよう」
坑道出入り口まで、先に着いたヒゲ男が、撃たれた。
出口の前には灰色の服の男たちがライフルをかまえて待っていた。
「おや、ドクター・ルーカス。お久しぶりで」
「おまえはグレイ・ブルーレス」
「どうでした、私たちの神の姿をご覧になりましたか」
「神? アレは古代象ではないのか?」
「多分、あなた方はお顔しか見ていない。ドクターたちにすべてを見ていただくのも近い」
幌馬車内に放置された。スピードとジェット。
「スピード、オレのブーツからナイフを出せるか」
足首と後手に縛られているので、やりにくいがオレは、足を上げ移動して足をスピードの背に回した。
ブーツは上手くスピードの手の上に。
「生贄の準備は出来たか?」
「はい、もうすぐ各地から信者が集まります」
「洞窟の入り口を広げる作業もすすめとけ。人が集まりしだい儀式を始めよう」
つづく




