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ビリビリのお礼参り

62話 ビリビリのお礼参り


 この町の近くにある鉱山あとがおかしいらしい。

 酒場でバケモノに変った爺さんは、酒場に来る前に鉱山へ行っていたという。


「バケモノに変身するって、グレイの教団と関係があるのかなぁ」


「あたしは見た、グレイがバケモノになるのを。でも、アレはグレイではなくなっていた」


「姿形がグレイ・ブルーレスはアスカが斬った。今のアレは人を害するバケモノ。しかし、中身が変わろうが、やり方が変わろうが、人を害する者だ。変わりはせん。退治せねばなるまい」


「でも、チコたちがやらなくても、政府の軍隊とか……」


「来るぞ、あいつはチコ。ならこっちから行って、たたき斬ってやる」



 ルーカス邸。


「あれ、博士は? ハンナ」

「いつものアレよ。どっかの銀山あとになにか珍しい物が見つかったって、さっきあわてて出ていったわ。スザンナや助手たちと」

「そうなんだ。何が出たんだろ。ボクも行きたかったな」

「ヤダァ銀山なんか、それよりこっち。あのジャージー&モスマンが脱走したのほら」


 あの二人組の手配書だ。


「あいつらこりないようだから、また捕まえてお仕置きしてあげないと。お金にもなるしね」


「おう、お仕置きするのはこっちだぜ!」

「あつ勝手に人の家に。不法侵入罪もつくわ、あんたら」


 ジャージー&モスマンの二人が侵入していた。

 ボク等は銃を突きつけられた。


「今回はまえとは違うからな。手を上げて立て、二人共丸腰か」


「ジャージー、この家は結構金持ちだ。見ろ、この燭台銀だぜ。おお、この置物、金だ」

「ソレはただの金メッキよたいした価値ないわ」


「モスマン、余計な物に手を出してんじゃねぇ。俺たちは、おまえらにお礼参りするのに脱走したんだ。今度は俺が楽しむ番だ女!」

「お礼なんていらないわ」

 

  ドキューン


「ヒィッ、あぶないじゃない殺す気」

「ああ、でもすぐには殺さねぇよ。モスマン、そっちの男をふん縛れ」

「あいよ、おとなしくしてくれ。オレはあん時気絶してて相棒にナニがあったか知らねぇんだ」


「女も縛れ、そして後ろを向かせろ、俺のデカいのかましてやるぜ!」


  バコッ 


「てっ」


  ドタッ


「ジャージー!」


  バコッ


「あっ痛え!」


  バコバコバコ バコバコバコ


「ヒイッやめろ!」


  ガッバァーン


「スゴいわナオミ、フライパン連打お見事ね」


「わたしも伊達に長い間留守番してないよ。このドロボーネコども」

「ネコなんてカワイイもんじゃないわナオミ」


「助かったよナオミ。ありがとう」



「目を覚ましたわよ。お仕置きターイム!」


「ギャア! まえよりしびれるぅ」

「モスマン、今回はあんたもお仕置きよ!」

「ヒイッ! やめろビリビリはイヤだー」

「ギィイ、わかっか、コレがビリビリ拷問だモスマン。アヒィ」

「アギャ! コレなら一回で気絶させてくれ! ヒイッ!」


「ハンナ様、面白そうでね」

「ナオミもやってみる?」

「ハイ! やりたいデス」

「勘弁してくれ!」


 バカ二人を保安官に渡し、あたしとジャンは博士たちを追って銀山に向かった。



「おい、ありゃなんの幌馬車だ?」

「二台か、見たところなにかの宗教の宣教師ぽいな、アニキ」

「こっちは五人だ、相手はガンマンじゃねぇやっちまうか。水とか食い物くれぇあんだろ」

「よし、ペギラとダマは、高台から狙え、撃ったら俺たちが出る」


 高台に上がった二人は奇妙な光景を目撃した。 

 二台目の馬車に大きな見たこともない動物がつながってる。そして、馬車よりだいぶ遅れて人が大勢歩いて来る。


「おい、ありゃなんだ?」

「デカいネズミかな? その向こうのは先住民の集団じゃないか」

「どうする?」

「見た目戦闘スタイルでもねぇ女子供もいるぜ。それに大分離れてる問題ねぇだろう」

「幌馬車が襲われれば逃げるんじゃねーの」

「やるか、ダマは手前な、奥のはオレが撃つ」


   ドキューン ドキューン 


「ヤッた行くぞ! ハアッ」


 ズダダダダダダ



 崖の上に居たビリーたち。


「銃声だ、ビリーさん!」

「行こう! ハアッ」 


「見ろ、メロディ。あの馬車はただもんじゃない。ラゴラ一味が、返り討ちにあってる。先に進むな」


「この高台から様子をみよう」


「賞金首追ってたら、とんでもないのに会っちゃたわね。あれはグレイの教団ね。グレイも乗ってるかしら?」

「宗教団体なのに武装してるわ」

「ああ。四、五人でへたに突っ込んだらあのザマだ。うかつには近寄れない」


「ビリーさん、アレ見て。あの後ろの馬車。引かれてる鎧ネズミは、ローラ・レイ様のジローちゃんじゃないの」

「そうだ、あんなのそういないだろからな」

「ってコトはあの馬車にローラ・レイ様が捕まってるのかしら。助けましょ」



 野盗の生き残り。


「どうするペギラ、みんなやられちまったぞ」

「決まってるだろ、ずらかる! ダマ行くぞ」



 第2幌馬車内


「どうした?」

「野盗の襲撃です。もうすみました」

「さて、宮殿はもう少しだ。乗り心地はよくないが、もうしばらくのしんぼうだ。着いたら祝杯をあげよう。君たちもな、子供たち。歌姫殿はダラゴン様の生け贄になってもらいます。ダラゴン様が復活すれば世界が変わる」

「おい、灰色の神父、ダラゴンなんて古くさい魔物を復活させるなんてどうかしてるよ。我が神、サタン様のペットだろ!」

「小さな魔女よ、おかしなことを言う。サタンがダラゴン様のただの使い魔なのだ。新しい教えなど信じるな。ダラゴン様を崇拝しろ。その魔女の目障りな黒い服は、はぎ取れ、顔の化粧も洗え」

「はなせ、やめろ、そんなとこ触るな変態! 離せこの野郎!」


 ダンッ


「せいっ!」 

 

 服をはぎ取られる時に縄がゆるめられた。

 その時に団員のアゴに蹴りを入れ、一段飛んで、幌馬車の後方からあたしは出た。


 目の前に。あの大きな生き物が引かれていた。

 そいつの背に飛び乗った時に銃声がしてつながれた縄が切れた。


 デカいネズミ? は、すぐに馬車から離れ脇の崖を登り始めた。


 やった。脱出成功! 

 だが、服をはぎ取られ下着姿で逃亡することになった。

 白塗りの化粧もおとされた。裸みたいだ、ちくしょう!


              つづく

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