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ゴルゴスの砦

25話 ゴルゴスの砦


「ほうコレが、あのグレイ・ブルーレスのサーベルか。見たことのないサーベルだな」


「へい、なにがすごいって、その

サーベルでこちらの」


 背の低い四角い顔の男は腰のナイフを出してグレイのサーベルをながめている男に渡した。


「そのサーベルでそのナイフが削れます」


「おお、ホントだ。こんな切れ味のサーベルは初めて見たぞ。コレをわしに」


「ハイ、差し上げます。と、いうことで俺たちを」

「わかったタランチュラ、この二人に部屋を与えろ」


 タランチュラと呼ばれた男は部下に命じて顔の四角いサマー・コロンビとスキンヘッドのアゴヒゲ、バンデル・ウルスを砦の個室に案内させた。



「グレイも仲間に裏切られちゃおしまいだな」


 サマー・コロンビから手に入れた黒い剣を黒い鞘におさめて。


「タランチュラ、こいつを宝物庫へ」

「はい、お頭」



 荒野にある駅馬車の駅チグリ


「ゴルゴス・ゴロの砦というのがあるのか」

「ああ、メキシカから流れてきたならず者の集団だ。そこのボスがゴルゴス・ゴロだ。奴らは使われなくなった騎兵隊の砦に住みつき、そこからあっちこっちに出て付近をあらし回ってる。州警察もうかつに手を出せない城みたいなもんさ、俺らの馬車も時々襲われる」


 駅馬車の騎手はいろいろ話してくれた。

 この先のアントラの町に近い盗賊団の砦ゴルゴス。奴はアントラだと思うが。盗賊団というのがやっかいだ。


「ビリーさん、やっぱりアントラへ行くのが正解だよ」


 駅馬車の後にチグリ駅を出た馬車には大男と少女と中年の男。

 ビリー・ワイルドとメロディとダイゴの姉弟だ。


「アントラにアスカたちも来るよ」

「皆、モンコ爺さんの情報で国境の町へ移動しているはずだからな、国境にそういくつも町はないし」


「でも、情けないわね州警察は何をやってるのかしら、国境あたりをあらしている犯罪者ほとんどメキシカ人の無法者たち」

「賞金をかけているが、奴らは集団が多いから、一人や二人の賞金稼ぎじゃ皆返り討ちだ」

「もし、グレイが砦に身を隠していたらやっかいだ。砦の盗賊とやり合わなきゃならない」

「軍隊並みの戦力が欲しいわね」


                つづく

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