表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の旦那様は、鬼でした  作者: 寒桜ぬも
1/13

序章

 この時代には、鬼がいる。


 表向きは人間と共存しているとされているが、実際はそうではない。


 はるか昔の話である。鬼と人間は確かに共存していた。

 支え合い、助け合い、持ちつ持たれつの関係を築いていた。


 しかし、ある時突然鬼達が村を襲った。

 村は一夜にして変わり果てた姿となり、犠牲になった人間も少なくなかった。


 理由はわからずとも、人間達が鬼を憎むことになるのに時間はかからなかったという。


『鬼は悪者』『人間に牙を向く鬼は始末して良い』そんな言葉が人間たちの間で囁かれるようになった。


 そして、いつしか『鬼を見たら始末して良い』との考えを持つものが増えた。


 その後判明したことだが、鬼が村を襲う数日前、鬼を良しとしない一部の人間が鬼の住む山に火を放ったとのことだった。


 鬼は真っ直ぐで優しい生き物とされており、人間の裏切りに怒りと悲しみが隠せずに村を襲ったということだった。


 その事実が判明しても、鬼と人間は互いを信じることができなくなり、昔あった絆には今も亀裂が入っているという。


 そのため、鬼の居場所はないとされ、村に降りることもなく、彼らは山奥でひっそりと暮らしている。



 ただ……


村では身寄りのない娘は除け者とされ、鬼に嫁入りさせられるとまことしやかに噂されている

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ