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転生した拳聖は目立ちたくない   作者: 青色ヘッドフォン
2/4

①魔法と家族と幼なじみ

 「ア・・、ア・ク、アレク」

 そんな声とともに目が覚める、女性・・・だろうか。顔立ちはかなり整っている方だろう。

 そこまで考えたところで、ふと違和感に気づく。目の前の女性は俺を抱えているのだ。自慢ではないが、俺の背はそこそこ高い方であったはずだ。それに、アレクという名前にも聞き覚えがない。

 (・・・!、ま、まさか・・・)

 前世の記憶があると言っていた、一人の仲間の話が蘇る。

 恐る恐る頭を体の方へと向けると、そこには赤子の体があった。

「オ、オギャァァァーーーー!!!(な、何じゃこりゃぁぁぁぁーーーー!!!)」


<数日後>


 状況を整理すると、どうやら俺は前世の記憶を保持したまま転生したらしい、原因は不明だが、『世界共通語』が使われていることから、異世界に転生したわけではないらしい。俺に回ってきたまたとないチャンスだ。そこで、俺は目標を二つ立てた。

・魔法を使えるようになること

・目立たずに生きること

 まず一つ目だが、俺は前世では魔法の才能がなく、身体強化以外の魔法は使えなかった。が、転生したとなれば話は別だ。

 「うぃんうぉ(【ウィンド】)」

 直後、部屋の中にやや強い風が吹く。

 ふっふっふ・・・、成功だ。初級風魔法【ウィンド】、子供せも使えるような簡単な魔法だが、この体は魔法が使えることが証明されたわけである。他の属性も試したい所だが、親は別室にいるとはいえここは家の中である。火や雷で家を燃やしたり、水や土で部屋を汚すのは避けたいところだ。

 次に二つ目、俺の前世はその大半が戦いの毎日だった。己の拳を武器に、ときには魔物を、・・・ときには、人を殺した。そしていつしか、人は俺を<拳聖>と呼んだ。もちろん、いい思い出もたくさんあったが、あんな日々はもう御免だ。だからこそ今世で俺は、目立たず平穏にくらすんだ!

 そのためにもまずは、この時代の情報をあつめたいところだが・・・

 (うっ、またか)

 本日何度目かの倦怠感に襲われる、赤子の体は非常に魔力が少ない。大方、先程【ウィンド】を使ったことで、魔力が枯渇したのだろう。

 魔力切れと回復繰り返す。魔力量を増やすには一番効率が良く有名な方法なのだが、この感覚には慣れそうにはない。

 そんなことを考えながら俺は眠りに落ちたのだった。





 「アレクー、ごはんよー」

 「はーい、今行く」

 時間が流れるのは早いもので、俺が転生してから10年が経った。

 「おはようアレク、お前も今起きたところか」

 「おはよう、父さん、母さん」

 筋骨隆々で、見るからに戦士の体をしているのがジルク、ほっそりしている白髪が特徴の美人がアリア。この二人が、今世の俺の両親である。

 「そうだアレク、昨日ベルのところの娘がアレクと遊びたがっていたぞ」

 「わかった、じゃあ後で会いに行ってみる」

 ベルというのは父の友人であり、度々うちに来る。そして、その娘というのが―

 ―バンバンバン!「アレク!遊ぼー!」

 「あら、噂をすれば」

 母が扉を開けると、そこには赤い髪をなびかせた少女、レイアが立っていた。



 

 






作者:やあ皆様、青色ヘッドフォンですうぇい!(謎)

アレク:・・・えっと、どうも。

作者:暗いぞアレク君、ここはもっと明るく行かないと。ほら、イエェェェェェェイ!

アレク:イ、イエェェェェイ?

作者:え?何してんのハッズー(笑)

アレク:スッ(無言で拳を構えるアレク)

作者:ちょっタンマッ!君一応<拳聖>だからしゃれにならな、うぁぁぁぁぁぁ!

<少々お待ちください>

アレク:転生した拳聖は目立ちたくない読んでいただき、ありがとうございました。それでは、次回もよろしくお願いします。

作者:・・・(返事がない、ただの屍のようだ)

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