プロローグ2
主人公の一樹の両親ですが母は小さい頃に交通事故で亡くなっていて、親父は仕事で海外に行っとりますので必然的に家には妹と二人です
妹の沙織は目の前に座っている
が、無口
この間、遊びに誘って一応OK(俺が勝手に思ってるだけかもしれないが)もらったわけなんだが
今だに何処に行くかも決まってないし、あれ以来まともに喋ってない
っていうか二人きりのこの状況は辛い
時刻は12時ちょっと過ぎ
今日は日曜で部活のある稟は家に来ないし…
どうしたらいいのかね
「…ねぇ」
珍しく沙織から話かけてくる
「…どした?」
軽くびびって変な間が空いてしまった
「この前の話しなんだけど…」
…こいつも考えてたのか
「沙織」
「…なに?」
「バイト代、明後日に入る」
「う、うん…?」
「どっか行かないか?」
よし、言った!今俺すげぇかっこいいぞ!
「…梓さんは?」
…こいつもなんというか、この返答が板についてきたもんだな
「あー大丈夫、あいつはあいつで忙しいし」
「…わかった」
よし!
心の中でガッツポーズ
「で、どこ行きたい?」
「別に…どこでも」
…反しに困る返答しやがって
「あんま遠い所もなぁ」
ここらへんは…
海…くらいか
冬一歩手前の今行くべきじゃないよなぁ
「…ホントに行きたい場所ないのか?」
少し悩んだそぶりを見せ
「海…?」
「…さすが俺の妹」
キョトンとした表情を見せたと思えばまた無表情に戻る
「…っていうかその話じゃないんだけど…やっぱり覚えてないんだね…」
「…どした?」
「別に」
…兄ちゃんそういうツンデレはどうかと思うよ
……
結局行く場所は決まらずまた無言に
重力が一気に重くなった気がする
「部屋、戻るね」
そう言って立ち上がる
「あー待て待て」
一応立ち止まってくれるがこっちを向こうとしない
「行きたいとこ決まったら言えよ、連れていってやるから」
「…ん」
軽く頷いて、部屋に戻っていく
「…はあ」
どうしたらいいかね
…………
部屋に戻ってみると携帯に着信が入っていた
「…梓か」
かけ直すのもめんどくさいしなぁ
ま、どうせ明日学校で会えるし
…寝ようか
―――――――
次はここから、また始まるんだね
もう何回目だろう
あなたが現れてから
この悪夢が始まったの
今度こそ…死なせないから…だから、お願い…!
とりあえずつまらない(ぇ)プロローグはこれで終わりです、次はほんとにいきなりですがみんな大好き異世界に送られます