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プロローグ1

プロローグ1という事で2もあります

―――朝


目覚ましが鳴りだし、カーテンが開かれる


窓から朝日の光りが入り込んでくる


「ほら、起きて!」


…うるさい


しかも眩しい


そういや、今日月曜か


また学校か…


「めんどくさぁ…」


あくびが出て来る


「ぶふっ!」


右頬にいきなり衝撃を感じる


…どうやら、幼なじみが暴力を振るって来たみたいだ


とてつもなく痛いぞ、ちくしょう


「俺、平手打ちはおかしいと思う」



率直に感想を伸べても


「眠そうだったし」


なんてやつだ…!



数分後


自室から幼なじみが出ていくのを待って、制服に着替える


時刻は7時


携帯を充電器から引っこ抜き、メールを確認する


「…」


37件中37件が出会い系からの言われもない後払い請求だった…!




階段を下りてリビングに行くと妹が朝食の用意を手伝っていた


「おはよ」


簡単に朝の挨拶をしてみるが


「…ん」


なんとも無愛想な返事


「時間無くなるよ、早く食べよ」


幼なじみがテーブルを挟んで向かいの椅子に座る


「あたし、先に行くから」


妹はそう言いながらさっさと出て行ってしまう


「…悪いな」


妹が…沙織が出て行ったのを確認してから言葉を発する


「いいよ、あたしに対しては優しいし」


稟はいつもそういって笑顔になる…


朝いきなり叩いてきたりするけど…出来た幼なじみだな


「さ、早く食べて学校行こう」


そして稟は笑顔のまま


「はい、あ〜ん」とか言いながら食べさせようとしてくる


一ヶ月しか歳変わらないのに姉貴面するのはいい加減止めてほしい…



――――――――



沙織と俺は仲が悪い


まあ、普通の兄妹ならこんなものなのだろうが


だけど


ほんの一年前まではこんな関係は考えられなかった


街に買い物に出れば、恋人同士に間違われたり


学校でも仲の良い兄妹で通っていた


何時も一緒に居て


ずっと一緒に過ごして来た


だけど…



――――――――



「一樹、聞いてる?」


稟が俺の顔を覗きこんで来る


「え?…どうした?」


「どうした?…じゃないよ」


稟が不満そうにため息をつく


「急がなくていいの?」


………


「あ!?」


携帯を見ると8時を過ぎていた


「バカ!なんで早く言わないんだよ!」


「一樹がボーッとしてるからでしょうが!」


怒られた!



何時もの場所にはもうあいつがいた


「悪い!遅れた!」


息をきらしながら謝る


「はぁ…いいよ、いつもの事だし」


半ば呆れつつ許してくれる


「稟は?」


「先に行った」


まあ実は放ったらかしにして来たわけだが


「放ってきたんだ」

すんごい勢いで睨まれる


「しょうがないだろ」


何故バレたのか、恐ろしい


「開き直るとかサイテー」


「…そんな事言っても梓は俺の事好きなんだろ?」


スカート履いてるのも気にせずものすごい勢いで蹴られる


「さっさと行くよ!」


こいつは…俺の彼女でありながらもう少し可愛いげないのか


っていうより激痛でのたうちまわる人を助ける精神すらないのか…!



学校に着き、さっさと上履きに履きかえる


階段を上り、2年3組の教室の扉を開け中に入ろうとしたら


「朝かららぶらぶだなおい!」


いきなり絡まれた


「肩に手をまわすな暑苦しい」


適当に払いのけると


「なんだよ親友〜」


とか言いながら払いのけた右手を摩りだす透


なんとなくムカツク


「一樹のバカ!」


なんとか教室に入れば次は後ろから衝撃を受ける


「稟か、早かったな」


何事もなかったかのように自分の机に向かう


「放ったらかしにした揚げ句逃げるんだ」


…今とてつもなく馬鹿にされてるな


「…どうしろと」


「昼ご飯!デザート付き」


なんで放ったらかしにしただけで俺はこいつに奢らないといけないんだ


「一樹、あたしも」


梓にはなんもやってないはずなんだが


「つか、お前はいつも何かしら俺から奢ってもらおうとしてるが絶対奢らないからな」


「一樹、俺も昼飯…」


「…だからな、梓、俺はお前にも奢ってあげたいんだが…」


「無視!?」


そして昼飯、どうしてかこうしてか結局梓の分まで奢る事に


食券を買いに行くと


「あれ沙織ちゃんじゃねぇの?」


透の指差す方には食堂に入って来たばかりか…入口に沙織が居た


「…行かないのか?」


「そう言われてもなぁ…」



行っていいものか


無視されるのもなかなか辛いからなぁ


「…あ」


そんな風に悩んでたら沙織と目が合った


「食券買うくらいなら誰でも出来るから、行って来いよ」


今はその優しさが辛いよ、透…


食券は透に任せ、沙織の元に行く


「…よう」


「…うん」


…なに言えばいいのやら


「昼飯か?奢ってやろうか?」


少しは兄貴ぶってみるが


「…梓さんに奢ってあげて」



まただ


「…やっぱり梓の事嫌いか?」


俺と梓が付き合ってからそうだ


「別に…そんなんじゃないよ」


俺がお前に何かしてやろうとすれば梓の名前を出す


「そう思えないから聞いてんだろ…」


「私、友達と約束あるから」


そう行って沙織は俺から逃げる様にして教室に戻って行く


「…はぁ」


なんの為に食堂に来たんだあいつは…


「一樹ー、手伝えー!」


透が料理の乗った四つのトレイと格闘している


あいつは俺を呼ぶまでどうやって四つも持つ気だったんだ…



「遅い」


梓が怒っている様子


奢らせておいてなんて奴だ


「いやな、透がちょっとバカやってな」


「いや、どう考えても俺のせいじゃないだろ」


「はい、これ梓のな」


「また無視かよ!」


…やかましい奴だなぁ



「で、どうだった?」


「また稟が訳の解らない事を言い出しました」


透、俺はお前の説明口調もわけわからないぞ


「で、なんだよ?」


「沙織ちゃん、さっき話してたでしょ?」


なんで入口から1番遠い席に座ってたのに見えてるんだ


「…千里眼か」


透、俺はたまにお前の頭が心配になるよ


「沙織は相変わらずだよ」


ふーん、と分かりきってた感じの様子


「まだ仲悪いの?」梓がそんな事を言い出す


お前が原因かもしれないってのに



昼飯後はいつものように授業受けて帰るだけ


「…だったんだけどなぁ」


誰に言うでもなく呟く


部活の先輩に取っ捕まって練習の真っ最中


剣道部


別にそこまで思い入れもなくほとんど幽霊部員だったわけなんだが


どうしてかこうしてか部長に気に入られていて、毎回見つかっては連れて行かれる始末


爺ちゃんのせいで剣の稽古なんてもんをしてるもんで、剣道部では負け無しだったりする


まあそのせいで部長に気に入られてるのもあるんだろう


っていうか学校終わったらバイト行く筈だったんだけど


またクビかなぁ…


部長は話し聞いてくれないし…はぁ



そして部活が終わりバイト先に電話をかけてみれば


「妹さんから話は聞いてるよ」


………あれ?


結局店長からは次から気をつけるように、と簡単に注意受けるだけですんだ


「沙織ー?」


家に帰り、部屋の外から呼び掛けてみる


「あー…」


靴はあったし居るとは思うんだが


「起きてる…よな?」


とりあえずノックをしてみる


するとノックが帰って来た


公衆便所か


「今日はありがとな、お前のお陰でクビにならなかったよ」


本当、店長優しい人でよかったよ


「…聞いてるか?」



返事のつもりか扉をノックする


「あー、なんだ…今度バイト代入ったらどっか行かないか?」


今度はノックが帰ってこない


「梓さんと行きなよ」


そんな声が帰って来た


あー…


どうしたもんかなぁ…


「…俺は、お前と行きたいんだよ」


沙織の部屋からは物音一つ聞こえない


「なぁ、沙織…?」


……すごく長い間があいて……


小さく…ノックが返って来た

ども、初めましてレンコン畑と申します まあただのレンコン畑でそれ以上でもそれ以下でもないのであまり気にしない方で 初書きなのかどうかはわかりませんが面白いのかどうかは自分ではあまりわからないもんですな 色々面白いと思われる話を読んだりしてますが吸収できてるのかどうか まあ吸収できてないんでしょうが(笑) ただのレンコン畑の自己満足小説なんで暇潰し程度にでも読んでもらえたらまあ幸いです、はい

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