野生の天才が現れた。
余りに衝撃的すぎて危うく意識がぶっ飛びそうになるのを鋼の精神力でどうにか持ちこたえどうにか言葉を絞り出す。
「ちょっとおかしなことが聞こえたんだが、え?何だって?魔力があるって?冗談でもなんでもなく、勘違いとか適当でもなく?」
本の少しの期待を込めて改めてきいてみる。
「あぁ、有るな。これだろ?」
一言そう言うと何でもないことのように手のひらの少し上の方にソフトボール大の火の玉を作り出して浮かべて見せた。
!?!?!?、、、。は?、、、。ハアァ~ッ!?ちょっと待てやゴルァァ~ッ!は?何で?何でそれがそこにあんだよ!?おかしすぎるだろ!?何で何でもないことのように普通に魔法使ってんだよ!?「これだろ?」っじゃねぇよ!あ、ヤベ、マヂに意識遠くなってきた。頭いたい。もうなんなのこれ!もうヤダよコイツ!どうかしてるぜ~。あ、きっとあれだな、多分俺はまだ異世界にいて宿屋か野営中に夢でも見てんだろうな~。うん、きっとそうだ。多分そうだ、絶対そうだ。そんな感じに現実逃避していると
「うん、聞いた通り魔力は意識すればすぐにわかるな。あとは定義付けと指向性もこんな感じにすれば魔力で火の玉を作り出して空中に固定もできると。」うんうんと言いなかがら自分で作り出した火の玉を見て満足そうに1人頷いている。
コイツマヂか?あれ聞いただけで魔法マスターしやがった。
「おぉ、温度調節もできるのか。しかも魔力で燃えてるらしいからかこんな近くで燃えてるのに息苦しくもないし、酸素を消費してる感じもない、密閉された場所でも使えそうだし、暖房器具がわりになりそうだな。いやしかし、魔法ってのは色々と便利そうだな。」
「「便利そうだな。」じゃねぇよ!は?やり方聞いたしやってみよ。ほらできた。っておかしすぎるだろ!一体なんなんだよお前はー!」